5月の花といえば?5月に咲く花を写真付きでご紹介!
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5月の花といえば何の花を思い浮かべますか?5月に咲く花木やガーデニングに使える5月に咲く花を写真付きでご紹介します。5月は、ゴールデンウィークでまとまったお休みがある時期。ゆっくり時間をとって、新緑の緑や咲き誇る花たちを見に出かけませんか?
目次
5月が開花時期の花木
1.バラ
開花時期 5月~10月
切り花のバラは1年を通して流通していますが、本来のバラの開花時期は初夏と秋。5月はバラの旬です。バラが植栽されている植物園でバラフェスティバルが行われるのも5月です。
バラとひとくちにいっても多品種あり、現代バラは四季咲きが多く、モッコウバラのようなオールドローズ系のバラは4月~5月の1季咲きです。
2.ライラック
開花時期 4月~6月
ライラックは東京だと5月に咲く花木で、葉はハート形、花は円錐形に小花が房咲きになり、紫色、藤色、紅色、白色などの一重や八重の花をたわわにつけます。香りが良いので世界中で愛されている花木です。フランス語でリラ、和名はムラサキハシドイと呼ばれています。ハシドイは、日本に自生する近縁種の落葉小高木のことです。
冷涼な気候を好み、特に夏の夜温が下がる環境が適しているため、東北北部や北海道、本州の高原地帯が適地といえます。
ライラックは、切り花としても流通しています。2月ごろから輸入物のライラックが流通し始め、国産のライラックは4月~5月ごろに多く出回ります。
3.ハナミズキ
開花時期 4月~5月
桜のソメイヨシノが開花し終わったころに花を咲かせるハナミズキ。5月の花といえば?と聞かれるとハナミズキをあげる方も多いのではないのでしょうか。
北米原産でアメリカを代表する花のひとつで、別名「アメリカヤマボウシ」とも呼ばれています。花の見ごろは、4月から5月にかけて。全国各地に分布し、街路樹やシンボルツリーとして庭木としてもよく目にします。
私たちが花びらと思っているのは花ではなく、葉が変形した総苞(そうほう)です。実際の花びらは、総苞よりも中央に位置しています。
4.ツツジ・サツキ・アザレア
ミツバツツジ
開花時期 4月~6月
ツツジ科のツツジ・サツキ・アザレアは、とても色鮮やかで印象的な植物で、日本全国で生垣などとして使われる花木です。サツキ、アザレアはツツジの仲間なので、花はとてもよく似ています。違いのひとつは開花時期。ツツジとアザレアは、4月~5月、サツキは5月~6月が花の時期です。
5.フジ
開花時期 4月~5月
フジは、古くから振り袖姿の女性に例えられるように、優雅で柔らかい印象を与える花です。日本全国に有名な藤棚があり、5月のゴールデンウィークの頃に美しく開花した藤棚がニュースなどで紹介されます。垂れさがるように咲く藤の美しい花姿もさることながら、香りも魅力のひとつではないでしょうか。初夏のキラキラとした光と青葉の中で、美しく咲き誇る藤の花を見ると、ついつい近寄って香りをかいでみたくなるものです。多くの園芸品種があり、白やピンクなどもあります。
6.ビバーナム・スノーボール
開花時期5月
ビバーナム・スノーボールは、アジサイをひと回り小さくしたようなボール状の花を初夏に咲かせる落葉低木。新緑の季節にぴったりなライムグリーン色のかわいい花で、他の花との色合わせがしやすいことも庭木として人気のひとつです。葉の色は、新緑の季節にぴったりな若緑色。花は、咲き始めはライムグリーン色、咲き進むと白に変化していきます。
ビバーナム・スノーボールは、切り花としても流通しています。最近は輸入物を含めると通年見かける花材になりつつありますが、一番流通量が多いのは、開花時期のの5月~6月です。
7.テイカカズラ
開花時期5月~6月
テイカカズラは、5月~6月の初夏に一重の清楚な花をたくさん咲かせる香りも良いつる性植物です。性質がとても丈夫なため、街路樹などにも使われることもあります。グランドカバーで人気のハツユキカズラは、テイカカズラの園芸品種です。
8.ハニーサックル(スイカズラ)
開花時期5月~10月
ハニーサックルは、半落葉のつる性植物。とても良い香りのするハニーサックルの花は、5月ごろから開花しはじめます。ガーデニングの素材として、次々と新しい品種も作出され、色合いも豊富です。
ハニーサックルは、とても生長力が強い植物です。つる性であることを生かして、クレマチスと同じような立体的な空間を作るのに適しています。よく伸びるつるを生かして、フェンスやトレリス、アーチなどに這わせると見事な光景になります。
9.タニウツギ
開花時期5月~6月
タニウツギは、タニウツギ科タニウツギ属の落葉低木。ラッパのような形のかわいい花が、初夏に開花します。この花が咲くと田植えを開始する合図として、「田植え花」として親しまれています。写真のような斑入り種もあります。
10.エゴノキ
開花時期5月~6月
エゴノキは、5月~6月の初夏に白い花を咲かせるエゴノキ科の落葉高木で、日本にも広く分布しています。雑木林などに自生している他、庭木としても親しまれています。樹皮は暗紫褐色でつるんとしてなめらかです。
エゴノキの白い花は、鈴なりにぶら下がって咲き、独特の美しさがあります。花の散り方は、花びらを散らさず、咲いている形のまま落下します。白い花がくるくると回りながら落ちる姿は、とても可愛らしい趣きがあります。秋には果実が熟し、1果に1つだけ入っている種を出します。
株立ちのエゴノキは、シンボルツリーとして人気があります。暑さ、寒さに強い丈夫な樹種で、自然樹形のままで整うのも庭木として人気の理由です。
11.ハクウンボク
開花時期5月~6月
ハクウンボクは、5月~6月の初夏に穂状の白い花が垂れ下がるようにして開花するエゴノキ科の落葉高木。花の姿を白雲に例えたことが名前の由来です。
エゴノキと花が似ていますが、「葉の形状」で見分けることができます。ハクウンボクの葉は、エゴノキより大きく、丸い形をしています。大きくて丸い葉はとても目を引き、明るい緑色の葉と白い花との色合いがとてもさわやかな印象です。花が美しい高木のため、公園や街路樹として植栽されています。
12.カルミア
開花期5月~6月
花のつぼみは金平糖やチョコレート菓子のアポロチョコに似て、まるでお菓子みたいな表情をしているカルミア。つぼみがはじけて五角形の花が開花します。
小さな花が集合し、丸い大きな花のように見えるので、開花時はとても華やか。花の塊がいっぺんに開花せず、少しずつ開花します。開花期間は、5月頃から梅雨入りくらいまでの1か月ほどです。
5月に咲き始める宿根草、多年草、一年草
1.カーネーション
開花時期 4月後半~6月、10月~11月
カーネーションは、5月の第二日曜日の母の日に贈る花として代表的な存在。
切り花としては1年中流通し、一茎一花で大輪のカーネーションとスプレー咲きのものがあります。カラーバリエーションがとても多く、最近は複色カラーも多数流通しています。
2.シャクヤク(芍薬)
開花時期 5月~6月
シャクヤクは、5月~6月の初夏に咲くボタン科の多年草。和名では「シャクヤク」、英名では「ピオニー」と呼ばれています。品種が豊富で、鉢花、切り花とも人気が高い花です。
切り花の出回りは、主に5月~6月です。開花したときの何ともいえない美しさから、ウェディングブーケの花材にもよく使われています。
3.ポピー
開花時期 4月~7月
ポピーは、品種によって開花時期が違い、アイスランドポピーは4月中旬~5月上旬、シャーレーポピーは5月中旬~下旬ごろに見頃を迎えます。(年の気象によって開花時期は異なります)
ゴールデンウィークのころには、一面に咲き誇るポピーを楽しめる公園が、日本全国に何か所もあります。1株で植えてもかわいい花ですが、広い空間にたくさんのポピーを植栽した花畑はとても見事です。
花だけでなく、つぼみ、花が開花する瞬間、種と、それぞれユニークな形なので、機会があったら花以外のフォルムにも注目してみてください。
4.クレマチス
開花時期 通年(品種によって開花時期が違う)
クレマチスは、系統によって花の形、開花時期、剪定方法が違います。また、つる性が多いですが、木立性のもの、落葉性と常緑性のものなど多様です。多種多様すぎるところ、これがクレマチスの特徴だともいえます。5月は、たくさんの系統のクレマチスが咲く季節で、最近では母の日の贈り物としても人気があります。
5.アヤメ
開花時期5月~6月
アヤメ、花菖蒲、カキツバタと見た目が似た花がありますが、5月に咲くのは、アヤメやカキツバタ。花菖蒲の見ごろは、もう少し遅い6月です。
その他の見分け方は、まず生息地。陸地に生えているものはアヤメ、水辺や湿地に生えているものはカキツバタか花菖蒲です。次に花弁のつけ根の違いは、花びらの弁元に網目状の模様があるのはアヤメ、つけ根が白色のものはカキツバタ、黄色ならハ花菖蒲です。
6.カンパニュラ
開花時期5月~7月
カンパニュラは、キキョウ科の宿根草で、世界各地に広く分布しています。カンパニュラとはラテン語で「釣鐘」を意味します。和名の「風鈴草」、別名の「釣鐘草」も花の形が釣鐘に似ていることから名付けられました。
たくさんの種類があり、矮性で20cmほどのものから、1m以上の丈まで様々です。また、多年草もあれば一年草もあります。
7.ヤグルマギク
開花時期5月~7月
ヤグルマギクは、5月から7月にかけて咲くキク科の草花。新品種が次々と作出され、青、白、ピンク、黒に近いワインカラーなどの単色の他、複色(ひとつの花に複数の色の要素があるもの)もあり、色幅がとても豊富です。
矢車菊?矢車草?
この花のことを「矢車草」と呼ぶ方も多いかもしれません。
最近は、まったく同じ名前の「矢車草」という名前を持つユキノシタ科の花があるので、「矢車菊」と表記される方向となっています。とはいえ、花屋さんでも「矢車草」として販売していることも多いようです。
8.カリフォルニアポピー
開花時期5月~7月
カリフォルニアポピーは、別名花菱草ともいいます。ポピーと同じケシ科の花ですが、属性が違うため、植物分類は別種です。花色は定番のオレンジの他、クリーム色、アイボリー、アプリコット、赤、ピンクなど、年々新品種が増えています。咲き方は、一重の他、八重咲き種もあります。お日様に反応して花が開き、夜は花が閉じます。晴れた日にキラキラした花びらが太陽に向かって咲く姿は、見ごたえがあります。
9.オダマキ
開花時期5月~7月
オダマキは、キンポウゲ科の多年草。5月から7月にかけて咲く丈夫な宿根草で、日本原産の「ミヤマオダマキ」とヨーロッパ原産の「西洋オダマキ」があります。
園芸品種が多く、うつむくような姿で咲く姿がかわいらしい草花です。最近は、切り花としても流通しています。
10.シノグロッサム
開花時期5月~7月
シノグロッサムは、和名ではシナワスレナグサ、英名ではChinese forget-me-notともいわれています。ムラサキ科の一年草で、開花期は5月~6月。ワスレナグサより少し後に開花します。環境に合えば、こぼれ種で増えるほど性質は強い草花です。
写真の水色の他、白、ピンクなどもあります。品種によっては多年草として分類されていますが、高温多湿を嫌うため、日本では一年草として扱われるのが一般的です。
ワスレナグサとの違いは、少し花が大きいのと花色が単色(ワスレナグサは中心が黄色)であること。葉の色はワスレナグサが明るい緑、シノグロッサムはシルバーグリーン色です。
11.ニゲラ
開花時期5月~7月
ニゲラは、5月から7月にかけて開花する一年草。花も葉も独特なフォルムで、小さめながら雰囲気はとても存在感があります。性質は強く、環境が合えばこぼれ種でも増えます。花びらに見える部分はがく片で、本来の花びらは退化して目立たない形状です。
和名のクロタネソウは、花の後につく種の色がゴマのように真っ黒であることからついたようです。切り花としても流通が増え、種が入った実の状態でも出回っています。
12.ボリジ
開花時期5月~7月
ボリジは、一年草のハーブ。地植えにすると1m近くの丈になる草花です。青い星形の花が5月ごろ開花します。花はかわいらしいですが、性質は強健。主軸の茎は500円玉サイズくらいの直径になることも。環境にあうとこぼれ種で増えるほど繁殖力は旺盛です。花色は、ブルーが一般的ですが、白花や宿根ボリジ(多年草)もあります。
13.丁字草
開花時期5月
丁字草は、淡いブルーの星形の花が素敵な宿根草。東京だと5月の上旬ごろが花の時期。開花期間は短いですが、切り花でも短期間出回っています。
14.ゲラニウム
開花時期5月~7月
ゲラニウムは、別名フウロソウとも呼ばれるフウロソウ科の宿根草。5月くらいから初夏の間中、開花します。たくさんの品種があり、ナチュラルな雰囲気が好きな方に人気です。年々株が見事になり、たくさんの花が開花している様子は見事です。
15.ギリア
開花時期5月~7月
ギリアは、ハナシノブ科の一年草。品種によって花の形や丈などが若干違いますが、いずれも5月ごろから開花する草花です。レプタンサという品種は、切り花としても流通量が多い種類です。
16.ジギタリス
開花時期 5月~6月
ジキタリスは、イングリッシュガーデンの定番として人気の花。穂状でベル形の花が咲く姿は存在感があり、バラとの組み合わせによく使われます。花色は、白、ピンク、イエロー、紫など。最近は、アプリコット色などの中間色やブロッチのないタイプのものが出てきました。本来は宿根草ですが、暑さに弱いため春まきの二年草として扱われることもあります。
5月に咲く球根の花
1.スズラン
開花時期 4月~5月
小さな鈴のような形で可憐な雰囲気のスズラン。4月~5月が開花時期です。日本に自生するニホンスズランと園芸品種として広まっているドイツスズランがあり、真っ白な花の中に赤い点が付いている方がドイツスズラン、真っ白なのがニホンスズランとして見分けることができます。
フランスでは、5月1日はスズランの日として、愛する人にスズランを贈る習慣があり、贈られた人は幸せになれるという言い伝えがあります。日本でもこのスズランの日を浸透させようとする動きがあり、5月1日にスズランの花束を販売している花屋さんも多くなりました。
とてもかわいらしい花ですが、スズランは毒性がある草花で、特に花と根に毒が多く含まれます。お子さんやペットなど、口で伝えられない存在が立ち入る庭は、植え付け場所を気を付けたほうがよいでしょう。
2.シラー・カンパニュラータ(ヒヤシンソイデス)
開花時期5月
シラーは、秋に植えて翌年4月~5月ごろに咲く球根の花。別名「ブルーベル」とも呼ばれています。近年、属性変更によりヒヤシンソイデスの名に変更されました。色は青紫、白、ピンクの3色があります。花の形はつり鐘状(ベル型)で目立つ花ではないですが、ひっそりと咲く姿がガーデナーに密かな人気のある球根花です。切り花でも5月の短期間流通しています。
3.アリウム
開花時期5月~7月
ユニークなフォルムが印象的なアリウム。たくさんの品種があり、品種によって花の形や丈が違います。切り花として出回るのも開花の時期と同じ初夏のころです。大輪のものは庭のフォーカルポイントになり、点在させると見ごたえがあります。
4.ヒメヒオウギ
開花期4月~5月
ヒメヒオウギは、4月~5月に赤やピンクのカラフルな花が咲くアヤメ科の多年草(球根花)。花色は、明るい朱赤、ピンク、白などがあります。球根の植え付けは秋ですが、苗としても開花株が春に出回ります。性質はとても丈夫で、分球で増えつつ、こぼれ種でも増えます。
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