5月が旬の野菜、果物、魚、花50種!5月の節句や行事食も
山田智美
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5月に旬を迎える野菜や果物、魚、花をずらり50種。他にも5月の行事や節句、季語、行事食も紹介します。目で見て、舌で味わって、五感を使って季節を楽しんでいただけますように。
目次
5月とは?季語や行事、事柄、行事食
- 和名:皐月
- 英名: May
5月に使われる季語と意味
初夏
夏の初めを表す言葉
薫風
新緑のなかを吹き抜ける風のこと
夏めく
新緑や初夏の花が美しく、夏の気配を感じられるようになってきたこと
余花(よか)
夏になってから遅れて咲く花、特に葉の中に咲く桜の花のこと
5月に迎える二十四節気
立夏
立夏は毎年5月5日ごろです。年によって1日程度前後します。また、5月5日から次の二十四節気の第8節、小満までの15日間ぐらいを指します。
春が終わり、夏の気配が感じられるようになるころです。
▼二十四節気の立夏について
小満
小満は毎年5月21日ごろです。年によって1日程度前後します。また、次の二十四節気の第9節、芒種までの15日間ぐらいを指します。
立夏で春から夏に代わり、夏、植物にも成長する力が満ち溢れ、草木枝葉が茂るころです。
▼二十四節気の小満について
5月の行事や事柄
メーデー
メーデーは5月1日。本来はヨーロッパの春の到来を迎えるお祭りの日でした。
最近は、世界中で労働者がその権利を守るためにデモなどを行う日です。
すずらんの日
フランスでは、5月1日にすずらんの花を贈り合う習慣があるそうです。贈った人も贈られた人も幸せになれると言われています。
▼すずらんの日について詳しくはこちら
端午の節句
端午の節句は毎年5月5日、こどもの日です。日本の五節句の一つ。菖蒲の節句とも呼ばれます。地方や時期によって多様な意味合いを持つ節句です。
この日は菖蒲湯に入ったり薬玉を飾ったりして邪気を払い、ちまきを食べます。
八十八夜
八十八夜は、立春から88日目、5月2日ごろを指す言葉です。この日に摘んだ新茶を飲むと長生きできると言われ、茶摘みが行われる日です。
憲法記念日
憲法記念日は5月3日、国民の祝日の一つです。現在の日本国憲法が制定されたことを記念する日です。
みどりの日
みどりの日は5月4日、国民の祝日の一つです。「自然に親しむとともにその恩恵に感謝し、豊かな心を育む」日とされています。
こどもの日
こどもの日は5月5日、国民の祝日の一つです。かつては男の子の節句とされていましたが、今では男子に限定しないこどもの日とされています。
母の日
母の日は5月の第2日曜日です。アメリカで発祥した行事で、お母さんに感謝の気持ちを込めてカーネーションを贈る日とされています。現在ではカーネーションに限らず、花やお菓子、その他のプレゼントを贈ります。
5月の行事食
ちまき
ちまきとは、うるち米やもち米、黄飯を笹などの葉で包み、イグサで巻き上げたもの。形状は三角錐や円錐であったり様々です。邪気を払うとされ、端午の節句に食べると良いと言われています。
柏餅
柏餅は餡を入れたお餅を柏の葉で包んだもの。柏の葉には子孫繁栄の意味があり、端午の節句に食べると良いと言われています。
5月が旬の野菜12種
サヤエンドウ(絹さや)
サヤエンドウは、エンドウの未熟な莢を食用とする場合の呼び方です。エンドウのなかでも若い莢(さや)を食用とするのが「サヤエンドウ」です。
グリンピース
グリンピースは、未熟な豆を利用する「実エンドウ」です。サヤのなかのグリーンの実を食用にします。
そら豆
そら豆は、豆の莢(さや)が空に向かって伸びることから、そら豆と呼ばれるようになりました。
日本では、主に完熟前の豆を食べます。ビールのお供として人気の野菜です。海外では、完熟したものを乾燥させ、煮豆などに使用します。
クレソン
クレソンは通年流通していますが、露地のものは葉茎が柔らかい春が旬です。花が咲く前の葉茎を摘み取って食用にします。生でサラダの他、おひたしにしてもおいしい野菜です。
アスパラガス
アスパラガスは、葉が開く前の若い茎を食用にする野菜。一年中流通していますが、春から初夏が旬です。
アシタバ
明日葉(アシタバ)は、日本原産のセリ科の植物です。新芽を摘んでも翌日にはまた生えてくるくらい生命力が強いことから、明日葉(アシタバ)と呼ばれます。炒めたり、おひたしにしたりして楽しめます。
オカヒジキ
オカヒジキは、日当たりの良い海岸の砂地や塩生地に自生しています。オカヒジキの葉の形が海藻のヒジキに似ていて、陸地で育つことから名付けられました。
お浸しや炒め物にして食べます。
たけのこ
たけのこは、竹の新芽。竹の地下茎から生長してきたものを、大きくなる前に掘り上げて食用にします。独特の風味と食感を楽しめる春の野菜です。
新ごぼう
ごぼうは、長く伸びた根を食用とするキク科の植物です。新ごぼうは瑞々しく歯ごたえがよいので、サラダやキンピラにして楽しみます。
新玉ねぎ
新玉ねぎとは、収穫してすぐに出荷された玉ねぎのこと。乾燥保存された玉ねぎと違い、瑞々しく甘味が強いのが特徴です。流通時期は2月~5月くらいまでと短いので、春に積極的に食べたい野菜です。
新じゃがいも
新じゃがいもは、採れたてで出荷されたじゃがいものことです。皮も薄く瑞々しいので、皮ごと調理して食べられます。
ラッキョウ
ラッキョウは、日本で10世紀ごろから栽培されていた歴史ある野菜です。根を食用にします。初夏はラッキョウ漬けを仕込むシーズンです。
5月が旬の果物(フルーツ)4種
イチゴ
イチゴは、バラ科の多年草。果物として扱われていますが、木になる果実ではないので、正しくは野菜に分類されます。年末から店頭に並びますが、露地で旬を迎えるのは5月~6月です。
ビワ
オレンジ色の瑞々しい果実のビワ。冬に花を咲かせ、初夏に食べごろを迎えます。硬く大きなタネが入っています。
ウメ
梅は、梅酒やジャムに加工される果物。生食には向きません。5月~7月ごろに大きくなった梅の実を食用にします。初夏は梅仕事の季節です。
さくらんぼ
赤く宝石のような果実が人気のさくらんぼは、セイヨウミザクラの果実。瑞々しい果肉が人気のフルーツです。
5月が旬の魚(魚介)6種
カツオ
カツオの旬は春と秋の年2回。春は初カツオ、秋は戻りカツオと呼びます。「目に青葉山ほととぎす初鰹」と詠まれているくらい、初カツオは旬を感じられる魚だということのようです。
イワシ
イワシは通年流通している魚ですが、初夏から夏にかけてが旬だといいます。夏のイワシは脂がのっておいしいので、お刺身の他に塩焼きにするなどして楽しみます。
イサキ
イサキの旬は5月~7月。夏に産卵期を迎えるので、この時期のイサキは栄養を蓄え、よく太っています。イサキはお刺身や焼き魚で楽しめます。
シラス
シラスはイワシなどの魚の稚魚です。通年流通していますが、冬の間は禁漁とされている地域も多いので、春から秋にかけてが出回り期だと言えます。特に春から初夏のシラスはおいしいと言われています。
トリガイ
トリガイは産卵期を迎えるまでの春から初夏が旬だと言われています。この時期のトリガイは甘味が強いのが特徴。お刺身で人気の貝です。
ホタルイカ
ホタルイカは身の部分が5cmに満たないくらいの小さなイカです。鮮度の問題から、流通しているもののほとんどは釜茹でされたものです。春野菜と一緒にぬた合えにしたり、刺身にして食べます。
5月が旬の花28種
ノイバラ
ノイバラはバラ科の低木で、5月~6月に白い一重の花を咲かせます。香りが良いのが特徴です。
バラ
バラはその豪華な美しさと芳香で花の女王ともいわれ、紀元前の昔から人々を魅了してきました。一重咲き種や八重咲き種、咲き方、花色、樹形も豊富です。4月~5月に香りの良い花を咲かせます。
クレマチス
クレマチスは花色、咲き方、共に多様なつる植物です。つるにならない品種もあります。クレマチスは4月~6月にかけて次々と花を咲かせます。
テイカカズラ
テイカカズラは、初夏の5月~6月ごろ、直径2cm程度の芳香のある花を咲かせます。全体がクリーム色で、中心に近づくにつれて黄色が強くなる花は、プルメリアを小ぶりにしたようで南国を思わせる雰囲気があります。香りが良いのも特徴です。
ショウブ
ショウブとは、ノハナショウブから改良されて作られた園芸品種です。「ショウブ」と呼ばれ愛されていますが、正しくは「ハナショウブ」という植物名です。ショウブの花が咲くのは初夏、梅雨に入る前の5月上旬から中旬です。
アヤメ
アヤメは、ショウブと同じころに紫や白の花を咲かせるアヤメ科の植物です。ショウブに似ているので混同されがちですが、外側の花びらに網目模様が入っているのがアヤメです。
ボタン
ボタンは、ボタン科の落葉低木。シャクヤクとよく似ていますが、シャクヤクは草本なので木にはなりません。ボタンは、4月~5月ごろに大きく豪華な花を咲かせます。
シラン
うつむくように花を咲かせる姿が美しいシラン。4月~5月に開花します。シランの花色には赤紫と白があります。
アジサイ
日本の梅雨を代表するような花、アジサイ。5月~7月にかけて開花します。小さな花がたくさん集まったような複雑な見た目と、バリエーション豊かな花色が人気の植物です。
ヒューケラ
ヒューケラは常緑多年草で、カラーリーフプランツとして寄せ植えや花壇に用いられる近年人気の高い植物です。4月~5月ごろに小さな花を咲かせます。
ギボウシ
ギボウシの花が咲くのは4月~6月。朝開花して夕方には萎れてしまう一日花です。ギボウシの花色は、紫や淡い紫、白などがあります。
スイカズラ
スイカズラは、初夏に香りの良い花を咲かせるつる植物。別名をハニーサックルとも言います。咲き始めは白、咲き進むにしたがって黄色へと花色を変化させるので金銀花という別名もあります。香りが良いのも特徴です。
オダマキ
オダマキは、古くから栽培されている多年草で、春から初夏に独特の形の花を俯くように咲かせます。咲き方、色、共に種類が豊富な花です。
ニゲラ
ニゲラは、原産国は地中海沿岸と西アジアの秋まき一年草の草花です。春から初夏にかけて花が咲き、花も葉も独特なフォルムで小さめの花ながら、その雰囲気はとても存在感がある草花です。
クランベリー
クランベリーは、初夏に花を咲かせて秋から冬に赤い実を実らせるツツジ科の常緑低木です。直径1cmほどの小さな花をうつむくように咲かせます。
サツキ
サツキは、サツキツツジとも呼ばれるツツジ科の低木。生垣や街路樹、公園や商業施設の植栽など、身近な場所で見かけます。ツツジに比べて花も葉も小さいのが特徴。サツキの名前の由来は皐月(5月)に一斉に花を咲かせるからだと言われています。
エゴノキ
エゴノキは、日本や中国、朝鮮半島の山野や庭園などに見られる落葉高木です。エゴノキの花は星形のような形状をしていて、風に吹かれて散る際にはくるくると周りながら落ちていく姿がかわいらしく、見ていて飽きません。
ヒペリカム
ヒペリカムは、古くから薬用として親しまれてきた植物です。海外からの新しい品種を加えた総称でヒペリカムと呼ばれています。初夏に鮮やかな黄色の花を咲かせます。
スモークツリー
スモークツリーは、初夏になると穂状の花序に小さな黄緑色の花が無数に開花します。羽毛のようなふわふわとした花が特徴的です。
セアノサス
セアノサスは、青紫色の鮮やかな花が美しい花木。初夏に開花します。カリフォルニアライラックという名前でも流通しています。
オリーブ
オリーブは、地中海沿岸が原産の常緑高木です。太陽と温暖な気候、水はけの良い土壌を好みます。オリーブは初夏に白や黄白色の小さなかわいい花をたくさん咲かせます。
シャリンバイ
シャリンバイは、光沢のある葉魅力的な常緑低木です。初夏に梅に似た白い花を咲かせます。丈夫で育てやすいので生垣に向いています。
ナンテン
ナンテンは、初夏に白い花を咲かせて冬に赤い実を実らせる常緑低木です。ナンテンの赤い実は縁起物とされ、お正月飾りに使用されます。
ナヨクサフジ
ナヨクサフジは、春も終わりに近付き、初夏の香り漂い始めたころに開花します。鮮やかな紫色の花が美しく、群生している姿は遠くからでも目を惹きます。
ヒメジョオン
ヒメジョオンは、草丈30~60cmのキク科の越年草です。花は直径2cm程度、一重の菊のようなかわいらしい花を咲かせます。
シロツメクサ
シロツメクサは、クローバーの花です。春から夏にかけて、一面グリーンのクローバーの中にウサギのしっぽのようなかわいらしい白い花を咲かせます。
ニワゼキショウ
ニワゼキショウは、アヤメ科の多年草。春から初夏にかけて、直径1cmほどの小さな花を咲かせます。花色は赤紫と白があります。
ドクダミ
ドクダミは、原産地が東アジアのドクダミ科の多年草です。花は5月の終わりから6月に開花します。白くかわいらしい花を咲かせます。
5月が旬の食材レシピ3種
5月に食べたい旬の食材を使ったレシピを3種紹介します。
シラスのコンフィ
材料
- 釜揚げシラス1パック
- ニンニク1片
- 鷹の爪1本
- 塩一つまみ
- オリーブオイル シラスがひたひたになるくらい
作り方
- ニンニクは半分に切り、芯を取って、包丁の背で潰す
- すべての材料を小鍋に入れ、オリーブオイルをひたひたになるくらい回しかける
- 弱火で10分~15分じっくり火を入れて、シラスがカリカリになったら出来上がり
冷めたら保存容器に入れ、冷蔵庫で数日保存できます。パスタソースやサラダのトッピング、そのままバゲットなどにのせて楽しめます。
カツオのお刺身サラダ
材料
- カツオのお刺身
- レタス
- 新玉ねぎ
- フライドガーリック
- ポン酢などお好みで
作り方
- レタスは洗ってちぎっておく
- 新玉ねぎは薄くスライスして水にさらし、ざるにあげて、水気を切る
- お皿にレタス、新玉ねぎをのせ、カツオのお刺身をのせる
- 上からフライドガーリックを散らし、ポン酢や好みのドレッシングをかけたら出来上がり
レタスや新玉ねぎの他にクレソン、ベビーリーフなどでお好きな野菜で代用できます。5月が旬の新玉ねぎとカツオを1度に両方楽しめるサラダです。
ラッキョウ漬け
5月になると出回る生のラッキョウを使って、ラッキョウ漬けを作ってみませんか?
▼下漬けなしで簡単なラッキョウ漬けの作り方
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