春の花一覧|3月~4月に咲く花40選
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3月~4月に咲く春の花40選!今回は花木、草花、野草など、3月~4月に咲く花をご紹介します。時間をとってお花見やガーデニングで植物に触れてみませんか?
*開花の時期は東京での開花を目安としています。
目次
春の花|3月~4月に咲く花木
1.桜
花の時期 2月~4月
3月、4月の花は?と聞かれて桜をあげる方が一番多いのでは。桜の開花宣言に使われるのはソメイヨシノという品種です。昭和の頃は、ソメイヨシノと言えば入学式の頃に満開になる桜でしたが、年々開花が早まり、今では3月に満開になる年もあります。このソメイヨシノは、若木でも花を咲かせる特徴があり、戦後、日本中に植えられ、今では桜の代名詞のようになっています。冬の間は枯れ木のような状態だった枝から、淡いピンクの花が枝一面に美しく咲き誇る姿は、人を惹きつける魔法のような光景です。
桜は種類が多く、2月くらいから咲きだす早咲き種、それに続くように3月から4月に咲く多くの種類が次々と咲き続けます。多くは春に咲きますが、秋から冬に咲く種もあります。
ソメイヨシノは、花が先に咲き花の後に葉が出てくる性質ですが、品種によっては葉も一緒に出てくる桜もあります。
2.ミモザ
花の時期 3月
「ミモザ」とは、アカシア属のなかでも黄色の房状の花をつける種類の俗称です。特にギンヨウアカシアは、庭木としても切り花としてもとても人気のある植物で花の開花は3月です。花もかわいいミモザですが、シルバーグリーンの葉も美しく3月の花の時期以外の葉だけの季節も美しい庭木です。常緑高木なので地植えにすると最終的にはとても大きくなります。たくさんの種類があり開花の時期が春以外のものもあります。
3.花桃(ハナモモ)
花の時期 3月~4月
ひな祭りの節句のころになると花屋さんには桃の枝ものが出回りますが、本来の桃の開花時期は、ソメイヨシノとさほど変わらない3月後半~4月ごろに咲く花です。
4.モクレン、ハクモクレン、コブシ
モクレン
ハクモクレン
コブシ
花の時期 3月~4月
学名だと「マグノリア」のモクレン、ハクモクレン、コブシ。植物的には仲間ですが、見た目や開花時期などが若干変わります。近年では八重咲きなど次々と新種のマグノリアが作られて日本だけでなく欧米でもガーデニングで人気の庭木です。
一般的にモクレンというと紫色の紫木蓮。紫木蓮の花丈は5m前後ですが、ハクモクレンは分類的には高木で数十メートルサイズになる木です。見た目が似ているハクモクレンとコブシの見分けで一番簡単な方法は、花びらの枚数。コブシは6枚であるのに対してハクモクレンは9枚です。
それぞれの開花時期は、モクレンとハクモクレンだとハクモクレンの方が若干開花が早く3月上旬から中旬、コブシはソメイヨシノと同じくらいの3月下旬から4月にかけてが花の季節です。
マグノリアの仲間はとてもよい香りがする種が多いですが、一般的に「マグノリア」という名前で香水などの成分として使われるマグノリアは同じ仲間でも初夏に咲く「タイサンボク」です。
5.雪柳(ユキヤナギ)
花の時期 3月~4月
3月から4月に白い小さな花が枝にびっしりと咲く雪柳。まるでシャワーのように枝垂れるようにして咲く春に咲く落葉低木です。性質がとても強く管理も楽なので、公共空間にも多く植栽されています。以前は雪柳の色は白のみでしたが最近はピンクの新種も出てきました。雪柳は切り花としても豊富に流通しています。
6.ハナカイドウ
花の時期 4月~5月
ハナカイドウは、カイドウとも呼ばれるバラ科リンゴ属の落葉低木。低木と言っても5mくらいにはなります。4月から5月にかわいい花を咲かせるハナカイドウの色は、白からピンク系濃淡まで品種も豊富な庭木です。
花がとてもかわいらしい花木ですが、つぼみの姿もかわいらしい姿をしています。色にもよりますがつぼみの色と開花した時の色の変化もまた美しいのです。
7.椿(ツバキ)
花の時期 11月~4月
椿は、日本を代表する花木で海外でも近年非常に人気の高い常緑高木。たくさんの種類があり、寒椿(カンツバキ)と呼ばれる種の開花時期は11月~2月ですが3月~4月に咲くツバキもたくさんあります。一重から八重咲きなど咲き方も色々、色も豊富にあり、たくさんの品種があります。
椿と姿がよく似た山茶花(サザンカ)の見分け方はいくつかありますが、3月~4月の桜の咲くころに咲いていればまず椿と思ってよいでしょう(山茶花の開花時期は晩秋~2月ごろ)。もうひとつ椿の花の終わりは、花ごとぼたっと落ちるのに対して、山茶花は花びらが散るように落ちるので木の下に落ちている花で見分ける方法もあります。
8.沈丁花(ジンチョウゲ)
花の時期 3月
沈丁花は、香り高い花を咲かせるジンチョウゲ科の常緑低木。小さな花が塊になって枝先に咲きます。3月になると花より香りで近くに咲いているなと気付くくらい香りのある沈丁花。最近は葉が斑入りなど、品種が豊富です。
9.ボケ
花の時期 12月~5月
ボケは、早春から春にかけて梅のような花を咲かせる落葉低木で、盆栽や庭木として人気があります。一般に早春から咲き始めるものが多いですが、冬から咲き始める寒木瓜や四季咲き品種もあり、四季を通じて楽しむこともできます。色も単色のものもありますが、1本の木から違った色あいの花が咲く品種もあります。
10.山吹(ヤマブキ)
花の時期 4月~5月
山吹は、4月から5月に美しい山吹色の花を咲かせる落葉低木。日本原産の木なので、日本全国で見ることができます。弓なり状の枝に山吹色の花を木一面に咲かせる姿はとても美しい光景です。花は一重の他、八重もあります。
11.ヒュウガミズキ
花の時期 3月~4月
ヒュウガミズキは、マンサク科の落葉低木。川沿いなど公共空間の植栽にもよく使われています。3月~4月にかけて淡い黄色の花がうつむいたような姿で開花します。派手さはありませんが楚々としてかわいらしい花です。ヒュウガミズキは、花の開花後葉っぱが出てくる性質です。葉っぱは明るい緑色で、線が入ったようなおもしろい見た目をしています。初夏の緑も美しいですが、秋の葉も美しく紅葉します。
ヒュウガミズキは切り花としても、芽吹き枝として流通しています。芽吹き枝で購入して生けていると花が咲くこともあるので、機会があったらお試しください。
12.ドウダンツツジ
花の時期 4月~5月
ドウダンツツジは、4月~5月にすずらんに似た白いつぼ型の小さな花を咲かせる落葉低木。新緑も美しいドウダンツツジですが、圧巻なのは紅葉です。オレンジ色から徐々に真っ赤に色づいて最後は燃えるような赤に染まります。
刈り込みに堪えるので生垣などにもよく利用され、洋風にも和風にも合うので利用範囲が広い植物です。ドウダンツツジは、切り花の枝ものとしても流通しています。
13.コデマリ
花の時期 4月~5月
コデマリは、バラ科の落葉低木。株元から多くの枝を出し、高さ2mほどの株立ちになります。1cmに満たない白い小花が20以上も集まって3cmほどの小さな手まりのような丸い花姿になり別名テマリバナといいます。コデマリは切り花としての流通も豊富です。
14.モッコウバラ
花の時期 4月~5月
モッコウバラは、中国原産の薔薇の原種のひとつですが、ほとんどがトゲのない品種なので扱いやすく人気があります。強健で、日本のような高温多湿の環境でも病気の心配が少なく育てやすい花木です。バラの中ではいち早く4月上旬ごろから咲き始める一季咲きです。
▼モッコウバラ(木香薔薇)について詳しくご紹介しています
15.レンギョウ
花の時期 3月~4月
レンギョウは、3月から4月に枝一面に黄色い花が開花する落葉低木。種類によって花が先に咲いてから葉がでてくるものと花の開花と同時に葉が出てくるものがあります。いずれも枝一面が黄色で染まるほど花数は多く、開花時はとても華やか。病害虫にも強く、庭木のほか公共の空間でもよく見かける花木です。
16.ハナズオウ
花の時期 4月
ハナズオウは、マメ科ハナズオウ属の落葉樹。4月に葉より先に小さな花を枝一面に密集して咲かせ、葉は花が終わったあとにハート型のかわいらしい葉が芽吹きます。花の後には種のサヤができて、緑色から褐色に変化し、春先まで枝に残ります。葉は秋になると黄葉した後、落葉します。
暑さ、寒さにも強く、手入れが簡単なことから、庭木の他、公園などにもよく植栽されています。ハナズオウの種類は、ピンクの他、白花種や、葉が斑入りなどの品種もあります。
木は直立して生長するので枝が広がらないことから、比較的狭いスペースでも育てることができます。低木のシンボルツリーとしても利用されます。
17.トキワマンサク
トキワマンサクは、マンサク科の常緑樹。生長すると樹高は5m近くにまでなる中高木です。花は枝先にいっせいに咲くので、遠くから見ると木全体が花に覆われているように見えるほどです。色はピンクの他、白花もあります。洋風・和風どちらの雰囲気にも合い、病害虫に強く丈夫なトキワマンサクは、生け垣としても利用されています。
春の花|3月~4月に咲く球根の花
1.チューリップ
花の時期 3月~5月
秋植え球根の中でおそらく一番品種が豊富なのがチューリップではないでしょうか。国際的に登録されている品種数は数千品種に及び、毎年新しい品種が増えています。花びらの色は赤、白、黄色をはじめ、ピンク、紫、オレンジ、黒、茶系、複色などさまざま。咲き方もユリ咲き、パーロット咲き、フリンジ咲き、八重咲きなど多様です。
大きく分けると、早生、中生、晩生の3つに開花時期が分類されます。早生種は3月下旬~4月中旬、中生種は4月中旬~4月下旬、晩生種は4月下旬~5月上旬に開花します。
2.アネモネ
花の時期 2月~5月
アネモネはキンポウゲ科の球根の花。まだ花の少ない2月下旬ごろから5月頃までと花の咲く期間が長く、赤、白、ピンク、紫や青など豊富な花色や一重だけでなく半八重、八重など花形の異なる多くの品種があり、切り花やガーデニング用として広く栽培されています。
球根のアネモネが最も流通が多いアネモネですが、宿根草の種類もあり、春以外に咲く種類もあります。
3.ラナンキュラス
花の時期 2月~5月
ラナンキュラスは、春の花の中でもとりわけ人気で、苗や切り花としてたくさんの品種が流通しています。球根の花の中では開花期間が長いのも魅力のひとつです。
4.ムスカリ
花の時期 3月~5月
ムスカリは、草丈15cmくらいで葡萄のような花を咲かせます。とても耐寒性の強い花で、こぼれ種や自然分球で増え毎年自然に花が咲きます。 小さな花ながら花壇に群生させたムスカリが一斉に咲きそろった光景は見事です。チューリップなどの同じ時期に咲く球根花との色のコントラストも美しくチューリップの脇役として使われます。一度植えると数年は植えっぱなしでも大丈夫なので管理が楽な球根花です。
5.スイセン
花の時期 1月~4月
スイセンは、草丈は20cm~40cmで白と黄色以外にピンクや緑、オレンジ、など色とりどりの品種がある春の球根の花です。数年間は植えっぱなしで管理でき、環境が合えば球根がどんどん増え、年々花数が増えるので群生すると見事です。
6.ハナニラ
花の時期 3月~4月
ハナニラは、3月~4月の桜の花が咲くころに無数の星形の花が開花します。「ハナニラ」という名前の通り、葉っぱと球根をこするとニラの香りがしますが、葉をちぎったりカットしたりしない限りは匂わないので特に気になりません。球根は植えっぱなしで大丈夫で、庭や花壇に地植えにした場合はその後の管理は不要です。
7.スノーフレーク
花の時期 3月~5月
スノーフレークは、1.5cm程度の白いスズランのような釣鐘型の花を咲かせます。花びらの先は6枚に分かれ緑の斑点が入ります。植えっぱなしで管理できる手入れが簡単な球根花です。
春の花|3月~4月に咲く草花
1.菜の花
花の時期 3月~4月
3月~4月に黄色い花を咲かせる菜の花。日本各地のいたるところにある一面の菜の花畑は春の訪れを感じさせてくれます。
2.ポピー、カリフォルニアポピー
アイスランドポピー
カリフォルニアポピー
花の時期 3月~4月
ポピーには様々な品種がありますが3月~4月に咲く品種をご紹介します。ひとつはアイスランドポピー。切り花でも出回っている一年草のポピーです。もうひとつはカリフォルニアポピー。ケシ科ですが属はハナビシソウ属の草花の一年草です。
3.ネモフィラ
花の時期 3月~5月
ネモフィラは、春にかわいい小さな青い花をブルーのカーペットのように咲かせる一年草。有名なのが「インシグニスブルー」というブルーの品種です。4月~5月の花の最盛期は地面一面が水色になり、最近は日本各地でネモフィラの花畑ができて観光スポットとなっています。
4.忘れな草
花の時期 3月~5月
忘れな草は、ムラサキ科の一年草、こぼれ種でどんどん増える強い植物です。原産地では多年草として分類されますが、暑さと過湿を嫌うので夏越しできないことから日本では一年草として分類されています。
5.スミレ、パンジー、ビオラ
花の時期 10月~5月
園芸種のパンジー、ビオラは年々出回りの開始時期が早まっているので半年以上開花する草花として扱われていますが、実際の花の開花時期は3月~5月です。
スミレは日本に自生し、色の名前になっているほど古くから親しまれている草花で、園芸種のパンジー、ビオラ同様とても品種が豊富な花です。
6.ツルニチニチソウ
花の時期 3月~5月
ツルニチニチソウは、常緑半低木の植物で株元から多数の茎をのばしてつる状になり3月~5月頃に淡い紫色の花が開花します。庭園の傾斜地や半日陰地、常緑樹の足元などグラウンドカバーに使われることが多く性質は非常に強健です。
7.クリスマスローズ
花の時期 12月~4月
クリスマスローズは、キンポウゲ科の常緑多年草で、日本では他のヘレボルス属を全てひとくくりにクリスマスローズと呼びますが、欧米ではヘレボルスが一般的な名前として使われており、クリスマスの頃に開花するニゲルのみがクリスマスローズと呼ばれます。品種によって差がありますが12月~4月が花の時期です。
8.芝桜(シバザクラ)
花の時期 4月~5月
芝桜は、春に地面一面に芝のように広がり、たくさんの花を咲かせる多年草。匍匐性の性質で這うように生長し、開花時期は花の絨毯のようになります。
9.クレマチス・アーマンディー系
アーマンディー系のクレマチスは、3月ごろから開花する生育旺盛で株が大きく茂るクレマチスです。つるが伸びるので、アーチやフェンスに誘引すると数年でとても見事な空間になります。香りがあるのも魅力のひとつ。
春の花|3月~4月に咲く野草
1.ナガミヒナゲシ
花の時期 4月~5月
1961年に世田谷区で初めて確認された帰化植物です。とてもかわいい色と花姿で今や春の植物として認識されていますが、在来の植物の生態系に大きな影響を与える植物なので増やしすぎないことが大切です。
今のところ特定外来生物には指定されていませんが、1株でたくさんの花をつけ、一輪の花の中に種が1000~2000のタネがつくそうなので、爆発的に増える可能性を秘めています。そうならないためには、花が終わったらすぐに刈り取ることが肝心です。少し意識して在来種とうまく共存したいものです。
2.オオイヌノフグリ
花の時期 2月~5月
オオイヌノフグリは、早春から春にかけて地面に小さな青い花を咲かせます。ひとつひとつの花はとても小さくかわいらしく、地面一面に青い花が広がる様子はとても美しい光景です。かわいらしい花とは裏腹にとても丈夫で繁殖力の強い植物です。
3.ホトケノザ
花の時期 3月~5月
ホトケノザは、日本に自生する多年草です。葉の形状が仏様が座る蓮華座のように見えるところから「仏の座」と呼ばれるようになりました。春の七草のひとつ「ホトケノザ」は別種の草花です。写真のホトケノザは食用にはなりません。
4.カラスノエンドウ
花の時期 3月~5月
マメ科ソラマメ属の越年草、カラスノエンドウ。つる性でまきひげで何かに絡みついて生長していきます。とてもかわいらしい姿ですが性質は強健で、つる性なので自分で立ち上がることはできませんが、絡みつくものがあれば人の身長くらいまで伸びる野草です。
5.タンポポ
花の時期 3月~5月
道端や木の足元など、いたるところで咲くタンポポ。春に咲くかわいい野草のひとつです。
タンポポには大きく分けて在来種と外来種があり、最近見かけるタンポポはほとんどが外来種のタンポポです。在来種(日本に元々あった種)の花の時期は3月~5月ですが、外来種のタンポポは春以外にも開花します。
6.ナズナ
花の時期 3月~6月
別名、ぺんぺん草のナズナ。子供のころナズナの花の後の種ができた状態の茎を摘んで「ぺんぺん太鼓」の遊びをしたことがある方も多いのではないでしょうか。種のハートの形もかわいい野草です。日本全国あちこちで見かける春に咲く野草のひとつです。
▼ナズナについて詳しくご紹介しています。
7.ムラサキハナナ
花の時期 4月~5月
ムラサキハナナは、アブラナ科オオアラセイトウ属の4月~5月に咲く一年草。気温が安定してきた4月頃に優しい紫色の花が開花します。
百花繚乱の3月~4月はお花見にもガーデニングにも絶好の季節です。少し時間をとって3月の花、4月の花にふれてみませんか。
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