シンボルツリーにおすすめの人気の庭木30選!メリットや特徴、魅力を紹介
山田智美
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シンボルツリーってどういう意味?何のために植えるの?そんなシンボルツリーの基本的な疑問にお答えしながら、シンボルツリーの種類、おすすめの庭木を、特徴やメリットデメリットもあわせて紹介します。
目次
- シンボルツリーとは?
- 庭にシンボルツリーを植えるメリット
- シンボルツリーの種類!特徴やメリットを紹介
- おすすめのシンボルツリー|常緑樹10選
- おすすめのシンボルツリー|落葉樹10選
- おすすめのシンボルツリー|低木6選
- おすすめのシンボルツリー|鉢植え4選
- シンボルツリーを病気や害虫から守るには?
- 魅力的なシンボルツリーのあるお庭を作りましょう
シンボルツリーとは?
シンボルツリーとは、言葉通りそのお庭や庭園のシンボルとなる庭木のことを言います。お庭という空間のなかでフォーカルポイントになる場所や、中心、人の集まる場所に植えつけます。
何かの記念に植えてもいいし、記念樹である必要もありません。シンボルツリーにルールはありません。シンボルツリーは、お庭のシンボリックな存在。長いお付き合いになることを考えて、好きな庭木を選びましょう。
庭にシンボルツリーを植えるメリット
シンボルツリーはなぜ植えるのか、シンボルツリーを植えるメリットを紹介します。
フォーカルポイント
フォーカルポイント(focal point)とは、焦点という意味です。お庭をデザインする時に、フォーカルポイントは重要です。シンボルツリーをフォーカルポイントに植えることで、お庭全体の雰囲気に統一感が生まれます。
目隠しとして
シンボルツリーを玄関に植えることで自宅の雰囲気を演出したり、外からの視線を遮る効果も期待できます。
特にスモールガーデンや玄関アプローチなど、あまり広くないスペースに庭木を植える場合は、目隠しを兼ねたシンボルツリーを選ぶとよいでしょう。
シンボルツリーの種類!特徴やメリットを紹介
庭木には常緑樹や落葉樹など、いろんな種類があります。シンボルツリーを決める前に、それぞれの種類とその特徴やメリットを知っておきましょう。
常緑樹のシンボルツリー
常緑樹をシンボルツリーにする際の特徴とメリットを紹介します。
特徴
常緑樹は文字通り四季を通じて緑の葉を絶やさない植物のことをいいます。
メリット
一年を通して緑の葉を絶やさない常緑樹なので、通りからの気になる目線を遮ってくれるというメリットがあります。さらに冬でもお庭が寂しくなることがありません。
デメリット
常緑樹の足元は日当たりが悪くなるというデメリットもあります。日光を必要とする草花を育てるなら、常緑樹の足元に植えるのは不向きです。
落葉樹のシンボルツリー
落葉樹をシンボルツリーにする際の特徴とメリットを紹介します。
特徴
落葉樹の多くは春から秋まで葉を茂らせ、冬は葉を落として休眠します。
メリット
落葉樹のよいところは、陽射しが強い夏には葉を茂らせて庭に日陰を作り、冬には葉を落として庭に陽射しを入れてくれます。また、木によっては美しい紅葉が楽しめるので季節感を演出することができます。
デメリット
落葉樹は冬の間は葉を落としてしまうので、目隠しになりません。秋の落ち葉掃除が大変というデメリットもあります。
低木のシンボルツリー
シンボルツリーには主に高木が選ばれます。お庭の規模や雰囲気によっては低木を植えることもあります。フォーカルポイントとして、また記念樹として、あまり大きくならない低木を選択するのもよいでしょう。
特徴
低木とは、3mあるいは2m以上には大きくならない樹木のことをいいます。低木にも常緑樹と落葉樹があります。
メリット
低木はそれほど大きくならないので、管理が楽というメリットがあります。
デメリット
お庭やお家のシンボリックな庭木としては、少々インパクトに欠けるかもしれません。
鉢植えのシンボルツリー
シンボルツリーとする庭木を鉢植えで管理することもできます。バルコニーやテラススペースにシンボルツリーを配置するなら鉢植えがよいでしょう。
特徴
鉢植えで育てられる庭木ならなんでもシンボルツリーにできます。
メリット
鉢植えのシンボルツリーは、レイアウト変更が用意だというメリットがあります。また、引っ越すことになっても移動が簡単です。
デメリット
樹種によっては鉢植えで育てることができないものもあります。また生長するに従って植え替えの必要も出てきます。
おすすめのシンボルツリー|常緑樹10選
オリーブ
- 科名:モクセイ科
- 分類:常緑高木
オリーブはくすんだようなグリーンが印象的な常緑高木です。葉の色が柔らかい上に葉も細く、その姿はどこか涼し気です。葉の密度はあまり高くないので目隠しとして弱いかもしれませんが、樹形が美しいのでシンボルツリーに向いています。
オリーブは異なる品種を2種以上近くに植えることで結実しやすくなるといわれています。ただし、オリーブの果実は生食には向かないので、生のまま食べないようにしましょう。
ユーカリ
- 科名:フトモモ科
- 分類:常緑高木
ユーカリは南半球を原産とする常緑高木で、その種類は何百ともいわれています。ユーカリはとても大きくなる庭木なので、剪定や管理、植える場所に注意が必要です。
レモン
- 科名:ミカン科
- 分類:常緑低木
レモンは香りのよい黄色の果実をつける常緑低木です。低木と言っても2~3m程度まで大きくなります。風にも耐える力も強く、実もよく付けるので人気の庭木です。
ミモザ
- 科名:マメ科
- 分類:常緑高木
ミモザとはギンヨウアカシアやフサアカシアなどアカシア属の総称です。春に明るい黄色のポンポンとした可愛い花を房状に咲かせます。
花が終わった後も銀葉といわれるくすんだグリーンの葉が美しい庭木です。ミモザは地植えにするととても大きくなるので植える場所に注意が必要です。
ソヨゴ
- 科名:モチノキ科
- 分類:常緑高木
ソヨゴは光沢のある丸みを帯びた葉がきれいな常緑高木です。冬にはグリーンの葉の間に赤い実を付けます。葉の密度も高く、目隠しにも向いています。
株立ちのソヨゴは華奢な雰囲気も演出できるので、シンボルツリーとして人気があります。
常緑ヤマボウシ(ホンコンエンシス)
- 科名:ミズキ科
- 分類:常緑高木
常緑ヤマボウシ(ホンコンエンシス)は明るいグリーンの葉がきれいな常緑高木です。6月頃グリーンがかった白い花を無数に咲かせます。冬の寒さに弱く少し葉を落としますが、関東以西では常緑です。
キンモクセイ(金木犀)
- 科名:モクセイ科
- 分類:常緑高木
キンモクセイ(金木犀)は秋にオレンジ色の香りのよい花をたわわに咲かせる庭木です。日本や中国では昔から秋を代表する花木として愛されてきました。
キンモクセイ(金木犀)は葉の密度も高く、日陰にも強いので、目隠しに向いています。
アニソドンテア・マルバストロイデス
- 科名:アオイ科
- 分類:常緑低木
アニソドンテア・マルバストロイデスは、四季咲きで花の開花期間がとても長く、花付きが良いのが魅力の低木です。環境が合えば、ほぼ毎日花を咲かせます。こまめに株元で切り戻しを続ければ、宿根草のように育てることも可能です。剪定の仕方次第で色々な仕立て方を楽しめます。
フェイジョア
- 科名:フトモモ科
- 分類:常緑高木
フェイジョアは、5~6mになる常緑高木です。短く刈り込むと枝葉の密度が高くなるため、小さく仕立てて生垣にされます。フェイジョアは、5月~6月に薄桃色の花を咲かせます。花の後には実がなり、花も実も食べることができます。
マートル
- 科名:フトモモ科
- 分類:常緑低木
マートルは、光沢のある葉と梅を思わせる花が美しい庭木です。和名を銀梅花(ギンバイカ)と言います。別名、「祝いの木」とも言われ、ヨーロッパでは昔から結婚式で使用されてきました。葉に芳香がありハーブとしても人気です。
おすすめのシンボルツリー|落葉樹10選
桜(サクラ)
- 科名:バラ科
- 分類:落葉高木
桜は日本の春を代表する花です。春に枝いっぱいに花を咲かせる姿はとても優美で人々の目を奪います。
桜にはとてもたくさんの種類があり、有名なソメイヨシノの他にあまり樹高が高くならないカワツザクラや、流れるように枝を枝垂れさせて咲くシダレザクラなども人気です。
花水木(ハナミズキ)
- 科名:ミズキ科
- 分類:落葉高木
ハナミズキは春に開花し、夏には瑞々しい青葉、秋には赤い実と紅葉と、一年を通して楽しめる庭木です。花色は白とピンクがあり、どちらも可憐で可愛らしい花を咲かせます。
マグノリア
- 科名:モクレン科
- 分類:落葉高木(常緑高木)
マグノリアはモクレン科モクレン属の総称です。タイサンボクなど常緑の種類もありますが、庭木として好まれるモクレンやハクモクレン、コブシ、サラサモクレンは落葉樹です。マグノリアの花にはいずれの種類も芳香があり、春に咲く華やかな花で庭を彩ってくれます。
ジューンベリー
- 科名:バラ科
- 分類:落葉高木
ジューンベリーは日本名をアメリカザイフリボクとも言います。名前の通り6月に黒ずんだ赤の果実を付けます。
ジューンベリーは春に小さな桜のような花を咲かせ、初夏には果実を実らせ、秋には葉色を黄色や赤に変化させる、一年を通して美しい庭木です。
エゴノキ
- 科名:エゴノキ科
- 分類:落葉高木
エゴノキは初夏に真白やピンクの花を俯くように咲かせる庭木です。自然樹形のままで整うので手間がかからず、シンボルツリーとして人気があります。
株立ちのエゴノキは小さめの葉も相俟って、風が抜けるような涼やかな印象を与えます。
マルメロ
- 科名:バラ科
- 分類:落葉低木
マルメロは春に白や淡いピンクの可愛らしい花を咲かせ、秋には甘い果実を実らせる落葉低木です。低木といっても樹高は3m程です。
カリンと混同されがちですが、カリンの果実は硬く食用には向きません。マルメロの果実はジャムやお菓子にして食べることができます。
イロハモミジ
- 科名:ムクロジ科
- 分類:落葉高木
イロハモミジは夏の青葉と秋に真赤に紅葉する様子が美しい落葉樹です。春には誰にも気づかれないくらい小さな赤い花を咲かせます。和風のシンボルツリーとして人気があります。
マルバノキ
- 科名:マンサク科
- 分類:落葉低木
マルバノキはハート形の葉が可愛らしい落葉樹です。葉は秋には赤く紅葉し、同じころに小さな赤い花を咲かせます。自然樹形が美しく、手入れも簡単で低木のシンボルツリーとして人気です。
クラブアップル
- 科名:バラ科
- 分類:落葉高木
クラブアップルの特徴
クラブアップルは園芸好きでも名の通った絵本作家、ターシャ・テューダーのお庭にあったことでも有名な果樹です。春に白く桜に似た花を咲かせます。秋に小さなリンゴの実を実らせます。春の純白の清楚な花、秋の実と四季折々の表情を楽しめるシンボルツリーになります。
カツラ
- 科名:カツラ科
- 分類:落葉高木
カツラはハート形の葉が可愛い落葉樹です。放っておくととても大きくなるので剪定をして樹高を管理します。自然樹形でも整いやすく、育てやすいのが特徴です。広いお庭向きのシンボルツリーにおすすめです。
おすすめのシンボルツリー|低木6選
シルバープリベット
- 科名:モクセイ科
- 分類:常緑~半落葉低木
シルバープリベッドは別名をセイヨウイボタノキともいい、斑入りの小葉が印象的な低木です。低木なので生垣にされているのをよく見かけますが放っておくと2m程まで生長します。春に香りのよい小さな白い花を咲かせ、冬に真っ黒な小さな果実を付けます。
ドウダンツツジ
- 科名:ツツジ科
- 分類:落葉低木
ドウダンツツジは春にすずらんのような白い小花を咲かせ、夏には青々とした葉を茂らせ、秋には真赤に紅葉をする、とても美しい庭木です。放っておくと3m程まで生長します。ドウダンツツジの枝を横に広げる樹形はとても美しく印象的です。
カルミア
- 科名:ツツジ科
- 分類:常緑低木
カルミアは初夏にピンクや赤の五角形の可愛らしい花を咲かせる常緑低木です。低木と言っても3m程まで大きくなります。花の咲く時期はとても華やかで、冬にも葉を落とさない常緑なので、庭木として人気があります。
アベリア
- 科名:スイカズラ科
- 分類:半常緑低木
アベリアはこんもりとブッシュ状に大きくなる樹形が特徴的な半常緑低木です。関東では常緑ですが、地方によっては冬に落葉します。
花色は白やピンク、葉は光沢のあるグリーンや斑入り種もあります。非常に丈夫で育てやすいので、人気のある庭木です。
▼アベリアについて詳しくご紹介しています。
セイヨウニンジンボク
- 科名:シソ科
- 分類:落葉低木
セイヨウニンジンボクは初夏から夏に薄紫色の花を咲かせる落葉低木です。低木といっても2~3m程まで生長します。夏の暑い盛りに涼し気な花を咲かせてくれる庭木です。枝を横に広げる樹形と大きなモミジのような形状の葉も美しく、スモールスペースのシンボルツリーに向いています。
ビバーナム・スノーボール
- 科名:スイカズラ科
- 分類:落葉低木
ビバーナム・スノーボールは自然樹形で楽しめて、咲き進むにしたがってグリーンから白に変化する花、紅葉など、季節の変化が感じられる素敵な庭木です。ナチュラルガーデンにおすすめのシンボルツリーです。
おすすめのシンボルツリー|鉢植え4選
シマトネリコ
- 科名:モクセイ科
- 分類:常緑~半常緑高木
シマトネリコは涼やかな樹形が特徴の常緑~半常緑の高木です。その樹形が美しく庭木として人気があります。シマトネリコは地植えにするととても大きくなるので、鉢植えでの管理をおすすめします。
株立ちのシマトネリコはより華奢で軽やかな印象になるので、バルコニーやスモールスペースにもよく馴染みます。常緑で葉も密度が高いので、目隠しにもおすすめです。
ミモザ
- 科名:マメ科
- 分類:常緑高木
常緑のシンボルツリーでも紹介したミモザです。ミモザのなかでもギンヨウアカシアはとても大きくなるので、地植えにすると生長しすぎて困るという難点もあります。
ミモザの可愛らしい花は鉢植えでも楽しめます。鉢植えにすることで生長を抑え、管理がしやすくなります。
スモークツリー
- 科名:ウルシ科
- 分類:落葉高木
スモークツリーは春の終わりから初夏にかけて、名前の通り煙のようなふわふわとした花を咲かせる落葉高木です。スモークツリーの花色はくすんだピンクとグリーンがあります。葉の色も明るいグリーンの他にボルドーカラーの品種もあります。
地植えにすると大きくなるので、鉢植えで管理すると育てやすい庭木です。
ブルーベリー
- 科名:ツツジ科
- 分類:落葉低木
ブルーベリーは北米原産の落葉樹です。春には小さな白いつぼ型の花を下向きに咲かせます。初夏に収穫できる果実は甘く生食でき、秋には紅葉も楽しめます。
低木なので鉢植えでも地植えでも管理することができます。シンボルツリーとしてなら1本で栽培可能ですが、実を収穫するためには同一系統異品種のブルーベリーを近くで育てるとよいでしょう。
シンボルツリーを病気や害虫から守るには?
シンボルツリーにはケムシやアブラムシといったいや~な害虫がついたり、うどんこ病などの病気にかかり弱ってしまうこともあります。そんな時は薬剤で予防・退治をすることをおすすめします。庭木用に特化した殺虫殺菌スプレーもあるので、1本常備しておくと重宝します。
庭木用殺虫殺菌剤 「サンヨール・トレボンスプレー」
シンボルツリーに害を与えるケムシやアブラムシの害虫防除をしながら、同時に病気予防ができる殺虫殺菌スプレーです。1本で殺虫・殺菌のW効果があるので、ツバキなどにつくチャドクガや、モミジのアブラムシ、ハナミズキやサルスベリなどのうどんこ病など、樹木類のケムシ類、うどんこ病、アブラムシ類といった病気や害虫に対処できます。
※注意:本薬剤は本記事で紹介したレモン、ジューンベリー、マルメロなどの果樹類には適用外となり使えません。
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魅力的なシンボルツリーのあるお庭を作りましょう
シンボルツリーにしたい樹木は見つかりましたか?シンボルツリーは長くお庭のシンボルとなる存在です。毎日眺めたくなるような、好みの庭木を選んでください。
家族の記憶の中にいつまでも残るような、そんなシンボルツリーが見つりますように。
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