2月が旬の魚、野菜、果物、花を43種。早春の恵みはエネルギーがいっぱい!
山田智美
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2月とはどんな季節なのでしょう。2月の行事や旬を迎える食材、野菜14種、果物7種、魚12種を紹介します。さらに2月に咲く花10種も。
味覚と視覚から早春のエネルギーを取り入れてみませんか。
目次
2月ってどんな季節?行事や事柄
2月は、お正月の行事が一通り終り、少しずつ日常生活へと戻り始める時期。
日が長くなり始め、陽射しの明るさから春の訪れを感じるようになります。立春、節分も2月です。また、2月は毎年28日までですが、4年に1度のうるう年のみ29日まであるという特徴があります。
2月は季節が冬から春へと移り行く月。肌で寒さを感じながら、視覚や味覚で近づきつつある春を楽しむ月です。
2月の行事や事柄
旧暦の正月
1月末~2月初頭.。旧暦ではこの時期を正月としていたそうです。
節分
立春の前日。春を迎える前の魔除けとして、柊を飾り、豆をまく慣習があります。
立春
2月4日頃。二十四節気で春の始まりとされる日です。
涅槃会
2月15日。釈迦入滅の日とされています。
針供養
2月8日、あるいは12月8日。役目を終えた針を供養する日です。
キャンドルマス
2月2日。キリスト教の記念日。聖母マリアが受胎告知を受けた日とされています。
バレンタインデー
2月14日。キリスト教の記念日。日本では恋人たちの日として有名です。
2月が旬の野菜14種
白菜
白菜は冬野菜の代表的な存在。鍋料理の他、煮たり、漬物にしたりして楽しみます。
キャベツ
2月のキャベツはしっかりと巻き込まれた葉と、柔らかい歯ごたえが魅力。生でも加熱調理でも楽しめます。
カブ
カブは胚軸という地下茎を食用にする野菜。2月のカブは甘みが強いのが特徴。葉の部分も食べられます。
タアサイ
タアサイは肉厚で幅広の濃いグリーンの葉が特徴の野菜。くせがなく食べやすいので、いためたり、茹でたりして、いろんな料理に利用できます。
寒締め(かんじめ)ほうれん草
寒締め(かんじめ)ほうれん草とは寒さにさらして育てたほうれん草。葉が縮れていて、甘味が強いのが特徴です。茹でたり、炒めたりして食べます。
芽キャベツ
芽キャベツはキャベツの仲間の葉の新芽です。キャベツではないので、どんなに待ってもキャベツのように大きくはなりません。甘味の中にほろ苦さもある野菜です。茹でてシチューやスープ、サラダにして食べます。
大根
大根は肥大した根を食用にする根菜です。冬の大根は甘味が強いのが特徴。生でも加熱しても食べられます。
カリフラワー
カリフラワーは白くモコモコとした見た目が印象的な野菜です。食用になる部分は花のつぼみです。生でも加熱しても食べられます。
ロマネスコ
独特なフォルムが面白いロマネスコ。カリフラワーと同じく、つぼみを食用にする野菜です。明るいグリーンは加熱しても色あせないので、いろんな料理に利用できます。
フキノトウ
フキノトウはフキのつぼみです。まだ寒い初春から出回り始めます。天ぷらの他、煮たり焼いたりして楽しみます。
ウド
ウドはウコギ科の植物。食用にしているのは新芽です。「ウドの皮は大名に剥かせろ」という慣用句があるくらい、外皮を厚く向いて調理します。剥いた皮はキンピラにして食べられます。
菜の花
菜の花はアブラナ科の花のつぼみです。加熱調理して食べます。食感はブロッコリーやアスパラガスに似ています。
アサツキ(浅葱)
アサツキはネギの仲間です。通年流通していますが、2月頃から出回るアサツキの新芽は柔らかく、香りが良いのが特徴です。
セリ(芹)
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セリは春の七草の一つでもある春野菜です。シャキシャキとした歯ごたえと香りが特徴。鍋料理やお浸し、天ぷらにして楽しみます。
2月が旬の果物7種
ミカン
ミカンは冬から初春に旬を迎える果物。少しの酸味と甘みが特徴です。
金柑
直径3~5cm程度の丸い実が可愛らしい金柑。果皮にほのかな苦味と甘みがあります。果肉は酸味が強いので、甘露やジャムにして楽しみます。
レモン
レモンは通年流通していますが、国産のレモンが旬を迎えるのは冬から初春です。黄色く熟したレモンは香りが良く、程よい酸味が魅力です。
ザボン(ブンタン)
ザボンはブンタンとも呼ばれる柑橘類です。グレープフルーツのような大きな果実が印象的。酸味と甘味のバランスの良い果物です。
タンジェリン
タンジェリンは温州みかんの仲間です。皮が剝きやすく、甘味が強いのが魅力の柑橘類です。
ネーブルオレンジ
ネーブルオレンジは通年流通していますが、2月~3月に旬を迎えます。甘味が強く、食べやすいのが特徴です。
はっさく(八朔)
はっさくは明るいオレンジ色の大きな実がきれいな柑橘類です。2月~3月が旬と言われています。
2月が旬の魚12種
ブリ(鰤)
ブリは成長するに従って呼び名が変わる出世魚。冬に脂がのりおいしくなります。お刺身や加熱調理して食べます。大根と一緒に煮込んだブリ大根も人気料理です。
サワラ(鰆)
魚に春と書いてサワラ。サワラは冬から初春に脂がのって味が良くなると言われています。サワラは西京焼きが有名です。塩焼きにしても楽しめます。
マダイ(真鯛)
マダイの旬は冬から春にかけて。産卵前の真鯛は脂が乗って身がしまっています。マダイは刺身の他、塩焼き、蒸し煮にして楽しめます。
ホタテ
ホタテの旬は夏の成長期と冬から初春の産卵前。鍋料理の他、煮たり焼いたりして食べます。
赤貝
赤貝の旬は冬から初春の産卵前です。初春の赤貝はまずはお刺身、他にも湯引きや和え物にして楽しみます。
ハマグリ
ハマグリはひな祭りのお吸い物に欠かせない貝類。ハマグリの旬は産卵期を迎える前の春です。酒蒸しやお吸い物の他、焼きハマグリ、アクアパッツァなどにして食べます。
芝エビ
秋から春にかけてが芝エビの旬。特に春の芝エビは大きく、食べやすいので人気があります。ボイルしてサラダや、素揚げにして食べます。
車エビ
車エビの旬は冬。寒い時期の車エビは甘味が強く、味が濃いのが特徴です。お刺身の他、加熱調理しても楽しめます。
ヒラメ
ヒラメは冬から初春に旬を迎えます。くせのない、白身の魚です。お刺身や蒸し煮、揚げるなどして食べます。
ノレソレ
ノレソレはアナゴの稚魚です。透き通るような見た目がきれいな魚です。お刺身の他、卵とじやお吸い物にして食べます。
ホウボウ
ホウボウの旬は冬。12月~2月頃がおいしくなると言われています。ホウボウは刺身の他、煮たり焼いたりして食べます。ホウボウのアクアパッツァもおすすめです。
サヨリ
サヨリの旬は冬から初春にかけての寒い時期です。サヨリはお刺身の他、天ぷらや唐揚げにして楽しめます。
2月が旬の花10種
梅
梅は日本の春を代表するような花。まだ寒い時期から咲き始め、2月の後半に見頃を迎えます。
椿
花の少ない季節に大きな花を咲かせる椿。八重咲きの椿はバラの花を思わせるような豪華な美しさです。
サザンカ
サザンカは、花の少ない晩秋から初春まで楽しめる花木です。
ロウバイ
梅がちらほらと咲き始めた頃、ロウバイは見頃を迎えます。透き通るような黄色の花びらと、甘い香りが印象的です。
マンサク
マンサクはリボンを裂いたような変わったフォルムの花を咲かせます。
ミツマタ
ミツマタの名前の由来は、枝が3つに分かれる特徴から。枝の先に淡い黄色の和菓子のような花を咲かせます。
スノードロップ
スノードロップは2月~3月に白い花を俯くように咲かせる球根植物。分球して良く増えるので、群生する姿は見事です。
ハーデンベルギア
ハーデンベルギアは紫や白の花を咲かせるつる植物です。2月の後半から開花し、春まで咲き続けます。
カワヅザクラ(河津桜)
鮮やかなピンクがきれいなカワヅザクラ。早咲きの桜の1種です。花期が長く2月~3月まで咲き続けます。
ハコベ
春の七草にも数えられるハコベ。早春から花を咲かせる野花です。
2月が旬の食材で料理
山菜の天ぷら
フキノトウやタラの芽といった春の山菜は灰汁が強いので下処理が必要。天ぷらにしてしまえば、面倒な灰汁抜きの手間が省けます。
山菜の天ぷら作り方
-
- 小麦粉 大さじ2
- 片栗粉 大さじ2
- 水 大さじ3
小麦粉、片栗粉を混ぜ合わせ、水を入れてさっくりと混ぜます。
食べたい山菜に衣を付け、180℃の油で揚げます。
1~2分程、きれいな色になったら取り出して出来上がりです。
春野菜のパスタ
春の野菜は香りが良いのが特徴。香りを味わうためにシンプルなオイルソースのパスタがおすすめです。
春野菜とアンチョビのパスタの作り方
- 春野菜(菜の花やロマネスコがおすすめ)
- ニンニク 1片
- 鷹の爪 1本
- アンチョビ 3~5本
- オリーブオイル 大さじ3
鍋にたっぷりの湯を沸かし、塩を一つまみ入れて、春野菜を茹でます。鍋の湯はこぼさず、取っておきます。
フライパンにオリーブオイル、種を取った鷹の爪、芯を取り潰したニンニク、アンチョビを入れて、アンチョビを溶かすように温めます。
鍋に取っておいた湯でパスタを茹でます。
フライパンのオイルにパスタのゆで汁を加えて乳化させます。
硬めに茹でたパスタと春野菜を加えて、オイルソースと馴染ませたら出来上がりです。
2月が旬の果物でデザート
2月に旬を迎える果物は香りの良いものばかり。ヨーグルトやチーズケーキに載せるだけでも、香り良く、見た目にきれいなデザートに早変わりします。フレッシュでも十分に楽しめますが、ジャムや甘露煮にして楽しんでみるのもおすすめです。
金柑の甘露煮やジャム
金柑の果肉は酸味が強く、生食には向きませんが、甘露煮やジャムにすると香りと甘味を楽しめます。
▼レシピはこちら
まだ寒い中に春の訪れを感じる2月。一日、一日、陽射しが春めいていくのを感じる時期です。かと思えば、突然雪が降るようなこともあるのが2月の複雑さ。
私たちの身体が感じるよりも早く、自然界は春に向けてのエネルギーを蓄えて準備を進めています。2月には味覚から春を楽しんで、身体を春に向けて整えていきましょう。
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