記事カテゴリ

Special

家庭菜園におすすめの夏野菜とハーブ|植える時期や栽培のコツ

夏野菜から家庭菜園をスタートする方も多いのでは。育てやすいおすすめの夏野菜について、栽培と収穫のコツをご紹介します。

目次

夏野菜の植え付けはいつ?

ミニトマト 苗

多くの夏野菜の植え付け適期は、4月の終わりから5月上旬のゴールデンウィークの頃。適した時期に植え付けると、気候が安定している間にしっかりと根を張り、立派な株に生長し、収穫量が多くなります。

目次に戻る≫

家庭菜園におすすめの夏野菜

ミニトマト

ミニトマト

  • 植え付け:5月
  • 収穫:7月~9月
  • プランター栽培:可能

苗が根付くまでは土が乾いたら水をたっぷり与え、その後は水やりを控えめにし、しっかり根を張らせましょう。植え付け初期に肥料を与えると、茎葉が茂りすぎ、実つきが悪くなります。花が咲いたのを確認してから肥料を与えましょう。不要なわき芽を取り除き、実に栄養を渡らせることが美味しいミニトマトにするコツです。ただし、最近はプランター栽培向きの、矮性で芽かきの必要がない品種もあります。

ナス

ナス

  • 植え付け:5月
  • 収穫:6月~10月
  • プランター栽培:可能

夏野菜の中では、収穫期間がとても長いナス。7月下旬から8月上旬頃、実の質が落ちてきたら、全体的に1/3~1/2程切り詰める更新剪定を行い、同時に根切りと追肥をして株の勢いを回復させると、初夏から秋まで収穫が可能です。

水を好むので、日頃から乾燥させないように管理します。また、肥料を好むため、植え付け2週間後から追肥を始めましょう。

キュウリ

キュウリ 育て方 夏野菜 特徴

  • 植え付け:5月
  • 収穫:7月~9月
  • プランター栽培:可能

キュウリは水を好むので、日頃から乾燥させないように栽培しましょう。実が急速に大きくなり始めると、肥料や水を多く必要とします。株が疲れると曲がったり変形するので、それを目安にしながら収穫を終えるまで2週間に1回追肥を施します。

雨のはね返りによる病害虫を防いだり、夏の乾燥を防ぐために敷きわらを敷く方法があります。乾燥気味で茎葉が茂ると「うどんこ病」、梅雨どきの多湿時に肥料切れや株の生育が衰えると「べと病」が多発します。密植を避け、肥料切れに注意して育てましょう。

ゴーヤ

ゴーヤ 育て方 特徴 花言葉

  • 植え付け:5月
  • 収穫:7月~9月
  • プランター栽培:可能

ゴーヤは、収穫最盛期には水分を多く必要とするため、乾燥しないよう定期的に水やりします。キュウリ同様、うどんこ病に注意が必要です。早期に見つけ、病葉は早めに摘み取りましょう。

オクラ

オクラ 花言葉 由来 育て方 

  • 植え付け:5月
  • 収穫:7月~10月
  • プランター栽培:可能

オクラは、大きくなるとすじが硬くなり、食べられなくなります。小さくても早めに収穫するのがコツです。収穫した実のすぐ下の葉をすべて摘み取ると、つるボケを防止でき、風通しも良くなります。

ピーマン

  • 植え付け:5月
  • 収穫:6月~10月
  • プランター栽培:可能

ピーマンは、水を好みます。乾燥すると花が落ちやすくなるため、土が乾いたらたっぷり水やりをしましょう。肥料も好むので、植え付け2週間後から追肥を始めます。

強風で茎が折れるのを防ぐため、支柱を立てて栽培します。茂ってきたら、混みあっている内側の茎を間引き、風通し良く、内側まで日が当たるようにしましょう。

パプリカ

パプリカ

  • 植え付け:5月
  • 収穫:6月~10月
  • プランター栽培:可能

ピーマンの栽培方法とほぼ同じですが、色づくまでに日数がかかるため、ピーマンより栽培難易度は高めです。小型種の方が育てやすいので、家庭菜園初心者にはミニパプリカがおすすめ。元肥を十分に与え、定期的に追肥をして肥料切れさせないことが大切です。

    ズッキーニ

    黄色ズッキーニ

    • 植え付け:5月
    • 収穫:6月~8月
    • プランター栽培:可能

    水の与えすぎに注意し、乾いてからしっかり与えるようにしましょう。ただし、収穫最盛期になると水分を必要とするため、乾燥しすぎないよう注意します。マルチや敷きわらを敷くことで、雨のはね返りによる病害虫や夏の乾燥を防ぐことができます。葉の表面に白いうどん粉状のカビが生じる「うどん粉病」にかかった葉は、早めに取り去りましょう。

    ミニカボチャ

    ミニカボチャcanva

    • 植え付け:5月
    • 収穫:7月~8月
    • プランター栽培:可能

    ミニカボチャは実が小さく軽いため、這わせて栽培する方法のほか、空中栽培が可能です。果菜類の中では最も低温、高温に耐え、病気に強く、やせた土地でも栽培できます。ただ、多湿地では病気が発生しやすく、過肥の状態ではつるボケして実がつきにくくなります。排水を良くし、肥料の与え過ぎに注意して育てましょう。

    スイカ

    スイカ 育て方のポイント 特徴

    • 植え付け:5月
    • 収穫:7月~8月
    • プランター栽培:可能

    スイカは多湿を嫌うため、畑では降雨のみで十分育ちます。雨が多すぎると、急に実が肥大し割れてしまうことがあるので注意しましょう。追肥は、一番果が鶏卵大になってから与えます。

    一般的に大玉スイカは40~50日くらいで収穫ができるようになります。実がついている部分の巻きひげが枯れたら収穫と言われていますが、人工授粉した日にちをつけ、そこから40~50日後を目安に収穫する方が分かりやすいです。

    シカクマメ

    シカクマメ

    • 種まき:5月
    • 植え付け:5月~6月
    • 収穫:7月~9月
    • プランター栽培:可能

    シカクマメは、熱帯アジア原産のマメ科の野菜。夏にスイートピーに似た、美しい淡い青~紫色の花が開花し、サヤが10~15cmくらいが収穫の目安です。つるが2~4mほど伸びるので、観賞目的のグリーンカーテンとして使われることもあります。栽培には、つるを這わせる支柱やネットが必要です。

    目次に戻る≫

    夏野菜と一緒に植えよう! ハーブや葉もの野菜

    小松菜

    小松菜 

    • 種まき:3月~10月
    • 収穫:5月~12月
    • プランター栽培:可能

    小松菜は、種をまける期間が長く、非常に育てやすい野菜のため、家庭菜園でも定番です。株ごと収穫するだけでなく、外葉からも順次収穫でき、長い間収穫を楽しむことができます。夏の暑さにも強いですが、生育適温が20℃位なので、秋に種をまいて育てたほうが大株に育ちます。

    バジル

    バジル

    • 種まき:4月~6月
    • 植え付け:4月~6月
    • 収穫:6月~9月
    • プランター栽培:可能

    爽やかな香りが食欲をそそり、さまざまな料理に活用されるバジル。たくさんの種類があり、新品種も続々と登場しています。3月頃から苗が流通しますが、寒さに弱いため、定植は5月以降に行いましょう。4月までの冷え込みそうな日の夜間は、室内で管理することをおすすめします。植え付け直後はすぐに収穫せず、しばらく摘心をしながら栽培すると、たくさんの葉を収穫することができます。

    シソ

    シソ

    • 種まき:4月~6月
    • 植え付け:5月~6月
    • 収穫:6月~9月
    • プランター栽培:可能

    シソ(大葉)は育てやすく、さまざまな料理に合うため、夏の家庭菜園でも定番的な存在。苗で流通している時点では草丈15~20cmくらいですが、庭や畑に植えると70~80cmくらい、時には1m近くまで育つこともあります。一度栽培すれば、翌年からはこぼれ種が発芽するほど繁殖力は旺盛です。

    プランター栽培は、大きめ(8号=24cm)以上のプランターで育てることをおすすめします。2~3苗を育てるなら65cm幅の横長プランターに2~3株が適量です。

    エゴマ

    えごま

    • 種まき:4月~6月
    • 植え付け:5月~6月
    • 収穫:6月~9月
    • プランター栽培:可能

    焼肉と一緒に食べたり、キムチなどの韓国料理にもよく利用されるエゴマ。基本的な育て方はシソと一緒ですが、シソより丈、幅とも大きくなることが多いので、株間を広く取りましょう。

    フェンネル

    フェンネル

    • 植え付け:4月~6月、10月~11月
    • 収穫:4月~11月
    • プランター栽培:可能

    甘くてスパイシーな香りのフェンネルの花や葉は、魚料理、ピクルス、マリネなど、さまざまな料理に利用されています。タネも「フェンネルシード」の名で流通し、料理のスパイス、お茶、クッキーなどのお菓子作りなどに使うことができます。多年草なので、冬は生長が止まりますが、春に株元から再び新芽が芽吹きます。草丈、横幅ともに大きくなるため、広いスペースで栽培しましょう。

    ディル

    ディル

    • 種まき:3月~5月、9月~10月
    • 植え付け:4月~6月、10月~11月
    • 収穫:4月~11月
    • プランター栽培:可能

    独特の風味で、魚料理、ピクルスなどに使われ、種や花も利用できます。一株あると料理の幅が広がるハーブのひとつです。よく似たフェンネルとの違いは、ディルは一年草、フェンネルは多年草です。香りや風味も違いがあるので、比べてみてください。

    大量に使うハーブではなく、一株でも十分に楽しめるため、苗での購入の方が一般的です。草丈が20~30cm以上になったら収穫可能です。内側に新芽ができるので、外側の葉から収穫しましょう。花を咲かせないようにすると長期間収穫できます。

    イタリアンパセリ

    イタリアンパセリ 育て方 秋冬野菜 初心者 おすすめ 特徴

    • 種まき:4月~5月、9月~10月
    • 植え付け4月~6月、10月~11月
    • 収穫:通年
    • プランター栽培:可能

    イタリアンパセリは、葉が縮れていない平葉種のパセリ。見た目はミツバに似ていますが、パセリ特有のすっきりした味がします。日なたから半日陰で栽培でき、水はけの良い土を好みます。夏の高温と乾燥で葉色が悪くなるので、春から初夏、秋の優しい光で育てた方が柔らかくてみずみずしい葉になります。通年収穫でき、プランター栽培にも適しているため、一株育てていると重宝します。

    ニラ

    ニラ 育て方 特徴 花言葉

    • 植え付け4月~6月、10月~11月
    • 収穫:通年
    • プランター栽培:可能

    日当たりの良い場所から半日陰程度で栽培可能で、育てやすく、春から秋まで複数回の収穫ができます。種から育てると収穫は2年目以降となるため、苗で用意するのが手軽です。植え付けは、一度に深く土寄せをすると初期の生長がゆっくりになるため、2~3回に分けて土寄せを行います。最終的に生長点が土に埋もれないようにするのが植え付けの深さの目安です。

    チャイブ

    チャイブ 育て方 特徴 秋冬 おすすめ

    • 植え付け4月~5月、10月~11月
    • 収穫:4月~10月
    • プランター栽培:可能

    チャイブは、ヒガンバナ科のハーブ。小口ネギのような使い方ができます。オムレツなどの卵料理、魚料理、サラダ、ハーブバターなど、一株育てていると料理の風味や彩りが豊かになります。

    スイスチャード

    スイスチャード 育て方 秋冬野菜 初心者 おすすめ 特徴

    • 種まき:4月~10月
    • 植え付け4月~5月、10月~11月
    • 収穫:通年
    • プランター栽培:可能

    スイスチャードは、葉柄や葉脈が赤、ピンク、オレンジ、黄色、黄緑、白など彩り豊かな野菜です。暑さ、寒さに強く、真冬は生育が鈍りますが、ほぼ1年を通して収穫可能です。大きくなると葉茎が固くなるので、間引き菜は生で、育ってきたら軽く下茹でしてから調理するとよいでしょう。

    目次に戻る≫

    夏野菜と一緒に栽培しよう! 栽培期間の短い種から育てる野菜

    ベビーリーフ

    ベビーリーフ

    • 種まき:3月~6月、9月~10月
    • 収穫:4月~11月
    • プランター栽培:可能

    ベビーリーフは、普通の収穫時のサイズよりも小さな状態で収穫する葉のこと。レタス、ミズナ、ホウレンソウ、スイスチャードなどを単体で栽培して若採りしたり、数種類の野菜の種を混ぜてカラフルに育てることもでき、数種類の野菜が組み合わされて一袋になった種も市販されています。

    草丈10cm~15cmくらいになったら、ハサミで全体をカットして収穫し、追肥して水やりを続けると再び収穫できます。または、ほどよく間引きと追肥を繰り返し、間引き菜はサラダなどに使い、徐々に1つ1つの株を大きく育てていくと、本来の大きさも楽しむことができ、野菜栽培の楽しさを味わえます。

    ラディッシュ

    二十日大根

    • 種まき:3月~5月、9月~10月
    • 収穫:4月~6月、10月~12月
    • プランター栽培:可能

    ラディッシュは、直根性のため、種から栽培します。種をまいてから20日くらいで収穫できることから、日本では「二十日大根(はつかだいこん)」と呼ばれていますが、実際は収穫までに春夏で1か月ほど、秋冬で1~2か月ほどかかります。

    発芽したら、良い芽を残し間引きながら栽培します。間引いたあとは必ず土寄せをし、芽がぐらつかないようにするのが栽培のコツです。

    日当たりと風通しの良い場所なら短期間で収穫できるので、家庭菜園初心者にもおすすめです。赤をはじめ、カラフルな品種があるので好きなものを選びましょう。

    目次に戻る≫

    広告の後に記事が続きます
    AD

    夏野菜栽培のポイント

    種から育てる?苗で植える?

    ミニトマト 苗

    ニンジン、ダイコン、コマツナなど、1粒の種から1つしか収穫できない野菜は、種から育てる方が安くたくさん収穫できます。

    一方、ミニトマト、ナス、ピーマンのような、1本の苗からたくさんの実が収穫できる野菜は、苗から育てる方が手軽です。栽培に慣れて、こだわりの品種が出てきたら、種からの栽培もチャレンジしてみましょう。

    防虫ネットを活用しよう

    春に植える野菜 寒冷紗

    夏野菜の栽培期間中は、虫が活発に活動する時期。数日畑に行かなかった間に葉をすべて食害された……といった被害にあうことも。それを避けるために、防虫ネットを使うと害虫の食害を避けることができます。

    プランター栽培

    今回紹介した野菜のほとんどは、プランターでも育てられます。ただし、畑栽培とくらべると根の長さに限界があるため、株の姿はコンパクトになります。

    プランター栽培のコツ

    ・野菜用の培養土など、野菜に適した土を使いましょう。

    ・日当たりなど、それぞれの野菜の好みの環境にプランターを設置して栽培します。

    ・限られた土の中で栽培するので、水やりは必須作業です。

    ・畑に比べて肥料切れしやすいので、肥料を好む野菜には追肥を忘れずに行いましょう。

    ・成熟が早く早期に収穫できる早生(わせ)タイプ、小さめのミニタイプ、草丈が大きくならない矮性タイプの種や苗を選ぶのもおすすめです。

    毒のある植物を畑の近くに植えるのはやめよう

    スイセン

    例えばスイセン。葉がニラに似ているため、間違えて食べてしまって中毒症状を起こした事例があります。野菜や食用ハーブの栽培スペース近くには、毒性のある草花を植えるのは避けましょう。

    目次に戻る≫

    ▼編集部のおすすめ

            もっと楽しむ

            メルマガ会員募集中

            1. 旬の園芸作業やおすすめの植物情報をお届け
            2. 季節の植物情報やプレゼント企画の先行お知らせ
            3. お気に入り記事や植物図鑑を登録してすぐに見つけられる
            4. Q&Aでみんなに質問したり回答を投稿できる

            メールアドレスと
            パスワードだけで登録完了

            会員登録画面へ進む

            LOVEGREEN QA 質問してみる 小さな相談でも皆で解決!

            LOVEGREEN 公式アカウントをフォロー!

            家庭菜園・ハーブの人気記事ランキング

            LOVEGREENの新着記事

            TOP