おしゃれな低木一覧|花や実を楽しめる種類、おすすめの常緑低木
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お庭に植えたくなるおしゃれな低木の種類一覧です。一年中グリーンの葉を楽しめる常緑性、四季折々の姿が美しい落葉性、花や実を楽しめる種類、香りの良いハーブに分けて、おすすめの低木を紹介します。
目次
一年中葉を楽しめる常緑低木
常緑低木は、冬の間もグリーンの葉を繁らせてくれるので、目隠しになるほか、お庭が寂しくならないというメリットがあります。
マホニア(ホソバヒイラギナンテン)

- 学名:Berberis japonica
- 分類:常緑低木
- 樹形:木立型
- 花期:3月~4月
マホニアは、和名をヒイラギナンテンというメギ科の常緑低木。光沢のある葉の縁には小さなギザギザがあり、枝葉の密度が高いので、生垣に利用されます。半日陰でも育ち、春には花、秋冬には黒い実が楽しめます。個性的な葉は、お庭のフォーカルポイントにも利用しやすく、おしゃれな庭木として人気があります。
シルバープリペット(シルバープリベット)

- 学名:Ligustrum sinense ‘Variegatum’
- 分類:常緑低木
- 樹形:木立型
- 花期:5月~6月
シルバープリペットの名前で流通していますが、シルバープリベットが正式名称。斑入りの小葉が明るく柔らかい印象の常緑低木です。横に枝を広げる樹形も美しく、おしゃれな庭木として人気があります。初夏に咲く白い花には芳香があります。
シャリンバイ

- 学名:Rhaphiolepis umbellata
- 分類:常緑低木
- 樹形:木立型
- 花期:5月~6月
シャリンバイは、光沢のある葉が特徴の常緑低木。初夏に梅に似た白い花を咲かせ、秋から冬に黒い実を付けます。大きな葉が密度高く繁ることや、風に強いことから、生垣や目隠しとして利用されることの多い木です。
ヤツデ

- 学名:Fatsia japonica
- 分類:常緑低木
- 樹形:木立型
- 花期:10月~12月
ヤツデは大きな手のひらのような形の葉が印象的な常緑低木。日陰でもよく育つことから、シェードガーデンで活躍します。初夏に黒く熟す実も特徴的で、和の庭から洋の庭まで活躍します。
ピラカンサ

- 学名:Pyracantha
- 分類:常緑低木
- 樹形:木立型
- 観賞期:11月~2月
ピラカンサは、秋から冬にかけて、真赤に熟す実が美しい常緑低木。葉の密度が高く、枝にトゲがあることから、防犯の意味で生垣や目隠しとして人気があります。春の白い小花、秋冬の赤い実で、一年中お庭を賑やかにしてくれます。
季節を感じる落葉低木
落葉低木は、春の芽吹きの美しさに始まり、夏の間は株元に日陰を作り下草を直射日光から守ってくれて、秋には紅葉し目を楽しませてくれるというメリットがあります。
ヒュウガミズキ

- 学名:Corylopsis pauciflora
- 分類:落葉低木
- 樹形:ブッシュ型
- 花期:3月~4月
ヒュウガミズキは、こんもりとブッシュ状に繁る樹形が特徴的な落葉低木。

初春に、葉より先に淡いクリーム色の花を枝いっぱいに咲かせ、その後に卵型の葉を展開させます。こんもりと繁る様子には野山の趣きがあり、ナチュラルな雰囲気を演出してくれるおしゃれな庭木です。
ニシキギ

- 学名:Euonymus alatus
- 分類:落葉低木
- 樹形:木立型
- 観賞期:10月~11月
ニシキギの枝は、秋に真赤に紅葉する葉が美しい落葉低木。枝には板状の翼(よく)があるのが特徴です。このため、枝がところどころ欠けているかのような独特の雰囲気があります。刈り込んで小さく仕立てることもできますが、自然樹形も美しい庭木です。

秋に真っ赤に色づく葉も美しく、観賞価値があります。
ムラサキシキブ

- 学名:Callicarpa japonica
- 分類:落葉低木
- 樹形:木立型
- 観賞期:9月~11月
ムラサキシキブは秋に紫色に熟す実が美しい落葉低木。

春に咲く淡いピンク色の花は小さく、あまり目立ちませんが、よく見ると砂糖菓子のようなかわいらしさがあります。

ムラサキシキブによく似た木でコムラサキがあります。違いは、ムラサキシキブよりもコムラサキのほうが枝いっぱいに実を付けます。さらにムラサキシキブは木立型で生長するのに対し、コムラサキはブッシュ型です。
美しい花が咲く低木
花が咲く低木は、小さく育てて花を楽しめるのが特徴です。鉢植えでも育てやすく、管理をしやすいというメリットがあります。
ビバーナム・スノーボール

- 学名:Viburnum opulus
- 分類:落葉低木
- 樹形:木立型
- 花期:4月~5月
ビバーナム・スノーボールは、4月~5月に毬のような花を咲かせる落葉低木。ビバーナム・スノーボールの花は咲き始めはグリーン、咲き進むに従って花色が白へと変化していきます。みずみずしいグリーンと、色が変化する花が美しいおしゃれな低木です。
ミツマタ

- 学名:Edgeworthia chrysantha
- 分類:落葉低木
- 樹形:木立型
- 花期:2月~3月
ミツマタは、どこまでいっても枝が3つに分岐する変った特徴を持つ落葉低木。梅の花が咲く頃にミツマタの花も咲き始めます。カスタードクリームのような明るい色の花を、枝の先に俯くように咲かせる姿がおしゃれな低木です。花には赤花種もあり、こちらはオレンジがかった赤が鮮やかな品種です。
アセビ

- 学名:Pieris japonica
- 分類:常緑低木
- 樹形:木立型
- 花期:2月~4月
アセビは、春に小さな花のかたまりを枝からぶら下げるように咲かせる常緑低木。その花のかわいらしさは、そのまま髪飾りにしたくなるほどです。花色は白とピンクがあります。アセビは漢字で馬酔木と書きます。昔、馬がこの木の葉を食べると酔ったようになったのが由来だとされています。日本の風土によく馴染み、昔から山野に自生していた育てやすい低木です。
ユキヤナギ

- 学名:Spiraea thunbergii
- 分類:落葉低木
- 樹形:ブッシュ型
- 花期:4月
ユキヤナギは、春に真白な小さな花を枝いっぱいに咲かせる姿が美しい落葉低木。ユキヤナギはブッシュ状にこんもりと繁り、さらに枝は柳のように柔らかく枝垂れます。ピンク色の花を咲かせる品種もあります。樹形の優雅さと花の可憐さとが相まって、人気のある庭木です。
トキワマンサク

- 学名:Loropetalum chinense
- 分類:常緑低木
- 樹形:木立型
- 花期:4月~5月
トキワマンサクは、小さな卵型の葉と、細いリボンのようなフォルムの花がかわいらしい常緑低木。葉の密度が高く、刈り込みにも耐えるので生垣や目隠しに好まれます。トキワマンサクの花色は白と、濃いピンクの花を咲かせるベニバナトキワマンサクがあります。
ノイバラ

- 学名:Rosa multiflora
- 分類:落葉低木
- 樹形:ブッシュ型
- 花期:4月~5月
ノイバラは春に小さな一重の花を咲かせる落葉低木。株元から枝分かれしてブッシュ状に生長します。ノイバラは秋に赤く熟す小さな実もかわいらしく、クリスマスのリースや飾りに利用されます。ナチュラルテイストのお庭に良く似合うおしゃれな低木です。
カルミア

- 学名:Kalmia latifolia
- 分類:常緑低木
- 樹形:木立型
- 花期:5月~6月
カルミアは、初夏に金平糖のような星形のかわいらしい花を咲かせる常緑低木。アメリカシャクナゲという別名もあります。小ぶりながら、お庭の中で存在感を発揮します。
セイヨウニンジンボク

- 学名:Vitex agnus-castus
- 分類:落葉低木
- 樹形:木立型
- 花期:6月~9月
セイヨウニンジンボクは、夏に薄紫色の花を咲かせる落葉低木。真夏の暑い盛りに涼し気な色の花を咲かせること、葉のフォルムも美しいことなどからシンボルツリーとしても人気のあるおすすめの低木です。
アナベル

- 学名:Hydrangea arborescens ‘Annabelle’
- 分類:落葉低木
- 樹形:木立型
- 花期:6月~7月
アナベルは、セイヨウアジサイやアメリカアジサイとも呼ばれるアジサイの仲間の落葉低木。咲き始めはグリーン、咲き進むに従って真白な大きな毬のようになり、ドライフラワーにして楽しむこともできる花が魅力。育てやすくおしゃれな低木として人気があります。
クチナシ

- 学名:Gardenia jasminoide
- 分類:常緑低木
- 樹形:木立型
- 花期:6月~7月
クチナシは、初夏に甘い香りの真白な花を咲かせる常緑低木。甘い香りは古今東西人気があり、香水や香料にもよく使用されるほどです。クチナシには一重咲きと八重咲きがあり、さらにコクチナシといって花のサイズが小さな品種もあるので、植え付け場所やイメージ応じて品種を選べます。花と香り、常緑という人気が条件を揃った低木です。
ムクゲ

- 学名:Hibiscus syriacus
- 分類:落葉低木
- 樹形:木立型
- 花期:7月~9月
ムクゲは、ハイビスカスのような花を咲かせる落葉低木。刈り込みにもよく耐え、夏の間次々と花を咲かせるので人気のある庭木です。
萩

- 学名:Lespedeza
- 分類:落葉低木
- 樹形:木立型、ブッシュ型
- 花期:7月~10月
萩は、小さな豆の花を枝いっぱいに咲かせる落葉低木。秋の七草にも数えられるほど、昔から日本で愛されてきた庭木です。花色は紫や白、ピンクなどで、いずれも控えめで楚々とした印象です。柔らかく枝を横に伸ばす樹形が美しい、おしゃれな庭木です。
実の収穫を楽しめる低木
低木の果樹は、小さく育てて収穫を楽しめるのが特徴です。小ぶりなので鉢植えでも育てやすく、管理がしやすいというメリットがあります。
ユスラウメ

- 学名:Cerasus tomentosa
- 分類:落葉低木
- 樹形:木立型
- 収穫期:6月~7月
ユスラウメは、初夏にさくらんぼのような赤く小さな果実をたわわに実らせる落葉低木。ユスラウメの果実は瑞々しく、ほのかな甘さがあります。春の淡いピンクの花と初夏の赤いが魅力のおすすめの低木です。
ブルーベリー

- 学名:Vaccinium corymbosum
- 分類:落葉低木
- 樹形:木立型
- 収穫期:7月~9月
ブルーベリーは、夏に黒に近い濃紺の果実を付ける落葉低木。春の花、秋の紅葉も美しく、観賞価値があって食べられる、おすすめの庭木です。
ブラックベリー

- 学名:Rubus
- 分類:落葉低木
- 樹形:つる性
- 収穫期:6月~8月
ブラックベリーは名前の通り、真黒な甘い果実を実らせる落葉低木。枝は真直ぐに生長せずに放っておくと暴れだすので、適宜誘引が必要です。春に咲くピンク色の花も、甘酸っぱい黒い実も魅力のあるおすすめの低木です。
フサスグリ(レッドカラント)

- 学名:Ribes rubrum
- 分類:落葉低木
- 樹形:木立型
- 収穫期:6月~7月
フサスグリは赤く半透明で宝石のように美しい果実を実らせる落葉低木。果実は酸味が強く生食には向きませんが、ジャムやシロップなどにして楽しめます。こんもりと繁る樹形はナチュラルガーデンによく似あいます。
クランベリー

- 学名:Vaccinium macrocarpon
- 分類:常緑低木
- 樹形:ほふく型
- 収穫期:9月~12月
クランベリーは、秋から冬にかけて、真赤な果実を実らせる常緑低木。果実は非常に酸味が強く生食には向きませんが、ジャムやジュースにして楽しめます。地面を這うように枝を広げていくので、グランドカバーとしても活躍します。
ガマズミ

- 学名:Viburnum dilatatum
- 分類:落葉低木
- 樹形:木立型
- 収穫期:10月
ガマズミは、秋に小さく真赤な瞑状の果実を枝の先にかたまりで実らせる落葉低木です。果実は酸味が強く生食には向きませんが、ジャムやシロップにして楽しめます。春の白い小花と秋の赤い実、樹形が美しく、シンボルツリーにもできるおすすめの低木です。
香りが魅力の低木のハーブ
ローズマリー

- 学名:Rosmarinus officinalis
- 分類:常緑低木
- 樹形:ブッシュ型、ほふく型
- 花期:四季咲き
ローズマリーは、枝葉の爽やかな芳香が特徴の常緑低木のハーブ。上に枝を伸ばす木立性と、地面を這うように伸ばすほふく性、その間の半木立性があります。どちらも香りやハーブとしての使用方法に違いはありません。葉の密度が高く、常緑なので、香る生垣として人気のある低木です。
ラベンダー

- 学名:Lavandula
- 分類:常緑低木
- 樹形:ブッシュ型
- 花期:5月~7月
ラベンダーは香りの良い花を咲かせる常緑低木。ラベンダーには多くの種類がありますが、ラベンダー独特の甘い芳香を楽しむなら、イングリッシュラベンダーがおすすめです。低木といっても、株元が木質化する程度なので、草花のような雰囲気を楽しめます。
マートル

- 学名:Myrtus communis
- 分類:常緑低木
- 樹形:木立型
- 花期:5月~6月
マートルは和名をギンバイカ(銀梅花)といい、初夏に梅に似た花を咲かせる常緑低木のハーブ。光沢のある葉には芳香があり、秋冬に実る黒い実も観賞価値があります。女神アフロディーテの神木ということもあり、ヨーロッパのお庭で見かけるおしゃれな低木です。
低木とは|高さや特徴

低木の高さ
低木とは、樹高1.5m以下の樹木のことを指します。常緑樹も落葉樹も1.5m以下の樹木はすべて低木です。ただし、これは図鑑等で使われる植物用語です。一般的にガーデニングやお庭づくりの際には3m以下の樹木を低木として分類していることがほとんどです
ホームセンターや園芸店で低木を選ぶ際には樹高を確認するとよいでしょう。
低木の特徴
低木は大きくならないので、あまり場所を取らないというメリットがあります。他にも、鉢植えでも育てやすい、陽射しを遮らない、垣根にも使いやすいなどの特徴があります。
気になる低木は見つかったでしょうか。シンボルツリーにするのも良し、大きな庭木と組み合わせてお庭に奥行きのある景色を作っても良し。楽しみ方がいっぱいの低木を上手に使いこなして、素敵なお庭を作ってください。
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