ほったらかしで毎年咲く花一覧|初心者さんにもおすすめ47種!
山田智美
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ほったらかしで毎年咲く花を、春、夏、秋、冬に分けて紹介。どれも育てやすい花ばかりです。手間がかからず花を楽しめる植物は、自分のペースでガーデニングを楽しみたい人におすすめです。
目次
- ほったらかしで毎年咲く花|春15種
- ほったらかしで毎年咲く花|夏10種
- ほったらかしで毎年咲く花|秋9種
- ほったらかしで毎年咲く花|冬3種
- ほったらかしで毎年咲く花|日陰5種
- ほったらかしで毎年咲く花|こぼれ種5種
ほったらかしで毎年咲く花|春15種
オオアマナ(オーニソガラム)
- 開花期:4月~5月
オオアマナは、オーニソガラムの仲間の球根植物で、晩春に星のようなかわいらしい花を咲かせます。夏には地上部を枯らしますが、翌春にまた花を咲かせます。
オキザリス
- 開花期:通年(品種により異なる)
オキザリスは、カタバミ科カタバミ属の総称。なかでも園芸種として流通しているものをオキザリスと呼びます。球根でよく増え、毎年開花します。
クリーピングタイム
- 開花期:4月~6月
クリーピングタイムは、シソ科の多年草。踏みつけにも強く、横に株を広げて生長するので、花が咲く時期はピンク色の絨毯のようです。クリーピングタイムは食用にはできません。
クレマチス
- 開花期:4月~10月(品種により異なる)
クレマチスは、キンポウゲ科のつる植物。品種にもよりますが、植えっぱなしで何年も花を咲かせてくれます。花後に切り戻しを行うと、年に数回花を楽しめる品種もあります。
原種チューリップ
- 開花期:3月~5月
原種チューリップは、チューリップのなかでも野生種やそれに近いものを言います。改良種のチューリップと違い、花が小ぶりなものや草花のような印象の品種が多いのが特徴。一度植え付けをしたら、大した手入れをせずとも数年は花を楽しめます。
キャットミント(ネペタ)
- 開花期:4月~10月
キャットミントは、猫が喜ぶシソ科のハーブ。人間にとっても心地よい香りがします。夏を休んで、春から秋にかけて淡い紫色の花を咲かせます。大した手入れをしなくても毎年花を咲かせます。株が大きくなりすぎたり、徒長してきたら、思い切って切り戻すようにするとまた勢いが戻ります。
クロッカス
- 開花期:2月~4月
クロッカスは、アヤメ科の球根植物。秋に咲くサフランの仲間です。ほったらかしでも毎年花を咲かせるので、春の開花で存在を思い出すくらいです。
ヤナギハナガサ(三尺バーベナ)
- 開花期:6月~10月
ヤナギハナガサは、クマツヅラ科の多年草。初夏から秋まで花を咲かせます。別名の三尺バーベナは、草丈が高いことに由来します。ほったらかしでもよく花を咲かせます。
シラー
- 開花期:3月~5月
シラーは、キジカクシ科の球根植物。春に紫やピンク、白などのベル型の花を咲かせます。落葉樹の下などの明るい半日陰でもよく育ちます。分球で増えるので気がつくと群生していることもあります。
シラン
- 開花期:4月~6月
シランは、ラン科の多年草。赤紫や白の花を咲かせます。昔から山野に自生しているような植物なので、日本の風土が合うらしく、ほとんど手をかけなくても毎年花を楽しめます。
スイカズラ
- 開花期:4月~5月
スイカズラは、スイカズラ科のつる植物。春に香りの良い花を咲かせます。ほったらかしでも毎年よく花を咲かせます。生育旺盛なので、つるが伸びすぎたら剪定するようにしましょう。
スズラン
- 開花期:4月~5月
スズランは、キジカクシ科の球根植物。春に芳香のある白い花を咲かせます。小さなベル型の花を連ねるように咲かせる姿がかわいらしく、人気があります。ほったらかしでもよく花を咲かせます。分球で増えていきます。
ハナニラ(イフェイオン)
- 開花期:3月~4月
ハナニラは、ネギ科の球根植物。春に星のような花を咲かせます。葉にニラのような香りがあるのが名前の由来ですが、食用にはできません。ほったらかしでも分球でよく増え、毎年花を楽しめます。
ムスカリ
- 開花期:3月~5月
ムスカリは、キジカクシ科の球根植物。春に紫や白のブドウを逆さにしたような花を咲かせます。一度球根を植えつけると分球でよく増え、何年も花を楽しめます。
クラピア
- 開花期:5月~9月
クラピアは、クマツヅラ科の多年草。種子ができないように改良された、ヒメイワダレソウの園芸種です。緑の絨毯のように横に広がって生長していくので、グランドカバーとして人気があります。丈夫で、ほったらかしでも花を咲かせてくれます。
ほったらかしで毎年咲く花|夏10種
アガパンサス
- 開花期:5月~7月
アガパンサスは、ヒガンバナ科の球根植物。初夏に水色や白の涼しげな花を咲かせます。特に手入れをせずとも毎年よく開花します。しっかりと根を横に広げるので土留めとしても利用されます。
アナベル
- 開花期:6月~7月
アナベルは、アメリカアジサイや西洋アジサイとも呼ばれる、アジサイ科の落葉低木。咲き始めは白、徐々にグリーンへと花色を変えていくのが特徴です。花は自然に乾燥していくので、秋から冬は枝に花を残したままドライフラワーになった姿を楽しめます。秋以降に剪定すると、翌年の花は小さくなりますが、ちゃんと花を咲かせてくれます。
桔梗(キキョウ)
- 開花期:6月~10月
キキョウは、秋の七草にも数えられるキキョウ科の多年草。華奢な草姿と星形の青紫色の花が印象的です。初夏の花が一通り咲き終わったら、半分ほどに切り戻すと秋にまた花を楽しめます。ほったらかしでも毎年花を楽しめます。
クロコスミア
- 開花期:7月~8月
クロコスミアは、アヤメ科の球根植物。赤やオレンジ、黄の暖色系の花を咲かせます。日当たりが良ければ土壌はあまり選びません。植えっぱなしで毎年花を咲かせます。
タマスダレ
- 開花期:7月~9月
タマスダレは、ヒガンバナ科の球根植物。夏の強い陽射しの下で真白な花を咲かせます。ほったらかしでも分球で増え、毎年花を咲かせます。
ナツズイセン
- 開花期:7月~8月
ナツズイセンは、ヒガンバナ科の球根植物。暑い夏の盛りに涼やかな淡いピンク色の花を咲かせます。とても丈夫で、ほったらかしで毎年開花します。
ハンゲショウ
- 開花期:6月~7月
ハンゲショウは、ドクダミ科の多年草。名前の由来は、半夏生の頃に花を咲かせるから、葉が半分化粧を施したように白くなるからなど、諸説あります。ほったらかしでも地下茎でよく増えます。
ヒメツルソバ
- 開花期:4月~11月
ヒメツルソバは、タデ科の多年草。強健で、痩せ地でもほったらかしでもよく育ちます。春から秋にかけて、金平糖のような小さな花を咲かせます。
ローズマリー
- 開花期:11月~5月(環境が合えば四季咲き)
ローズマリーは、シソ科の常緑低木。葉茎の芳香が人気のハーブです。非常に強健で、痩せ地でも乾燥していてもよく育ちます。真夏を休んで秋から春まで淡い青紫色の花を咲かせます。
ロシアンセージ
- 開花期:7月~10月
ロシアンセージは、多年草として扱われることの多いシソ科の低木。夏に淡い青紫や薄紫の花を咲かせます。乾燥にも強く、ほったらかしでもよく花を咲かせます。
ほったらかしで毎年咲く花|秋9種
アメジストセージ(サルビア・レウカンサ)
- 開花期:9月~11月
アメジストセージは、シソ科の多年草。セージの仲間ですが、食用にはできません。草丈高く生長し、秋に紫やピンク、白の花を咲かせる姿は見事です。ほったらかしでも毎年花を楽しめますが、大きくなるので適宜剪定を行うようにしましょう。
オミナエシ
- 開花期:7月~10月
オミナエシは、秋の七草にも数えられるスイカズラ科の多年草。明るい黄色の花を咲かせます。日当たりさえ良ければ、あまり手間もかからずに毎年花を咲かせます。
コルチカム
- 開花期:9月~10月
コルチカムは、別名イヌサフランとも呼ばれるイヌサフラン科の球根植物。秋にサフランに似た淡い紫色の花を咲かせます。あまりに手間がかからないため、開花してから存在を思い出すほどです。
シクラメン・ヘデリフォリウム
- 開花期:9月~12月
シクラメン・ヘデリフォリウムは、原種のシクラメンです。秋から冬に花を咲かせます。花はシクラメンそのものですが、サイズが小ぶりでかわいらしい花です。ほったらかしでも分球で増え、よく開花します。
シュウカイドウ
- 開花期:8月~10月
シュウカイドウは、日本に自生するベゴニア科の多年草。秋にピンク色の楚々とした花を咲かせます。明るい半日陰に植え付ければ、ほとんど手をかけなくても毎年花を楽しめます。
シュウメイギク(秋明菊)
- 開花期:9月~11月
シュウメイギクは、キンポウゲ科の多年草。花は白やピンクで、名前に菊とありますがアネモネの仲間です。地下茎でよく増え群生します。あまり手をかけなくても毎年花を楽しめます。
ツルボ
- 開花期:8月~9月
ツルボは日本に自生するキジカクシ科の球根植物。淡い紫色のムスカリのような花がかわいい野草です。日当たりの良い場所から明るい半日陰を好み、植えっぱなしで数年花を咲かせます。
ミソハギ
- 開花期:7月~9月
ミソハギは、ミソハギ科の多年草。濃いピンクや赤紫の花を咲かせます。湿気のある土壌を好みます。ほったらかしでもよく花を咲かせます。
ワレモコウ
- 開花期:6月~10月
ワレモコウは、バラ科の多年草。草丈は1~1.5m程度、細く華奢な茎を長く伸ばした先に赤茶色の小さなボールのような花を咲かせます。極端に土を乾燥させなければ、痩せ地でも育つほど丈夫で育てやすい草花です。
ほったらかしで毎年咲く花|冬3種
スイセン
- 開花期:11月~4月(品種により異なる)
スイセンは、ヒガンバナ科の球根植物。芳香のある花を咲かせます。自己愛という花言葉が有名ですが、これは学名Narcissusの元となっているギリシャ神話に由来します。分球で増え、ほったらかしでも毎年花を楽しめます。
スノードロップ
- 開花期:2月~3月
スノードロップは、ヒガンバナ科の球根植物。白い花を俯くように咲かせます。とても育てやすく、ほったらかしでも毎年花を楽しめます。
ユリオプスデージー
- 開花期:11月~5月
ユリオプスデージーは、キク科の常緑低木。寒い季節に明るい黄色の花を咲かせます。葉は銀葉ですが、生長するにつれグリーンになっていきます。非常に強健で、ほったらかしでも毎年花を咲かせます。
ほったらかしで毎年咲く花|日陰5種
アジュガ
- 開花期:4月~5月
アジュガは、シソ科の多年草。草丈低く、群生するのでグランドカバーとして人気があります。明るい日陰で紫やピンクの花を咲かせます。丈夫でほったらかしでも毎年花を楽しめます。
ギボウシ
- 開花期:7月~8月
ギボウシは、別名ホスタとも言うユリ科の多年草。葉のサイズや色、斑入り、花色、花のサイズなどバリエーションが豊富で、ファンも多い植物です。日陰でも花を咲かせ、株で大きくなっていくのでオーナメンタルプランツとして重宝されています。
シャガ
- 開花期:4月~5月
シャガは、アヤメ科の多年草。日陰で可憐な花を咲かせます。ほったらかしでも毎年花を咲かせ、地下茎で増えていきます。
スノーフレーク
- 開花期:3月~4月
スノーフレークは、ヒガンバナ科の球根植物。早春に一斉に花を咲かせる姿は見事です。明るい半日陰を好み、ほったらかしで毎年花を楽しめます。
ヒューケラ
- 開花期:5月~7月
ヒューケラは、ユキノシタ科の常緑多年草。色のバリエーションが豊富で、日陰でも育つので、日陰のお庭の強い味方です。明るい半日陰で花を咲かせます。冬には少し葉を減らしますが、ほったらかしでも毎年花を楽しめます。
ほったらかしで毎年咲く花|こぼれ種5種
ジギタリス
- 開花期:5月~6月
ジギタリスは、ゴマノハグサ科の多年草。すっと伸びた花茎にベル型の花をたくさん咲かせます。夏の暑さに弱いため、日本では一、二年草として扱われていますが、こぼれ種で翌年も楽しめることがあります。
スミレ
- 開花期:3月~5月
スミレは、スミレ科の多年草。春に咲く、小さくて可憐な花が印象的です。スミレは閉鎖花といって、花が咲かない時期でも種を作り続けます。種は熟すと弾け四方に飛んでいきます。加えてアリが遠くまで運ぶことも。こぼれ種で増える代表的な草花です。
ナヨクサフジ
- 開花期:4月~6月
ナヨクサフジは、マメ科の一年草(越年草)。春から初夏まで淡い紫色の花をたくさん咲かせます。ナヨクサフジは一年草ですが、こぼれ種で翌年も花を楽しめます。
ビオラ
- 開花期:10月~5月
ビオラは、スミレ科の一年草。秋から春まで花を楽しめる花期の長さから、冬の花壇には欠かせない花として人気があります。ビオラはこぼれ種でも増えるので、花が咲いた後、種ができるまで放っておくのも楽しみの一つです。交雑しやすいので、こぼれ種から咲いた花は昨年と違う色になっていることもあります。
忘れな草(ワスレナグサ)
- 開花期:4月~6月
忘れな草は、ムラサキ科の一年草。春に水色の小さくてかわいらしい花を咲かせます。ほったらかしでもこぼれ種で増える草花です。種の落ちる場所や発芽率には違いがありますが、毎年花を楽しめます。
ほったらかしでも毎年咲く花は、ずぼらガーデナーの強い味方。植物の世話にかかりっきりになることもなく、自分のペースで愛でて楽しむことができます。
手間のかからない花を育てて、マイペースなガーデニングを楽しんでみませんか。
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