「秋といえば」どんなイメージ?秋の花と野菜や果物、行事
山田智美
このライターの記事一覧
「秋といえば」で連想する、秋のイメージ、秋の花、旬の野菜や果物、行事、祝祭日を紹介します。
目次
「秋といえば」どんなイメージ?
秋といえば……食欲の秋、読書の秋、行楽の秋、スポーツの秋、芸術の秋。
秋は、暑かった夏が終わり、寒い冬がやってくるまでの1年でもっとも過ごしやすいといわれる季節です。また、実りの季節でもあります。体を動かすスポーツ、遠足や行楽、秋の味覚、落ち着いた環境での読書など、五感をフルに使って楽しめる期間です。
運動会や文化祭などのイベントが多く、モミジ狩りやキノコ狩りといった自然と触れ合える行楽が多いのも秋ならではです。また、秋は虫の声が美しい季節でもあります。秋の夜長に虫の声に耳を傾け、月を眺めるのも風情のある過ごし方です。
秋をイメージするもの
秋晴れ 秋雨 秋風 秋の夜長 ウロコ雲 虫の声 虫時雨 実り 収穫 女心と秋の空
秋といえば|季節の花
金木犀(キンモクセイ)
- 開花時期:9月~10月
金木犀は、モクセイ科の常緑高木。秋に香りの良い花を咲かせます。金木犀の香りを楽しめる時期は花が咲いている間だけ、秋の1週間程度です。金木犀の香りに切なさを感じるという人が多いのは、この儚さゆえかもしれません。
モミジ
- 紅葉時期:10月~12月
モミジが美しく紅葉するのは秋も深まり、肌寒さを感じるようになってからです。その年の気温の変化にも寄りますが、概ね10月後半から赤く色づき始めます。
菊(キク)
- 開花時期:9月~11月
菊の花の咲く季節は秋です。秋も深まり周囲の木々が紅葉し始めた頃、菊も美しく咲き誇ります。
シュウメイギク
- 開花時期:9月~11月
シュウメイギクは、秋に白やピンクの花を咲かせるキンポウゲ科の多年草。名前にキクと付きますが、アネモネの仲間です。風に揺れる楚々とした姿が美しい花です。
オミナエシ(女郎花)
- 開花時期:7月~10月
オミナエシは、秋の七草にも数えられる、スイカズラ科の多年草。明るい黄色の花が艶やかです。
シュウカイドウ(秋海棠)
- 開花時期:8月~10月
シュウカイドウは、日本に自生するベゴニアの仲間の多年草。秋に小さな薄ピンク色の花を咲かせます。
ススキ
- 開花時期:9月~10月
ススキは、秋の七草にも数えられるイネ科の多年草。尾花(おばな)とは、ススキのことです。
ヒガンバナ
- 開花時期:8月~10月
ヒガンバナは、ヒガンバナ科の多年草。ヒガンバナの名前の由来は、彼岸の頃に開花することにちなみます。名前の通り、秋の彼岸近くになると真赤な花を咲かせます。
キキョウ(桔梗)
- 開花時期:6月~10月
桔梗は、秋の七草にも数えられるキキョウ科の多年草。夏から秋にかけて開花します。
コスモス
- 開花時期:6月~11月
コスモスは、秋に優しい印象の花を咲かせるキク科の一年草。ピンクや白、クリーム色などの柔らかい色と風に揺れる儚げな草姿が人気の花です。品種によって夏から咲き始めるものもあります。
フジバカマ(藤袴)
- 開花時期:8月~10月
フジバカマは、キク科の多年草。秋の七草にも数えられています。葉に桜餅を思わせるような芳香があるのが特徴です。
ホトトギス
- 開花時期:7月~10月
ホトトギスは、秋に花の盛りを迎えるユリ科の多年草。淡い紫色の花びらに散らばるまだら模様と、突き出したしべが印象的な花です。
リンドウ
- 開花時期:9月~11月
リンドウは、晩秋まで花を楽しめるリンドウ科の多年草。秋に紫色の釣鐘型の花を咲かせます。花の色は他に、赤紫、ピンク、白、複色などがあります。
ハギ(萩)
- 開花時期:10月~11月
ハギは、マメ科の落葉低木。秋の七草にも数えられています。大きく枝垂れた枝に赤紫や白の小花をたくさん咲かせる姿は風情があり、日本の秋を代表するような花です。
ナデシコ
- 開花時期:4月~11月
ナデシコは、白やピンクの花を咲かせるナデシコ科の多年草。品種により咲く時期に差がありますが、秋の七草に数えられるカワラナデシコは、7月~10月くらいまで花を楽しめます。
ムラサキシキブ(紫式部)
- 観賞時期:9月~11月
ムラサキシキブは、秋に美しい紫色の果実を実らせるシソ科の落葉低木。果実が紫に色づくことがムラサキシキブという名前の由来にもなっています。
クズ(葛)
- 開花時期:7月~9月
クズは、赤紫色の香りの良い花を咲かせるマメ科のつる性多年草。秋の七草の一つですが、夏のまだ暑い盛りから初秋にかけて咲き続けます。甘い香りが魅力です。
どんぐり
- 収穫時期:8月~11月
どんぐりとは、ブナ科の樹木の実。秋を象徴するかわいらしい実です。
秋の七草
秋の七草とは、オミナエシ(女郎花)、ススキ(尾花)、キキョウ(桔梗)、ナデシコ(撫子)、フジバカマ(藤袴)、クズ(葛)、ハギ(萩)のことです。
▼秋の七草の由来や覚え方はこちら
秋といえば|旬の果物
ブドウ
ブドウは、つる性の落葉樹。旬は品種によって違いはありますが、晩夏から秋です。甘く水分の多い果実が魅力の果物です。
イチジク
イチジクは、ゴム科の落葉低木。晩夏から秋にかけて旬を迎える果物です。花を咲かせずに結実するのが特徴です。甘くねっとりとした果肉が特徴です。
栗(クリ)
栗は、甘くほくほくとした果実が人気の落葉樹。イガと呼ばれるトゲのあるカラのなかの果実を加熱して食べます。
柿(カキ)
柿は、秋にオレンジ色に色づくカキノキ科の落葉樹。枝にたわわに果実を付けている様子も、軒先に吊るされた干し柿も美しい日本の秋の景色です。
秋といえば|旬の野菜
新米
何と言っても秋は新米の季節。取れたてのお米は水分が多くおいしいとされています。
キノコ類
松茸、しめじ、舞茸など、秋はキノコがおいしい季節です。キノコ狩りといったイベントもあちこちで開催されます。
ナス
秋のナスは水分が多く、柔らかいのが特徴です。
銀杏(ギンナン)
銀杏は、イチョウの実です。硬いカラのまま炒って、中の実を食べます。
秋といえば|行事
重陽の節句
重陽の節句は毎年9月9日です。別名菊の節句とも。昔はこの日に菊酒を飲むなどして、不老長寿と若返りを祈ったとされています。現在では菊の花を飾り、愛でて楽しみます。
お月見
月見は旧暦8月15日に行われる、満月を眺めて楽しむ行事のこと。中秋の名月や十五夜、観月など多くの名前があります。
秋の彼岸
秋の彼岸は秋分の日を中日(ちゅうにち、ちゅうじつ)として、前後3日間、合計7日間を期間とします。この期間にお参りに行き、先祖の霊を供養します。日本独自の文化です。
ハロウィン
ハロウィンは毎年10月31日。元はケルト民族の収穫祭だったものがキリスト教と結びついて現在の形になりました。仮装をしたり、お菓子を配ったりして楽しみます。
酉の市
酉の市は毎年11月の酉の日に、鳳(おおとり)神社で行われるお祭りのこと。商売繫盛祈願の熊手の屋台がにぎやかに並びます。
七五三
七五三は年祝いの一つ。3歳、5歳、7歳の年にお祝いをします。11月15日に神社にお参りして子供の健康と成長を願うとされています。
秋の祝祭日
秋分の日
秋分の日とは、国で定められた国民の祝日の一つです。毎年9月23日頃、年によって1日程度前後します。「祖先をうやまい、なくなった人々をしのぶ」という目的が定められています。
敬老の日
敬老の日は、9月の第3月曜日(2002年までは毎年9月15日)。国で定められた国民の祝日の一つです。「多年にわたり社会につくしてきた老人を敬愛し、長寿を祝う日」という目的が定められています。
スポーツの日
国が定めた国民の祝日の一つ。毎年10月の第2月曜と決まっています。「スポーツを楽しみ、他者を尊重する精神を培うとともに、健康で活力ある社会の実現を願う」日とされています。
文化の日
文化の日は国が定めた国民の祝日で、毎年11月3日です。「自由と平和を愛し、文化をすすめる」日とされています。
勤労感謝の日
勤労感謝の日は国が定めた国民の祝日、毎年11月23日です。「勤労をたつとび、生産を祝い、国民がたがいに感謝しあう」とされています。
秋は、気温、湿度共に心地よく過ごしやすい季節。また、実りの季節でもあります。旬の味覚や季節の花を楽しみ、夏の疲れを取って、短い秋を満喫しましょう。
▼編集部のおすすめ
関連ワード
今月のおすすめコンテンツ
「「秋といえば」どんなイメージ?秋の花と野菜や果物、行事」の記事をみんなにも教えてあげよう♪