挿し木(挿し芽)とは?挿し木で増やす方法と発根させるコツ
LOVEGREEN編集部
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植物を育てていると「挿し木」や「挿し芽」という言葉を耳にすること、ありますよね。でも、いつ、どうやってやればいいのか分からなかったり、そんな方も少なくないと思います。そこで今回は挿し木(挿し芽)の方法とちょっとしたコツをご紹介します!
目次
挿し木(挿し芽)とは?
挿し木(挿し芽)は株の一部を切りとり、発根させて増やす方法のことを指します。ハーブや観葉植物、多肉植物、種からでは増やしにくい草花(球根は除く)などに用いることができます。株から切り取る部分により、「茎挿し」「茎伏せ」「根伏せ」と分かれます。
基本の挿し木方法
1.挿し木にする部分をカットします。
生長している新しい茎を選んでカットします。伸びて込み合っている部分を間引いたものを使用してもよいでしょう。
2.カットした部分を整えて「挿し穂」に
挿し木に使うものを「挿し穂(さしほ)」とい言います。挿し木用にカットしたものを整えます。下に葉がついている場合は先端に3枚くらい残して取ります。種類によって、長いものは15~20cmくらいに切り分けましょう
3.「挿し穂」を数時間、水につけて土に挿します
挿し穂を1、2時間くらい水につけます。
その後、清潔な土に挿しましょう。枝が柔らかい種類などは折れないように土に割りばしなどで穴を開けてから挿すと挿しやすいです。
4.水を与えて半日陰で管理
土に挿したら水をたっぷり与えましょう。風通しのよい明るい日陰に置いて管理します。土の表面が乾燥してきたら水を与えるなどして乾燥には気をつけましょう。種類、季節によって異なりますが、約1カ月くらいで発根します。
※挿したあとすぐに水を与えないほうがよい種類もあります。
多肉植物、サボテンなど
挿し木ができる植物
モンステラ
モンステラはサトイモ科の常緑性樹木で、熱帯アメリカ原産の観葉植物の一種です。耐陰性(日光不足に強い性質)があるため室内での栽培にも適しています。
大きな葉に切れ込みが入る姿は非常に人気があり、小型のヒメモンステラなど様々な品種があります。
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シェフレラ
熱帯アジア・オセアニアに、およそ150種が存在する常緑性の低木で、その中でも「シェフレラ・アルボリコーラ」という品種が、日本でも定番の観葉植物として親しまれている「シェフレラ(カポック)」です。
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クワイズイモ
クワズイモの魅力を一言で表現するなら、「スタイリッシュで冬に強い」。サトイモ科の仲間ですが、土の中に塊状のイモを作るのではなく、棒状の根茎が地下から地上に伸びる性質を持っています。この棒状の根茎のデザインがおしゃれです。
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オリーブ
オリーブはモクセイ科オリーブ属の常緑高木。原産地は地中海地方や、中近東などです。庭のシンボルツリーとしても、鉢植えとしてベランダで育てることもできるためも人気が高いです。品種名は「ルッカ」、「ネバディロ・ブランコ」、「アスコラノ」、「ミッション」などなど。オリーブに果実をつけさせるためには必ず二種類以上の品種を植えなければなりません。
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ガジュマル
ガジュマルは、クワ科の常緑性樹木で、観葉植物の一種です。沖縄では火の精霊「キジムナー」が棲む樹とも言われ、日光を好みます。
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パキラ
パキラはアオイ科の常緑性の樹木で、観葉植物の一種です。比較的乾燥に強く丈夫で害虫もつきにくいため、とても人気があります。ハイドロカルチャーや水耕栽培でも育てる事が出来るため観葉植物の入門用としておすすめです。
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ポトス
ポトスは観葉植物の中でも特に人気が高く、知っている方も多いのではないでしょうか。水挿しで簡単に増やすことができ、そのまま水耕栽培できるので育てるのが非常に楽しい観葉植物です。
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アイビー
アイビー(ヘデラ)はウコギ科の多年草です。黄緑色のかわいい葉が人気です。水に挿しておくと、環境に合えば発根します。アイビーは様々な葉模様があるのが特徴なので、ぜひ自分が一番好きなアイビーを見つけてみてください。
▼グランドカバーにもおすすめのアイビーをチェック!
金のなる木(カネノナルキ)
金のなる木(カネノナルキ)はベンケイソウ科クラッスラ属の多肉植物。南アフリカが原産で、低い木のように育ちます。五円玉を茎に通して生長させて、お金がなったような姿が流行したことも。強健で育てやすい品種で、白い花を咲かせます。
▼金のなる木は多肉植物。多肉植物は種類によって葉から増やすこともできます!
紫陽花(アジサイ)
ユキノシタ科の多年草で、花期は5月~7月です。梅雨といえば、この花。春先になると、枯れたように見える枝の先から芽が出てきます。紫陽花はとても綺麗な園芸品種が作られており、母の日の贈り物としても人気が高い花です。
▼編集部スタッフが実際に増やしてみた様子を紹介!
ハイビスカス
世界の熱帯~亜熱帯地方で栽培されています。南国のイメージ感がたっぷりの花は、各地でアクセサリーなど様々なモチーフに使用されてます。暖かい地域では、庭木としても利用されてます。花の開花期間も長く、赤・ピンク・黄色・白などカラーバリエーションも豊富で、花の大きさも小さいものから大きいものまであり、その品種数は数えきれないほどです。
▼編集部スタッフが実際に増やしてみた様子を紹介!
アロマティカス
葉は表面を細く柔らかい毛がみっしり覆っており、ぽってりとした多肉質です。園芸店によっては、多肉植物のコーナーで売られていることからも分かるように、水をやり過ぎずに育てるのが育て方のコツとなります。乾燥にも比較的強く、病気や害虫に強い植物で気にすることも少ないので人気が出てきています。丸いぽってりとした葉が風水に良く、お部屋に置くといいともいわれ人気があるようです。
▼編集部スタッフが実際に増やしてみた様子を紹介!
ローズマリー
ローズマリーは地中海沿岸が原産のハーブです。香りがよく生長もはやいローズマリーですが、挿し木で簡単に増やすことが出来るんです。
▼香りも楽しめるのでおすすめです。
フィカス・ベンジャミン・バロック
フィカス・ベンジャミン・バロックとはフィカス・ベンジャミンの園芸品種です。クワ科フィカス属に分類される東南アジア原産の植物になります。葉が下向きにクルンと丸まった少し変わった姿をしていますが、フィカス・ベンジャミンと同じで挿し木で増やすことが出来ます。
▼クルッとした葉が人気があります!
ウツボカズラ
ウツボカズラ(ネペンテス)は、代表的なつる性の食虫植物です。
特徴的なツボ型の部分は捕虫器といい、葉が変形したものです。
葉の先端がつるの先の膨らみとなります。中に入っている液体のほとんどは水分ですが、消化液が含まれているため、中に落ちた虫等は徐々に消化されます。水苔に巻いて挿し木で増やせますよ。
▼人気の食虫植物も増やすことができるんです!
挿し木の時期や方法を詳しく紹介!
挿し木の時期はいつが良いの?
植物の生長期がベスト。挿し木は植物が最も元気な時期である生長期に行った方が根が出やすくなります。
春の気温が安定した4月中旬~10月くらいまでがベストの植物が多いです。梅雨時期、真夏の高温時は避けたほうがよいでしょう。寒い冬は休眠したり生長が鈍くなる植物が多いので、発根しにくい時期です。
挿し木の土は何を使えばが良いの?
植物の種類に合わせて用土を選びましょう。市販の挿し木用の土もありますので、それを使ってもよいでしょう。赤玉土は挿し木をするときにベースの土となることが多いので、常備していてもいいと思います。
挿したけど、発根しているの?
挿してしばらく経つと気になるのは発根。本当に根っこがでるの?と確認してみたくなると思いますが、そこは我慢! 発根前に抜いてしまうと、発根しなかったり、腐ることもあります。発根するまでは抜かないように気を付けましょう。
多肉植物は挿し木できるの?
多肉植物も種類によりますが挿し木で増やすことができます。伸びた苗や徒長した株をカットして切り口を乾かしてから土へ挿すと根を張ってくれますよ。
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