花壇の作り方|おしゃれなレイアウトやデザイン、季節のおすすめの花20種
山田智美
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自宅のお庭に花壇を作りませんか。自分で花壇を作る方法、花壇のレイアウトやデザイン、レンガやブロックによるDIY、季節ごとの花壇におすすめの花など。花壇の作り方の基本をご紹介します。
目次
- 花壇とは?花壇の定義
- 花壇の作り方の基本
- 花壇の作り方|必要な道具
- 花壇の作り方|レンガでDIY
- 花壇の作り方|ブロックでDIY
- 花壇をデザインしてみよう
- おしゃれな花壇の作り方
- 春の花壇におすすめの花4種
- 夏の花壇におすすめの花4種
- 秋の花壇におすすめの花4種
- 冬の花壇におすすめの花4種
- 花壇に植えたいおすすめの球根4種
- 自慢したくなる!おしゃれな花壇を作りましょう
花壇とは?花壇の定義
花壇とは、お庭や公園で草花などの植物を育てるために区切ったスペースのことです。
お庭の敷地一面に植物を植えてしまっては、人間が歩く場所もなくなってしまいます。通路や遊ぶスペースとは別に、植物を育てることを目的として作られた場所ということです。
反対に花壇は植物を育てるための場所なので、中に入って遊んだり、歩き回ってはいけない場所とも言えます。
花壇を英語で言うと?
- 花壇の英語:flower bed(フラワーベッド)
植物が育つ場所は花のベッドでした。可愛らしい名前です。
花壇の作り方の基本
お庭やちょっとした空きスペースがあったら花壇を作ってみましょう。花壇作りの基本のお話です。
花壇の作り方|用土
花壇は植物を育てる場所、植物にとって土は重要です。動けない植物は、光合成と土からの養分で命を繋いでいます。植物を育てるなら、栄養たっぷりで水はけの良い土を用意しましょう。
花壇にしたい場所の土に、市販の園芸用培養土を混ぜ込むだけでも簡単な土作りができます。あとは新しい植物を植える度に、その周りに植生にあった培養土を混ぜ込んでいけば、どんどん花壇の中の土が柔らかくふかふかに変っていきます。
花壇の作り方|エッジを決める
花壇のエッジとは縁や境界のことです。花壇は植物を育てるための場所なので、境界をはっきりとさせておいたほうが安全です。誰が見ても花壇だとわかるようにしておけば、人が入り込んで荒らしてしまう心配もありません。
さらに少し盛り上げて土を入れるような花壇を作る際には、エッジが土の流出を防いでくれます。
花壇のエッジはどんな風に作っても問題ありません。小さな柵でも、レンガでも、貝殻でも。好みの素材を見つけて、自分らしい花壇を作りましょう。
花壇の作り方|必要な道具
花壇を作って、植物を育てていくために必要な道具を紹介します。
スコップ
スコップは、土を掘り返すのに必須の道具です。スコップがなければ花壇は作れません。
手袋
花壇で土を触る際に手袋があると便利です。土の中には雑菌もいるので、ケガをしている時は必ず手袋をするようにしましょう。
ホース
ホースは、花壇に水やりをする際に使用します。鉢植えと違い花壇は範囲が広く、土の量も多いのでホースがあると便利です。
麻紐
麻紐は、隠れた花壇の必需品です。伸びた枝やつるを誘引する時に活躍します。ちょっとした小物をまとめたり、ゴミの整理などにもあると便利です。
プランツタグ
プランツタグとは、植物の名前を書いておく名札。このプランツタグがあれば、植物の名前がわからなくなることもないし、どこに何を植えたかわからなくなることもありません。特に球根類は、植えてから芽吹くまでに時間がかかります。そんな時にプランツタグがあれば、植えた場所を忘れてしまうこともありません。
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花壇の作り方|レンガでDIY
花壇のエッジをレンガで作る方法です。レンガはそのまま積んでも時間の経過とともに崩れてしまうため、通常はモルタルでレンガとレンガを接着させて固定しています。DIYに慣れている人にとっては難なくできる作業かもしれませんが、初心者さんには難易度が高く、体力も使います。レンガを積み上げなければ、モルタルは必要ありません。まずはモルタルを使わずに、簡単にレンガの花壇を作ってみましょう。
用意するもの
- 花壇のサイズにあった数の長方形レンガ
- スコップ
- 培養土
作り方
①最初に花壇のエッジのサイズを計っておきましょう。
②花壇のエッジに合わせて溝を作るように、10㎝程度掘り下げていきます。
③レンガを縦にして掘った溝に置いていきます。
④レンガを差し込んだ場所に土を入れてしっかりと安定させます。スコップの柄などで上からコンコンと押し込めるように叩くと、さらにしっかりと埋まります。自分の足で体重をかけて埋め込んでもよいでしょう。
⑤レンガの内側にある花壇部分に培養土を混ぜ込みます。
これだけです。土に埋め込んだ部分のレンガをしっかりと固定させておけば安定します。
レンガは種類によってサイズにばらつきがありますが、縦の長さは概ね20㎝程度。地上部が10㎝あれば、じゅうぶんに花壇のエッジの役割を果たしてくれます。もちろんモルタル止めはしていないので、雨などでずれたり歪んだりしていきますが、それはDIYの味にもなります。
▼実際にレンガ敷きをDIYした過程をご紹介!
花壇の作り方|ブロックでDIY
花壇のエッジをブロックで作る方法です。レンガよりも重量があるのでさらに安定します。ブロックも固定にモルタルを使いますが、積み上げなければモルタルの必要はありません。ブロックで花壇をDIYしてみましょう。
用意するもの
- 花壇のサイズにあった数のブロック
- スコップ
- 培養土
作り方
①最初に花壇のエッジのサイズを計っておきましょう。
②花壇のエッジに合わせて溝を作るように掘り下げていきます。この時ブロックが半分以上埋まるくらいの深さまで掘るようにしてください。
③ブロックを掘った溝に置いていきます。
④ブロックを置いた場所に土を入れてしっかりと安定させます。スコップの柄などで上からコンコンと押し込めるように叩くと、さらにしっかりと埋まります。自分の足で体重をかけて埋め込んでもよいでしょう。
⑤ブロックの内側にある花壇部分に培養土を混ぜ込みます。
化粧ブロックといって、色やデザインが可愛らしいものもたくさんあります。好みのブロックを選んでください。ブロックはレンガに比べて安定感はありますが、時間の経過とともにずれたり歪んだりします。それもDIYの味です。
花壇をデザインしてみよう
花壇にするスペースをデザインするところから始めてみましょう。花壇のデザインの基本は、お庭全体を空の上から眺めたような気分になって平面で考えるようにするとうまくいきます。お庭の1ヶ所だけを見るのではなく、全体を捉えるようにして見ると、お庭の雰囲気に調和した花壇をデザインしやすくなります。
大小の半円を組み合わせるようにすると、曲線の強調された優しい印象の花壇になります。横のラインを強調するような長方形に花壇にすれば、ボーダー花壇を楽しむこともできます。長方形と半円の組み合わせも素敵です。
花壇をデザインする際は、闇雲に植物を植えてしまうのではなく、1度図形にしてみるのが上手くまとまるコツです。
おしゃれな花壇の作り方
花壇のレイアウトの基本
花壇のレイアウトの基本は、向かって奥から背の高い植物、手前に低い植物を配置することです。さらに植物を等間隔に植えこむのではなく、ある程度グルーピングして植えこむことでナチュラルな花壇ができあがります。
おしゃれな花壇とは?
おしゃれな花壇とは、テーマがはっきりとしていて、雰囲気にまとまりがある花壇です。好きだからといってあまりに雰囲気の異なる植物を植えてしまってはまとまりがでません。
オーストラリアンプランツが好きなら、オーストラリアンプランツでまとめましょう。ナチュラルな雰囲気が好きなら、風にそよぐような植物を集めましょう。
まずは園芸店やホームセンターに行って気になった植物を集めて並べてみることです。実際に隣同士に並べることで、雰囲気や相性がわかります。
春の花壇におすすめの花4種
プリムラ
プリムラは早春から5月くらいまで可愛らしい花で花壇を賑やかにしてくれる花です。和名をサクラソウともいいます。
ネモフィラ
ネモフィラは明るいブルーの花が可愛らしい春の花です。草丈低く横に株が膨らんでいくので、花壇の手前に植えるとよいです。
ルピナス
ルピナスは藤の花を逆さにしたような、可愛い花を咲かせます。大きくなる品種から矮性種まであります。花色のバリエーションが豊富なのも魅力です。
スカビオサ
華奢な花茎に先端に何とも言えない可愛らしい花を咲かせるスカビオサ。春の風にそよぐ姿も魅力です。
夏の花壇におすすめの花4種
ジニア
ジニアは和名を百日草というくらい花期が長く、真夏も休まず100日近くも花を咲かせ続ける草花です。ジニアは大輪から小花まで品種が豊富で、さらに鮮やかな原色からニュアンスカラーのものまで花色もたくさんあります。
キャットミント
キャットミントは夏に涼し気な花を咲かせるハーブです。株で横に広がるように大きくなります。ハーブとして利用されるのはキャットニップという種類です。
ペチュニア
夏に鮮やかな花を咲かせるペチュニア。とても丈夫で、花色も豊富なので、夏の花壇で大活躍してくれます。
ブッドレア
ブッドレアは夏の暑い陽射しの中で、涼しげな花を咲かせる植物です。風を感じさせるような草姿に涼を覚えます。
秋の花壇におすすめの花4種
フジバカマ
フジバカマは優しい雰囲気の花を咲かせる草花です。秋の七草にも入っています。フジバカマの花姿は和の雰囲気にも洋の雰囲気にも似合います。
シュウメイギク
白やピンクのアネモネのような花が可愛いシュウメイギク。初秋から11月頃まで楽しめます。名前にキクとついていますが、キク科ではなくキンポウゲ科の草花です。
エキナセア
大きなマーガレットのような花が印象的なエキナセア。草丈高く生長するので、花壇の中で存在感を放ちます。夏から秋まで長く花を楽しめます。
アメジストセージ(サルビア・レウカンサ)
アメジストセージは、秋に明るい紫色の花を咲かせるセージです。ベルベットのような質感の花が可愛らしい草花です。草丈が高いので、花壇の奥の方に植えると景色にまとまりが出ます。
冬の花壇におすすめの花4種
パンジー、ビオラ
冬の花壇に欠かせない、パンジー、ビオラの花。寒い冬の間咲き続け、5月くらいまで花を楽しめます。花色のバリエーションが豊富なのも魅力です。
アリッサム
アリッサムは小花が可愛い草花です。草丈低く株がこんもりと膨らむため、花壇の端に植えると垂れ下がるように増えてエッジを隠してくれます。
ガーデンシクラメン
ガーデンシクラメンは屋外で育てられるように改良されたシクラメンです。冷たい空気の中で色鮮やかな花を咲かせてくれます。
クリスマスローズ
本来のクリスマスローズ・ニゲルが、クリスマスの頃に咲くことからこの名前が付けられました。クリスマスローズは、冬から春にかけて、可愛らしい花を咲かせてくれます。常緑なので、花が咲き終わったあとも葉を楽しめます。
花壇に植えたいおすすめの球根4種
チューリップ
チューリップとムスカリ
チューリップは、秋に植えて春に花を楽しむ球根植物です。春2月くらいになると地面からにゅっとグリーンの芽が顔を出します。
ムスカリ
ムスカリは、ブドウを逆さにしたような花が可愛らしい草花です。秋に植えて春に咲く球根植物です。植えっぱなしでどんどん増えていきます。
シラー
シラーは、俯くように釣り鐘型の花を咲かせる球根植物です。花色にはピンクやブルーがあります。秋植え春咲きの球根植物です。
ダリア
ダリアは、見事な大輪の花を咲かせる球根植物です。ダリアの球根は3月~5月に植え付け、夏から秋に花を楽しみます。
自慢したくなる!おしゃれな花壇を作りましょう
おしゃれな花壇の基本は、テーマを明確にすることと雰囲気の統一です。そんなに難しいことではありません。自分の好きなものを集めていれば、自然と統一感は出るもの。自分らしい花壇作りを楽しんでみてください。
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