家庭菜園初心者でも簡単!おすすめ野菜33選
山田智美
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家庭菜園を始めてみませんか。自分で育てた野菜は、香りも味も格別です。初心者さんにもわかりやすい家庭菜園の基礎知識と、育てるのが簡単なおすすめの野菜を季節ごとに紹介します。他にも家庭菜園を始めるために揃えたほうがよいおすすめの道具の紹介など、家庭菜園初心者さん必見です。
目次
- 家庭菜園とは?
- プランターで楽しむベランダ家庭菜園!
- 初心者さん向け!家庭菜園基礎知識
- 家庭菜園を始めましょう!用意するもの
- 家庭菜園にあると便利なおすすめの道具
- 家庭菜園におすすめの野菜12選|春夏
- 家庭菜園におすすめの野菜12選|秋冬
- 家庭菜園におすすめ!収穫の早い野菜6選
- 室内で家庭菜園!おすすめ野菜3選
- 自分らしい家庭菜園を作りましょう!
家庭菜園とは?
家庭菜園とは、家庭は家の内部、菜園は野菜を育てる一区画、つまり自宅の敷地内に野菜を育てるスペースを作ること、または実際に育てることを意味します。
家庭菜園を始めるに当たって、様式にとらわれる必要は何もありません。1株でも野菜を育ていれば立派な家庭菜園です。初心者さんでも気軽に始められます。
大切なのは、目的を明確にしておくこと。つまり、自分が食べたい野菜や作りたい料理をはっきりさせておくことです。育てて収穫しても食べたい野菜でなければ、喜びも半減してしまいます。まずは食べたい野菜やよく料理に使う野菜から始めてみるとよいでしょう。
ポタジェガーデンの紹介
家庭菜園は自宅で野菜を育てること、と説明しました。規模の大小は関係ありません。お家で野菜を育てたら、家庭菜園です。
家庭菜園をもう少し発展させて、果樹や野菜、ハーブと一緒に花木や観賞用の園芸植物も育てる、観賞と収穫を同時に楽しめるのがポタジェガーデンです。ポタジェガーデンも家庭菜園の一つです。
プランターで楽しむベランダ家庭菜園!
お庭がないから…なんて言わずにベランダで家庭菜園を楽しみましょう。プランターが1つあれば、家庭菜園はすぐに始められます。
プランターで育てるベランダ菜園にはメリットがたくさんあります。例えば、市販の野菜用培養土を使えばよいので、土作りの心配もいりません。お部屋から眺めて楽しめる上に、収穫が終わった後の片付けも楽です。
日が当たって風が通れば、ベランダ菜園を楽しめます。あまり日当たりが良くないベランダなら、半日陰を好む野菜やハーブを育ててみましょう。例えばミントは明るい半日陰のほうがよく育ちます。
気軽にベランダ菜園を始めてみましょう。
初心者さん向け!家庭菜園基礎知識
これから家庭菜園を始めるという方向けの家庭菜園基礎知識です。
水やりの目安
植物は光合成で生きているので、水やりはとっても大切な作業。図鑑や植物の育て方に書かれている水やりの基本をおさらいしましょう。
表土が乾いたら
土の表面が乾いて、色が白っぽくなった状態を指します。水を含んだ土は濃い茶色になります。反して乾燥すると白っぽいベージュのような色になっていきます。
たっぷりと
たっぷりとは、プランターや鉢植えなら底の穴から水が流れ出てくるくらい、水やりをすることを指します。地植えは株元の土が柔らかくなるくらいたっぷりと与えます。
夏の水やり
気温が30℃を超えるくらい暑くなってきたら、水やりは早朝か夕方に行います。日中は気温の上昇と共に土中に含まれた水分の温度も上がっていくので、根に負担がかかってしまいます。できるだけ午前中か夕方の涼しい時間に水やりを済ませるようにしましょう。
冬の水やり
冬は午前中からお昼くらいまでを目安に水やりをしましょう。冬の夜は土中の温度も下がるので、水分が凍ってしまって根に負担をかけてしまいます。場合によっては根が凍って枯死してしまうこともあります。夕方以降の水やりは控えましょう。
肥料の与え方
家庭菜園の最大の楽しみは収穫です。豊作が理想というものです。だからと言って闇雲に肥料を与えればよいのかというとそうでもありません。肥料の与えすぎは葉ばかり繁って花が咲かなくなったり、病気にかかりやすくなったりする原因にもなります。施肥はそれぞれの育て方を調べて、適切な時期に適切な量を与えるようにしましょう。
土について
野菜によって、肥沃な土壌が好きだったり、水はけの良い土が好みだったり、酸性土壌が好みだったりと様々です。自分が育てたい野菜の好みの土作りをしましょう。
プランターでベランダ菜園をするなら、それぞれの野菜にあった市販の培養土を用意しましょう。
家庭菜園を始めましょう!用意するもの
家庭菜園を始めるに当たって、最低限必要なものです。他は必要になった時に足していけば大丈夫です。
- プランター
- 鉢底ネット(プランターで育てるなら)
- 鉢底石(プランターで育てるなら)
- 野菜用培養土
- 育てたい野菜の種やポット苗
家庭菜園にあると便利なおすすめの道具
スコップや移植ゴテ
植え付けや株分け、移植など、野菜を育てるために大切な土を掘ったりすくったりするのに必要な道具です。
ハサミ
摘心、切り戻し、誘引、とにかく家庭菜園に必須な道具のひとつであるハサミ。切れないハサミでの作業は雑菌が入り込むなど、野菜の生長にも影響します。
グローブ
土を直接触る作業は手に雑菌が付きやすいものです。特に手に傷があるときなどは、グローブをはめて作業を行いましょう。
エプロン
着衣が汚れるのを防いでくれます。気分が上がるようなエプロンがあれば、家庭菜園の作業もより楽しくなります。
ジョウロ
野菜に水やりするのに必須の道具です。ヤカンやペットボトルでじゃばじゃなと水やりをしても問題ありませんが、ジョウロがあると効率よく作業を進められます。
プランツタグ
種や球根の植え付けなど、芽吹いてきてある程度生長するまで、どこに何を植えたかわからなくなることもあります。そんな時プランツタグに名前を書いて挿しておけば、あとから混乱するのを防げます。
家庭菜園におすすめの野菜12選|春夏
イチゴ
- 植え付け期:10月
- 収穫期:5月~6月
甘くて瑞々しいイチゴを自宅で育てて収穫しましょう。たくさん光合成をさせて立派なイチゴが実ったら、自宅でイチゴ狩りもできます。
ミニトマト
- 植え付け期:4月~5月
- 収穫期:6月~11月
チェリートマトとも呼ばれます。生食でも加熱しても食べられ、様々な料理に使える食卓の強い味方です。水やりをし過ぎると果皮が破裂してしまうことがあるので注意しましょう。
キュウリ
- 植え付け期:4月~5月
- 収穫期:6月~9月
もぎたてのキュウリの瑞々しさといったら!もいだそばからかぶりつきたくなるほどです。キュウリ特有の香りももぎたてが一番。ぜひ家庭菜園で育てたい野菜の一つです。
ナス
- 植え付け期:4月~5月
- 収穫期:6月~10月
ナスは煮ても焼いても揚げてもおいしい野菜、洋から和までレシピもたくさんあります。植え付け時に元肥をしっかり施して栄養たっぷりの土で育てれば、おいしいナスが収穫できます。
ピーマン
- 植え付け期:5月
- 収穫期:6月~10月
ピーマンは実はナス科の野菜です。さらにトウガラシの仲間でもあります。ピーマンの苗は若い頃はトウガラシの苗とよく似ています。混乱を避けるためにも近くに植え付けないように注意しましょう。
ズッキーニ
- 植え付け期:5月
- 収穫期:6月~8月
ズッキーニはかぼちゃの仲間のウリ科の野菜です。ズッキーニというと加熱調理して食べるイメージが強いようですが、実は生でサラダにしてもおいしく食べられます。
枝豆
- 植え付け期:5月
- 収穫期:6月~9月
枝豆は昔は田んぼの畔で育てていた、というくらい土壌を選ばず育ってくれる丈夫な野菜です。枝豆は熟して大きくなる前の大豆です。採れたての枝豆は甘みがあって、とてもおいしい野菜です。
モロヘイヤ
- 植え付け期:4月~5月
- 収穫期:6月~10月
モロヘイヤは栄養価が高いことでも有名な、ネバネバが特徴の葉物です。モロヘイヤのサヤや種子には有毒物質が含まれています。誤って食べると吐き気などの中毒症状を起こす危険があるので、間違って食べないように注意してください。
オクラ
- 植え付け期:5月~6月
- 収穫期:7月~10月
オクラは夏が旬のネバネバ野菜です。オクラは花が可愛らしいのも特徴です。オクラの花は朝開いて午後には萎れてしまう1日花です。オクラを育てるなら、花の可愛らしさも楽しんでください。
小玉スイカ
- 植え付け期:5月
- 収穫期:7月~8月
スイカは日本の夏を代表するような甘く瑞々しいフルーツ。甘く食べやすいのでフルーツとされていますが、ウリ科の野菜です。小玉スイカは育てる過程で摘芯や整枝、人工授粉といった作業があり、家庭菜園のレベルとして中級者以上の難易度です。水やりを控えめに管理するのがコツ。つる性の植物なのでグリーンカーテンとして栽培もできます。
ゴーヤ
- 植え付け期:5月~6月
- 収穫期:7月~9月
最近ではグリーンカーテンの定番として人気のゴーヤ。生長も早く実もよくなるので、育てやすい野菜です。独特の苦みが特徴で、食べ続けているうちにクセになってきます。
インゲン
- 植え付け期:5月
- 収穫期:6月~7月
インゲンにはつる性と、つるにならないつるなしがあります。植え付け場所のスペースに合わせて適切なものを選びましょう。
家庭菜園におすすめの野菜12選|秋冬
カブ
- 植え付け期:3月~6月、8月~10月
- 収穫期:5月~7月、9月~1月
カブは白く丸い形が特徴の根菜です。加熱すると甘みが増しておいしくなります。カブは種から育てます。
アサツキ
- 植え付け期:8月~9月
- 収穫期:3月~4月、10月~11月
アサツキはネギを小ぶりにしたような野菜で、独特の香りがあります。薬味として活躍するので、自宅で育てて、必要な時に少し摘んできて使うようにするととても重宝します。
家庭菜園で栽培するときは、休眠からあける8月中旬から9月上旬ごろにアサツキの種球(鱗茎)を植え付けることで、10~11月、3~4月ごろに収穫時期を迎えます。
白菜
- 植え付け期:8月~9月
- 収穫期:10月~1月
白菜はお鍋料理には欠かせない、冬を代表する野菜です。植え付けから収穫までの期間が短いのも魅力です。
水菜
- 植え付け期:4月~5月、9月~10月
- 収穫期:5月~6月、10月~12月
水菜はシャキシャキとした歯ごたえが人気の野菜です。サラダなど生食でも加熱しても食べられます。
ジャガイモ
- 植え付け期:3月~4月、8月~9月
- 収穫期:6月~7月、11月~12月
ジャガイモは根菜として有名です。食用になるのは、肥大した地下茎です。葉や茎は食べられません。
タマネギ
- 植え付け期:8月~9月、11月~12月
- 収穫期:4月~6月
タマネギは土中の球根部分を食べる野菜です。タマネギは加熱調理すると甘みが増しておいしくなります。タマネギがなければ始まらないくらい、あらゆる料理の材料として活躍する野菜です。
ブロッコリー
- 植え付け期:3月、9月
- 収穫期:1月~3月、11月~12月
ブロッコリーの食用にする部分は花蕾(からい)という花のつぼみです。ブロッコリーはカリフラワーと同じアブラナ科の野菜です。
カリフラワー
- 植え付け期:3月~4月、8月~9月
- 収穫期:5月~6月、11月~12月
カリフラワーはブロッコリーと同じくアブラナ科の野菜です。カリフラワーの食用にする部分は花蕾(からい)といって、花のつぼみです。
サヤエンドウ(絹さや)
植え付け期:10月~11月、3月
収穫期:4月~6月
サヤエンドウは、エンドウの未熟な莢を食用とする場合の呼び方です。花もかわいいので園芸植物としても楽しめます。つるあり、つるなしの性質があるので植え付け場所に合わせて品種を選びましょう。花は紅花種と白花種があります。
実エンドウ(グリーンピース)
植え付け期:10月~11月、3月
収穫期:4月~6月
実エンドウは、豆を食べるエンドウです。収穫してすぐの豆は味わいが格別です。花もかわいいので園芸植物としても楽しめます。つるあり、つるなしの性質があるので植え付け場所に合わせて品種を選びましょう。
春菊
- 植え付け期:4月~5月、9月~10月
- 収穫期:5月~7月、10月~12月
春菊は青々とした葉と独特の香りが特徴のキク科の野菜です。鍋料理には欠かせない冬の野菜です。春菊は花も可愛らしく、観賞価値があります。
ワケギ
- 植え付け期:7月~10月
- 収穫期:3月~4月、10月~12月
ワケギは独特の香りが特徴のネギの仲間の野菜です。非常に育てやすいので、家庭菜園初心者さんにおすすめの野菜です。
家庭菜園におすすめ!収穫の早い野菜6選
クレソン
- 植え付け期:4月~5月、9月~11月
- 収穫期:3月~7月、9月~12月
クレソンはきれいなグリーンの葉茎と独特の風味が特徴の野菜です。水が好きな野菜なので、水耕栽培でも育てられます。土に植えて育てる場合は、水切れを起こさないようにこまめに水やりをしましょう。
ラディッシュ
- 植え付け期:3月~5月、9月~10月
- 収穫期:4月~6月、10月~12月
ラディッシュは真赤な色が可愛らしい、カブの仲間の根菜です。別名ハツカダイコンとも呼ばれるくらい、収穫までの期間が短いのが特徴です。
ベビーリーフ
- 植え付け期:3月~6月、9月~10月
- 収穫期:4月~11月
ベビーリーフとは特定の野菜の名前ではなく、葉物野菜の若い葉のことを指します。種まきから30日くらいで食べられるようになるので、家庭菜園初心者さんに向いている野菜です。
バジル
- 植え付け期:5月~9月
- 収穫期:5月~10月
バジルは食欲をそそるような香りが魅力の、シソ科のハーブです。春に種をまいて、初夏から秋まで収穫できます。気温の上昇と共にどんどん繁っていくので、プランターでも贅沢な量が収穫できます。寒さに弱いので、地面への植え付けは5月に入ってからが安心です。
シソ
- 植え付け期:5月~9月
- 収穫期:5月~10月
シソは日本が誇る和ハーブとも言われる野菜です。爽やかな香りがあり、薬味の他、お肉やお魚のシソ巻き、天ぷらなど、食べ方も豊富です。
スイスチャード
- 植え付け期:3月~10月
- 収穫期:通年
スイスチャードはホウレンソウに似た葉とカラフルな茎が魅力のアカザ科の野菜です。春から秋まで種まきができ、ほぼ一年中収穫できます。スイスチャードの若く柔らかい葉は生でもおいしく食べられます。葉が生長して固くなってきたら、加熱調理しましょう。
室内で家庭菜園!おすすめ野菜3選
クレソン
- 植え付け期:4月~5月、9月~11月
- 収穫期:3月~7月、9月~12月
収穫が早い野菜でも紹介しましたが、クレソンは日当たりの良い窓辺など、室内でも栽培できます。クレソンはきれいなグリーンの葉茎と独特の風味が特徴の野菜です。水が好きな野菜なので、水耕栽培でも育てられます。
ベビーリーフ
- 植え付け期:3月~6月、9月~10月
- 収穫期:4月~11月
収穫が早い野菜でも紹介しましたが、ベビーリーフは日当たりの良い窓辺など、室内でも栽培できます。ベビーリーフとは特定の野菜の名前ではなく、葉物野菜の若い葉のことを指します。種まきから30日くらいで食べられるようになるので、家庭菜園初心者さんに向いている野菜です。
豆苗
- 植え付け期:4月~5月、9月~11月
- 収穫期:通年
豆苗は栄養一杯の豆の新芽です。日当たりの良いキッチンに置いておけば、水耕栽培ですくすく育ちます。
▼豆苗の育て方
自分らしい家庭菜園を作りましょう!
家庭菜園にチャレンジしてみたくなったでしょうか。家庭菜園はそんなに仰々しいものではありません。自宅で野菜を育てれば、それはもう家庭菜園です。採れたての野菜は香りも味もが違います。ぜひ自宅で家庭菜園を楽しんでみてください。
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