6月が旬の野菜、果物、魚、花50種!季語や行事で初夏を楽しむ
山田智美
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6月に旬を迎える野菜や果物、魚、花をずらり50種。他にも6月の行事や節句、季語、行事食も紹介します。雨の多いこの時期を五感を使って楽しく過ごしてください。
目次
6月とは?季語や行事、事柄、行事食
- 和名:水無月
- 英名:June
6月に使われる季語
五月雨
五月雨とは梅雨に降り続く雨のこと。梅雨の時期に使われる季語です。
苔の花
苔の花とは苔に生える胞子体のこと。梅雨の時期に白などの小さな花のようなものが生えてくることに由来します。
燕の子
燕は南方から渡ってきて初夏に雛がかえることから、この時期の季語とされています。
蚊遣火( かやりび )
蚊遣火とは、蚊などを追い払うためにヨモギや杉をいぶしたもの。夏の季語として使われます。
6月に迎える二十四節気
芒種
芒種は二十四節気の第9節目、毎年6月6日ごろです。年によって1日程度前後します。また、6月6日から次の二十四節気の次の第10節、夏至の6月21日までの15日間ぐらいを指します。種をまくとよい時期とされています。
夏至
夏至は二十四節気の第10節、毎年6月21日ごろです。年によって1日程度前後します。また、6月21日から次の二十四節気の次の第11節、小暑の7月7日までの15日間ぐらいを指します。
夏至は一年でもっとも日が出ている時間が長い日です。
6月の行事や事柄
衣替え
衣替えとは季節に応じて衣類を替えること。6月1日になると、学校や企業などは冬服から夏服へと切り替わります。ただし、必ずこの日でなければならないということではありません。
嘉祥の日
嘉祥の日は6月16日、和菓子の日とも呼ばれます。昔の日本では6月16日に厄除けと健康を祈願して甘いものを食べたと言われています。
聖ヨハネの日(夏至祭)
聖ヨハネの日は6月24日。キリスト教の祭日です。聖ヨハネの日は夏至祭と重ねられ、ヨーロッパでは賑やかなお祭りが催されます。前夜には花やハーブを摘んで恋占いをしたり、リースを飾ったり、ご馳走を食べたりして楽しむ習慣があります。
夏越の祓
夏越の祓は6月30日に各地の神社で行われます。その年前半の邪気や穢れを落とし、健康を祈願して大きな茅の輪をくぐります。
6月が旬の野菜20種
枝豆
エダマメは大豆を未成熟の時期に収穫したものをさします。子供のおやつやお酒のおつまみなど、夏の日本の食卓に欠かせない野菜です。
そら豆
そら豆は豆の莢(さや)が空に向かって伸びることから、そら豆と呼ばれるようになりました。独特の風味がくせになる野菜です。
サヤエンドウ(絹さや)
サヤエンドウは、エンドウの未熟な莢を食用とする場合の呼び方です。エンドウのなかでも若い莢(さや)を食用とするのが「サヤエンドウ」です。
グリーンピース
グリンピースは未熟な豆を利用する「実エンドウ」です。サヤのなかのグリーンの実を食用にします。
アスパラガス
アスパラガスは葉が開く前の若い茎を食用にする野菜。一年中流通していますが、春から初夏が旬です。
シソ(大葉)
シソ(大葉)は日本で昔から生育している、草丈約70~80cm位の植物です。爽やかな香りと色が特徴で、薬味として多用されます。
赤シソ
赤シソは葉の色が赤いシソの仲間です。梅干しや漬物をつける際の色付けや、シロップ、飲み物などに使用されます。
ミョウガ
ミョウガは日本に自生する多年草。私たちが食べているのは、遮光して軟白化した幼茎やつぼみの部分です。
実サンショウ
初夏は実サンショウの季節。サンショウ(山椒)は葉、花、実、すべてにぴりりとした独特な風味のある落葉低木です。
オカヒジキ
オカヒジキは日当たりの良い海岸の砂地や塩生地に自生しています。オカヒジキの葉の形が海藻のヒジキに似ていて、陸地で育つことから名付けられました。
シロウリ(白瓜)
シロウリ(白瓜)はウリ科のつる植物。水分が多く、淡白な味の野菜です。中のタネを取り除き、浅漬けやサラダにします。
シシトウ
シシトウはピーマンの仲間の野菜です。青唐辛子に見た目が似ていますが辛くないのが特徴です。
ヤングコーン
初夏にはトウモロコシの脇芽を欠いたものがヤングコーンとして出回ります。ヤングコーンは甘く柔らかく芯まで食べられます。
ラッキョウ
ラッキョウは、日本で10世紀ごろから栽培されている歴史ある野菜です。根を食用にします。初夏はラッキョウ漬けを仕込むシーズンです。
新ショウガ
ショウガはショウガ科の多年草。ピリッとした風味が特徴で、薬味には欠かせない野菜です。私たちが普段食べているのは根の部分です。初夏の新ショウガはみずみずしく柔らかいのが特徴です。
新ごぼう
ごぼうは長く伸びた根を食用とする、キク科の植物です。新ごぼうは瑞々しく歯ごたえがいいので、サラダやキンピラで食感を楽しみましょう。
新ニンニク
ニンニクはネギの仲間の根菜です。新ニンニクは柔らかく香りも良いので、そのまま蒸したり、オイル煮にして楽しめます。
ルッコラ
ルッコラはアブラナ科のハーブ。ゴマのような風味が特徴の野菜です。ルッコラの風味を味わうなら、まずはサラダでいただきましょう。
ローズマリー
ローズマリーは常緑のハーブ。冬でもグリーンの葉を絶やさないので一年中収穫できますが、初夏のローズマリーの葉は柔らかく、料理に使いやすいのが特徴です。
ミント
ミントは清涼感のある香りが特徴のハーブ。初夏にどんどん生長して増えていきます。この時期のミントは葉が柔らかく香りも良いので、積極的に料理や飲み物に活用しましょう。
6月が旬の果物(フルーツ)6種
ビワ
ビワはまだ寒い初春に小さな花を咲かせ、初夏に淡いオレンジ色の果実を実らせる常緑高木。育てやすいので庭木としても人気があります。
スモモ
スモモは初夏に果実を実らせる落葉高木。プラムもスモモの仲間です。水分が多く、甘味のある果実は生食ができます。
アンズ
アンズはバラ科の落葉高木。初夏に果実を実らせます。生食の他、ジャムやシロップ漬けにして楽しめます。
さくらんぼ
宝石を思わせる真赤な果実が美しいさくらんぼは桜の仲間の落葉高木。みずみずしく甘味があるのが特徴です。
ジューンベリー
ジューンベリーは春に桜のような小さな花を咲かせ、6月ごろに小さな果実を実らせます。ジューンベリーの実は市販されていないので、育てて楽しみたい果樹です。
マルベリー
マルベリーとは桑の果実のこと。初夏に黒く熟したものを食用とします。マルベリーは生食の他、ジャムやシロップ漬けにします。
6月が旬の魚(魚介)6種
トコブシ
アワビを小さくしたうな見た目のトコブシは産卵期前の晩春から夏が旬の時期です。独特の歯ごたえに特徴があり、刺身や煮物にします。
鮎
全国で6月1日を鮎漁の解禁日としているところが多いこともあって、鮎は初夏の味覚として親しまれています。
スズキ
スズキは6月~8月がもっとも脂がのっておいしくなる時期だと言われています。刺身の他、煮たり焼いたりします。
シマアジ
シマアジの旬は6月~8月。梅雨のころから夏にかけてが脂がのっておいしいと言われています。
アジ
アジは初夏から夏にかけてが身がしまっていて味が良くなる時期です。アジは刺身やタタキ、焼いたり揚げたりします。
イワシ
イワシは梅雨のころから夏にかけてがいちばん脂がのっていておいしい時期です。ポルトガルでは毎年6月にイワシ祭りが行われます。
6月が旬の花18種
アジサイ
アジサイは、アジサイ科の落葉低木です。入梅のころから色づき始め、6月~7月には色とりどりの花を咲かせます。日本の梅雨を代表するような花です。
アナベル
アメリカアジサイやセイヨウアジサイの別名を持つアナベル。アジサイの仲間の落葉性低木です。咲き始めはグリーン咲き進むにしたがって真白に変化していきます。
ギボウシ
ギボウシは東アジアに分布する多年草で、日陰でもよく育つ観賞価値の高い植物です。初夏に咲く花は一日花ですが、下から次々と咲かせるので数日花を楽しめます。
アスチルベ
アスチルベは半日陰でもよく育つ多年草です。初夏から夏に綿菓子のような可愛い花を咲かせます。
アガパンサス
アガパンサスは、ユリ科の多年草です。光沢と厚みのある葉が特徴。初夏にすっと伸びた花茎の先に涼やかな青い花を咲かせます。
アーティチョーク
アーティチョークは地中海地方原産の多年草です。草丈1.5~2m、直径10~15㎝のアザミに似た大きな花を咲かせます。アーティチョークのつぼみは食用にもされます。
キャットミント(ネペタ)
キャットミント(ネペタ)は淡い紫色の花が可愛い多年草です。こんもりと茂るように花を咲かせます。ネコが酔ったようになることでも有名なハーブです。
ストケシア
ストケシアは初夏から秋まで花を咲かせる多年草です。夏の暑い盛りに白や紫色の涼し気な花を咲かせます。
ネジバナ
ネジバナは別名を「モジズリ」とも言い、日本に昔から自生する野生のランです。ネジバナは、およそランとは思えない楚々とした野花のような姿をしています。
ハンゲショウ
ハンゲショウは、水辺や湿地に自生するドクダミ科の多年草です。白い花のように見える部分は葉が変化した総苞片です。
ドクダミ
ドクダミは全草に独特の臭いを持った多年草です。ドクダミの白い花びらのように見える部分は実は葉が変化した総苞片で、花は中心の突出した黄色い部分です。
ヒメシャラ
ヒメシャラは初夏に椿に似た白い花を咲かせる落葉高木です。樹形の美しさも人気で、庭木の他、公園や寺社にもよく植えられています。
ホタルブクロ
ホタルブクロは、釣り鐘型の花を咲かせる多年草です。この花の中に蛍が入ると考えられ、ホタルブクロの名がついたとされていますが、実際に蛍は入りません。
クチナシ
クチナシの花の咲く季節は初夏、6月~7月です。そろそろ夏の気配を感じ始めたころにクチナシの花は辺りいっぱいにその香りを漂わせます。真白な花と甘い香りが魅力の花木です。
スモークツリー
スモークツリーは、名前の通り初夏に煙のような花を咲かせる落葉高木です。スモークツリーの花色は、ピンクの他にグリーンがかった白があります。
タイサンボク
タイサンボクは、20mを超す高木です。直径15㎝以上もある大きな香りのよい花を咲かせます。アメリカではいくつかの州で州花とされています。
ニシキウツギ
ニシキウツギは日本の山野にも自生している落葉低木です。初夏から梅雨のころに白とピンクの可愛らしい花を咲かせます。
常緑ヤマボウシ
ホンコンエンシスは葉は濃いグリーンで光沢があり、花付きも良いので庭木として人気です。初夏に咲く花(総苞片)は黄味を帯びた白で、開花期が長いのも特徴です。
6月が旬の食材レシピ2種
イワシと新ニンニクのオイル蒸し
材料
- イワシ
- 新ニンニク
- 塩
- オリーブオイル
- 鷹の爪
作り方
- イワシは洗って余計なウロコを取り、しっかりと水気を拭き取って全体に塩をまぶす
- ニンニクは皮をむいて下の硬いところを削る
- 新ニンニクとイワシ、鷹の爪をアルミホイルに乗せ、オリーブオイルを回しかけたら、しっかりと包んでフライパンにのせて蒸し焼きにする
- イワシに火が通ったら出来上がり
イワシと新ニンニクにお互いの香りが移っているので、どちらも香ばしく、おいしい一皿です。
大葉、ミョウガ、白瓜(シロウリ)の浅漬け
材料
- 大葉
- ミョウガ
- 白瓜(シロウリ)
- 鷹の爪
- 塩
作り方
- 白瓜(シロウリ)は縦半分に切り、中のタネをくり抜く
- すべての野菜を千切りにする
- 鷹の爪はタネを取って輪切り
- ポリ袋などに切った野菜と鷹の爪を入れて、塩をふって軽くもむ
- 1時間程度常温で置いたら出来上がり
簡単にできる香りの良い浅漬けです。ハーブソルトに替えてもおいしくできます。箸休めの一皿におすすめです。
湿気が多くて過ごしづらい反面、梅雨という情緒ある季節でもある、6月。季節行事や旬のものを生活に取り入れて、心地よく過ごしましょう。
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