春に咲く花一覧。日本の春を彩る花たちを66種紹介。名前がわかります

LOVEGREEN編集部
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日本の春を実感させてくれる美しい花たちを、草花、花壇の花、球根、花木まで、66種類紹介します。写真付きなので花の名前がわかります。
目次
日本の春に咲く花とは
日本の春に咲く花とは、2月~5月ごろに開花する花のこと。野草の花から花壇に植える花、春に芽吹く球根の花、木に咲く花などです。見る側が春を感じられるような花のことを言います。
春に咲く花|野草29種
セツブンソウ
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- 開花期:2月~3月
セツブンソウの名前の由来は、節分のころに花が咲くから。まだ寒い季節に一足早く春の訪れを教えてくれる花です。
バイカオウレン
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- 開花期:2月~3月
白く可憐な花が愛らしいバイカオウレン。早いところでは1月の末から咲き始めるそうです。森林の落葉樹の下などを好みます。
クサイチゴ
- 開花期:2月~4月
クサイチゴは、バラ科の低木。高さ20~50cm程度の小さな木です。分類は低木ですが、あまりに小さいので草花のような風情です。春に真白な花を咲かせ、そのあとに赤いツブツブとした果実を実らせます。
菜の花
- 開花期:2月~4月
菜の花は、春の代名詞のような花。厳密には菜の花という名前の植物があるわけではなく、アブラナ科の植物の花全般をさす呼び名です。
菜の花(菜花)
- 菜の花(菜花)は、つぼみや花茎、若葉の部分を食する、ほろ苦い味が特徴的なアブラナ科の野菜です。 菜の花は、「菜花」「花菜」と呼ばれることもあります。というのも、アブラナ科の黄色い花を一般的に菜の花といいますが、菜の花と呼ばれるもののなかには観賞用、菜種油の原料となるナタネ、食用の菜の花などがあり、品種がそれぞれ異なります。 菜の花(菜花)は、開花する前のつぼみの状態で収穫するほうが苦味が少なく、柔らかいため美味しく食べることができますが、採り遅れて花が咲いてしまっても、黄色い菜の花(菜花)は観賞用としても十分楽しむことができます。 菜の花(菜花)は大変耐寒性に優れています。日当たりの良い環境で育てることで、冬も枯れずに生育します。
福寿草
- 開花期:2月~5月
福寿草は、縁起の良さを連想させる名前から贈り物に好まれる花です。梅の花が咲く頃に明るい黄色の花を咲かせます。
フクジュソウ(福寿草)
- フクジュソウ(福寿草)は、北海道から九州までの照葉樹林の林床に自生している草丈15~30cmほどの宿根草です。根茎が短く、やや太い根を持ちます。早春に芽を出して開花しその後、葉をのばしますが、晩春になると葉が枯れて秋まで休眠します。 フクジュソウ(福寿草)の花色は黄色ですが江戸時代から花の美しさが着目され園芸品種が多数選抜育成され、白、黄褐色、紫褐色、橙紅色などがあり花形も一重~八重、万八重と変化に富みます。鉢植えで栽培されるほか日本庭園の石組に添えられています。 フクジュソウ(福寿草)の別名はガンジツソウやガンタンソウといい、正月用に本来の花期よりも促成栽培されて出荷されています。花言葉や花の名前から、お正月の寄せ植えなどに縁起の良い植物としても使用されています。
オオイヌノフグリ
- 開花期:2月~5月
オオイヌノフグリは、淡い水色の花がかわいい野草です。地面を這うように伸びた葉茎に直径1cmほどの小さな花を咲かせます。風が吹くと飛んでいってしまうような儚さも魅力です。
タチツボスミレ
- 開花期:2月~4月
タチツボスミレは、スミレのなかでも早咲きの種類。淡い紫色がきれいなスミレです。早いものは関東で2月ごろから咲き始めます。道端や公園、森林のなかなどいろんな場所で見かけます。
スミレ
- 開花期:3月~5月
スミレは、日本原産の春の花。ニホンスミレという呼ばれ方をすることもあります。濃い紫色の花が特徴のスミレです。お庭や花壇以外にも道端や森林のなかなどで見かけます。
スミレ(すみれ・菫)
- スミレという名前は、スミレ科スミレ属の総称のように使われていますが、本来は「スミレ」と名付けられたViola mandshuricaのことを指します。mandshuricaとは中国を意味する言葉ですが、スミレは日本原産の植物です。日本の風土に馴染みやすく、非常に育てやすい植物です。 スミレの花は形が特徴的で、花の後部が突き出して細長い袋状となっており、ここが蜜を分泌する蜜房となっています。スミレという名前の語源は、その花の横から見た姿が大工が使う墨入れ(墨壺)に形が似ていることから付いたと言われていますが、諸説ありますので定かではありません。 スミレは日本に自生する多年草で、野山や森以外に街中でも見かけられます。典型的な虫媒花で、その花の蜜を求めてやってきた昆虫の体に付着した花粉が、次の花に移動して授粉するという仕組みです。けれど、実際にはこの方法で結実することは少ないと言えます。春の開花期を過ぎた夏から秋、環境がよければ冬でも、閉鎖花と言って蕾の段階で自家受精して結実します。スミレが花を咲かせていないのに、種を作っているのを見かけるのはこのためです。
タンポポ
- 開花期:3月~5月
地面いっぱいに広がるように咲く姿がかわいらしいタンポポ。道端でタンポポを見かけるようになると、春が来たことを実感します。
ヒメウズ
- 開花期:3月~4月
ヒメウズは、小さな白い花を俯くように咲かせる野草。山林の明るい日陰などに咲いています。花は5mm程度と小さいので、気をつけていないと見逃してしまいます。
ホトケノザ
- 開花期:3月~5月
ホトケノザは、春に濃いピンク色の花を咲かせる野草です。道端、公園、空き地など、身近な場所で見かけます。3月ごろから次々と開花します。
ヒメオドリコソウ
- 開花期:3月~5月
ヒメオドリコソウは、淡いピンクの花を咲かせるシソ科の野草です。ホトケノザとよく似ていますが、葉のフォルムが違うので見分けがつきます。
カラスノエンドウ
- 開花期:3月~5月
カラスノエンドウは、つるがかわいいマメ科の野草です。花色は明るいピンクと濃いピンクの複色。つるを伸ばして生長していきます。
カラスノエンドウ(ヤハズノエンドウ)
- カラスノエンドウ(ヤハズノエンドウ)はマメ科ソラマメ属の越年草です。越年草と言うのは秋に発芽し、目を出した状態で冬を越して、翌春に開花する植物のことを言います。サイクルとしては一年草ですが、年をまたぐので越年草と言われます。 カラスノエンドウ(ヤハズノエンドウ)は早春に田畑や野原、庭先、道端、公園の花壇や植え込みの隅っこなど、あらゆるところで目にする植物です。直径5~7㎜くらいのピンクと赤紫の中間のような色の豆の花を咲かせます。単色ではなく部分的に白も混じる複色です。他のマメ科の植物同様に根に根粒菌を持っているので、土壌を肥沃にするという特徴があります。 葉の先がツルのようになって近くの植物に巻き付きますが、基本的には独立して生長します。花後エンドウ豆のような種子を付けます。夏前にはサヤごと真っ黒に熟して弾け、種子を飛ばします。この熟した状態が黒くてカラスのようだというのがカラスノエンドウの名前の由来です。熟す前のグリーンのサヤは柔らかく、開いて中の種子を取り出してから、草笛として遊ぶことが出来ます。
スズメノエンドウ
- 開花期:3月~5月
スズメノエンドウは、カラスノエンドウよりもずっと小さな花を咲かせるマメ科の野草。よく見ないとわからないほど、直径3~5mmくらいの小さな淡い紫色の花を咲かせます。
カスマグサ
- 開花期:3月~5月
カスマグサの名前の由来は、カラスノエンドウとスズメノエンドウの中間のサイズだから、カとスの間でカスマグサ。びっくりするようなネーミングです。5~7mmくらいの淡い紫色の花を咲かせます。
キュウリグサ
- 開花期:3月~5月
キュウリグサは、ワスレナグサをさらに小さくしたような野草。淡い水色の花を咲かせます。名前の由来は葉を揉むとキュウリのような香りがするから。道端や公園など、身近な場所でみかけます。
ナズナ
- 開花期:3月~7月
ナズナは、春の七草にも数えられている野草。関東では2月頃から咲き始めます。ぺんぺん草という別名でも呼ばれます。
タネツケバナ
- 開花期:3月~5月
タネツケバナは、白く小さな花を咲かせる野草。ナズナに似ていることから間違われがちですが、よく見ると種の形が違います。
オランダミミナグサ
- 開花期:3月~5月
オランダミミナグサは、白く小さな花を咲かせる野草。ナズナやタネツケバナと間違われやすいのですが、葉茎に細かい毛が生えているので見分けられます。
ツタバウンラン
- 開花期:3月~10月
ツタバウンランは、淡い紫色の花を咲かせる野草。ツタのようなフォルムの花を地面を這うように伸びた葉茎に咲かせます。
シンバラリア
- シンバラリアは、横に広がるように育ち、花径1cmにならないスミレに似た小さな花を春から秋まで次々と咲かせる耐寒性多年草。葉はアイビーに似た形をしていて柔らかい質感です。 日光を好みますが、強すぎる直射日光が当たる場所よりも半日陰くらいの場所で管理した方が状態良く育ちます。日陰でも育ち、丈夫で手間がかからないため、シェードガーデンのグランドカバーとして重宝がられるほか、寄せ植えやハンギングバスケットのアクセントとしても用いられます。 和名の蔦葉海蘭(ツタバウンラン)は、ツタのような葉を持ち、海蘭(ウンラン)の花に似ていることから名付けられました。学名のmuralisは壁という意味を含み、城壁などに生えることから付けられています。
レンゲ(レンゲソウ)
- 開花期:4月~5月
レンゲは、ピンク色の花を咲かせるマメ科の野草。緑肥としても有名です。休耕田一面に群生し、ピンクの絨毯のように染め上げるレンゲの花の美しさは、筆舌に尽くしがたいものがあります。
レンゲソウ(蓮華草)
- レンゲソウ(蓮華草)とは春にピンク色の花を咲かせる、マメ科の越年草です。マメ科の植物は根に根粒菌を持つものが多く、土中の窒素を根に蓄えて土壌を肥沃にする性質があります。マメ科であるレンゲソウ(蓮華草)もその力が高いため、休耕中の田畑を肥沃にする目的で植えられていました。花後はそのまま田畑に漉き込んで緑肥としても使用されていました。化成肥料が使用されるようになった最近では、春に一面ピンクの絨毯のようなレンゲソウ(蓮華草)畑も見かけなくなりました。 レンゲソウ(蓮華草)から作られるレンゲ蜂蜜も有名です。春の田畑一面にレンゲソウ(蓮華草)が植えられていた頃は、レンゲソウ(蓮華草)は大切な蜜源でした。クセがなく、食べやすいレンゲ蜂蜜は今でも人気のある蜂蜜の一つです。
オキナグサ
- 開花期:4月~5月
オキナグサは、濃い茶色の花が印象的なキンポウゲ科の花。全草に産毛のような細かい毛があるのが特徴です。春も深まり桜が散ったころに咲き始めます。
ニリンソウ
- 開花期:4月~5月
ニリンソウは、真白な楚々とした花を咲かせる野草。2輪並んで咲くのでニリンソウというのが名前の由来ですが、1輪で咲いているのもよく見かけます。
ニリンソウ(二輪草)
- ニリンソウ(二輪草)は、4月~5月に白い可憐な花を咲かせるキンポウゲ科の多年草。半日陰の湿地帯を好み、地下茎で増えていきます。群生地では、開花時は地面一面が白い花で覆われ、美しい光景を見ることができます。 Adobe Stock ニリンソウ(二輪草)は、1本の茎から2輪の花を咲かせることから二輪草と呼ばれています。ただし、実際には花は必ず2輪とは限らず、中には1輪や3輪のものもあります。茎から2本ずつ長い茎を出し1輪ずつ開花し、2本目の花は1本目の花に寄り添うように遅れて咲きます。花弁に見えるのは萼片で、枚数は5~7枚です。葉は葉柄を持たず、うっすらと斑があるのが特徴です。 ニリンソウ(二輪草)は若葉を山菜として食用にできますが、トリカブトの若葉と似ていて、誤食による事故例もあります。見分けがつかない場合は、むやみに口に入れるのは避けましょう。
オダマキ
- 開花期:4月~7月
俯くように咲く姿が美しいオダマキ。オダマキにはセイヨウオダマキやミヤマオダマキなど、いくつかの種類があります。
オダマキ(苧環)
- オダマキ属は北半球の温帯に分布する宿根草で日本にも数種自生しています。オダマキは交配が盛んで、たくさんの園芸品種が存在しています。ここではセイヨウオダマキを含む、オダマキ属について紹介しています。 オダマキは古くから栽培されている多年草で、春から初夏に独特の形の花を俯くように咲かせます。日本に昔から自生するミヤマオダマキは本州中部の高山地帯から北部に分布し、直径3cmほどの青紫色で花弁の先が白色を帯びた花をつけます。同じく日本在来種のヤマオダマキは北海道から九州の山野に自生します。セイヨウオダマキと呼ばれている品種は北ヨーロッパ原産のオダマキの交配種で、花色も紫の他にピンク、白、黄色など花色が豊富です。咲き方も一重咲きから八重咲きや、茎の先に複数輪花を咲かせるタイプまでバリエーション豊富です。
セリバヒエンソウ
- 開花期:4月~5月
セリバヒエンソウは、淡い青味がかった紫色の美しい花を咲かせる野草。名前のヒエンとは漢字で書くと「飛燕」、飛んでいる燕を意味します。名前の通り、特徴的なフォルムの花です。
セリバヒエンソウ
- セリバヒエンソウはキンポウゲ科デルフィニウム属の一年草です。デルフィニウム属の野草は珍しく、セリバヒエンソウは中国からやってきた帰化植物です。帰化植物というと繁殖力が高く害草とされているものが多いのですが、このセリバヒエンソウはそこまで繁殖している姿は見かけません。 花姿が可憐で可愛らしく、そこら中に繁茂するほど逞しい野草でもないので、ファンが多い野草でもあります。一年草でこぼれ種で増えます。 森の中の落葉樹の下など、少し湿った明るい日陰を好みます。少し薄暗い森や人の手があまり入らない公園などで群生している姿を見かけます。 葉は明るく黄色味の強くないグリーンで、セリの葉のように細かく切れ込みが入っています。花はラベンダー色とも言えるような淡い青味がかった紫色で、サイズは2㎝程度、スミレの花のような小さな花を咲かせます。草丈はスミレよりも高く20~30㎝程度となります。森の中で淡い紫色の花が地面から少し浮く感じで群生していたら、スミレではなくセリバヒエンソウかもしれません。近くに行って確認してみましょう。 キンポウゲ科の植物の中には毒性のあるもの多く存在するのですが、このセリバヒエンソウも有毒植物と言われています。間違って口に入れることのないように気を付けてください。
ムラサキケマン
- 開花期:4月~6月
ムラサキケマンは、ちょっと変わったフォルムの花を咲かせる野草。紫色の花を突き出すように咲かせるのが特徴です。ムラサキケマンはアルカロイドを含んでいるので口に入れることのないように気をつけてください。
ムラサキケマン
- ムラサキケマンは春に紫色の花を咲かせるケシ科の越年草です。山野や道端の明るい半日陰でよく見かけます。春先まだ周囲の草が生い茂る前にムラサキケマンの鮮やかな紫色は人目を引きます。 葉茎は明るく瑞々しいグリーンで、細く華奢な印象です。葉先には細かい切れ込みがあり、芹の葉に似ています。細い茎を20~30㎝程度伸ばし、その先に鮮やかな紫色の花を縦に房状に咲かせます。花の形状は特徴的で、ラッパ状の花の先端は避けるように開き、基部を後ろに突き出すような形をしています。この部分に蜜が入っています。花後マメによく似た果実が出来ます。この果実は熟しても色が変わりません。 ムラサキケマンの名前は、ケマンソウに似ているというのが所以です。ケマンとは漢字で華鬘と書き、寺院や仏堂で使用されている装飾具のことです。ケマンソウはこの華鬘に似ているということからケマンソウの名が付きました。ムラサキケマンはケマンソウに似ているというところから、ムラサキケマンの名が付いたようです。 ムラサキケマンは少量ではありますが、ケシ科特有の毒性を持っています。口には入れないように気を付けましょう。
キケマン
- 開花期:4月~6月
キケマンは、山林の奥や落葉樹の足元のような明るい半日陰で見かける野草です。明るい黄色の花が印象的。ムラサキケマンと同じく毒性があるので、むやみに口に入れないようにしましょう。
ヘビイチゴ
- 開花期:4月~6月
ヘビイチゴは、地面を這うように伸びるバラ科の野草。3つに分かれた小葉、黄色い花、真赤な丸い果実がかわいらしい植物です。ヘビイチゴの果実は食用にはできません。
ナヨクサフジ
開花期:4月~7月
ナヨクサフジは、紫色の花が美しいマメ科の野草。関東では4月後半から咲き始め、7月くらいまで咲き続けます。花付きが良く、草丈50~100cmくらいまで大きくなるので、満開の時期は紫色の海のようです。
春に咲く花|ガーデニング5種
ハーデンベルギア
- 開花期:2月~4月
ハーデンベルギアは、花付きの良いマメ科のつる植物。花色は紫のほかに白もあります。常緑ですが冬は少し葉を落とします。
ブルーデージー
- 開花期:3月~5月
ブルーデージーは、名前の通り水色の花を咲かせます。葉に斑が入った種類もあり、明るい雰囲気を演出してくれます。
ブルーデージー
- ブルーデージーは青い花弁と黄色い中心部とのコントラストが鮮やかな花です。一口にブルーデージーと言っても、Felicia amoena(アモエナ)と、Felicia amelloides(アメロイデス)の2種があります。どちらも草丈低く、葉の間から花茎をすっと伸ばし先端に可憐な青い花を咲かせます。ブルーデージーという名が有名ですが、実は他に白やピンクの花色もあります。 デージーによく似ており、一見青色のデージーのようにも思えますが、デージーはキク科ヒナギク属、ブルーデージーはキク科フェリシア属なので別種です。すっきりとした色と姿が、花壇や寄せ植えで活躍してくれます。 ブルーデージーの花は、夜や雨の日は花びらが外側に巻くように反り返ります。鉢植えは雨のあたらない場所に移動させましょう。水やりの際は花や葉にかからないようにします。
ネモフィラ
- 開花期:3月~5月
ネモフィラは明るい水色の花がかわいい一年草。葉茎を横に広げて生長します。明るい春の空のような花色が印象的です。
イベリス
- 開花期:4月~6月
イベリスは甘い香りの花を咲かせるアブラナ科の植物。一年草の種類と多年草の種類があります。かわいらしく、育てやすいので人気の花です。
ワスレナグサ
- 開花期:4月~6月
ワスレナグサは「わたしを忘れないで」という花言葉が有名な花。水色の小さな花を咲かせます。蒸れが苦手なので風通し良く管理しましょう。
春に咲く花|球根10種
スイセン
- 開花期:11月~4月
スイセンは香りの良い花を咲かせる球根植物。早咲き種は11月ごろから咲き始めます。植えっぱなしで毎年楽しめます。
水仙(スイセン)
- 水仙(スイセン)は、早春に花を咲かせる春を告げる球根植物のひとつです。白と黄色以外にピンクや緑、オレンジなど、色とりどりの花が咲きます。水仙(スイセン)の園芸品種の数は数万品種もあり、とても種類が豊富です。品種によって一本の茎から一本の花が咲く種もあれば、日本水仙のような房咲き種もあります。最近では八重咲種など、新品種の水仙(スイセン)が毎年のように登場します。水仙(スイセン)は、主に冬咲きと春咲きの品種が多いですが、中には秋に咲く品種もあります。 水仙(スイセン)は、数年間は植えっぱなしで管理でき、環境が合えば球根が年々増えていくのでガーデニング初心者にはおすすめの球根の花です。球根をまとめて植え付けておくと、年々分球し、とても見事な空間となります。日本全国には、たくさんの水仙(スイセン)の群生スポットが存在します。
クロッカス
- 開花期:2月~4月
クロッカスは、黄色や紫色のかわいらしい花を咲かせる球根植物。チューリップのような華やかさはありませんが、楚々としたかわいらしさがあります。植えっぱなしで毎年開花します。
クロッカス
- クロッカスの見た目の特徴は、葉が細長く縦に伸び、その葉に白い溝があり、その細長い葉の間から蕾が出てきて花を咲かせることです。また、小さな球根ですが6枚の花びらを持った大きな花を咲かせます。クロッカスを注意深く観察するとわかりますが、春の暖かな晴天の日は、綺麗な花を咲かせますが、気温が下がると花は閉じてしまいます。クロッカスの花は種類も豊富で約80種類以上あると言われています。花の色も黄色、紫、白、赤紫、薄紫や縦の筋や網目状の模様が入っているものもあります。 クロッカスの大きな特徴は、一見茎が無いように思われますが、球根の部分が茎である球茎であり、春咲きと秋咲きの2種類あることです。
ムスカリ
- 花期:3~5月
ムスカリは、ブドウを逆さにしたような花姿がかわいらしい球根植物。植えっぱなしで毎年咲きます。
チューリップ
- 開花期:3月~5月
チューリップは、春を代表するような球根花。秋に植えて春の開花を楽しみます。原種系チューリップは植えっぱなしで毎年開花します。
ヒヤシンス
- 開花期:3月~4月
水耕栽培でも人気のヒヤシンス。香りの良い花を咲かせるのが特徴です。
一度水耕栽培にした球根をお庭に植えると翌年も開花することがあるくらい強い球根植物。地植えでも水耕栽培でも楽しめます。
スノーフレーク
- 開花期:3月~4月
スノーフレークは、俯くようにベル型の白い花を咲かせます。分球して増えていくので気が付くと群生していることも。植えっぱなしで毎年楽しめます。
スノーフレーク
- スノーフレークは、学名の「Leucojum」はギリシア語で「白いスミレ」を意味しスミレのような芳香を放つ事に因みます。スノーフレークは、3月~5月頃、春本番ともいえる時期に花を咲かせます。スノーフレークの花は鈴蘭に似た丸い形、花びらの先はフリルのようなかわいらしさ。釣鐘状の花がスズラン、細長い葉がスイセンのようなので鈴蘭水仙とも言われています。白い花びらの縁に緑の水玉のような斑点が入り愛らしい春を告げる球根の花です。スノーフレークは可憐な花姿ですが、性質はとても強く、数年間は植えっぱなしでも問題なく開花します。スノーフレークは、ぱらぱらと植えるより、群植して植えると年々見事な風景となります。
シラー
- 開花期:3月~5月
小花をベルのようにぶら下げて咲く姿がかわいらしいシラー。植えっぱなしで毎年開花します。
シラー
- シラーは秋に植えて春から初夏に花を咲かせる球根植物です。100種類以上が存在し、種類ごとに開花時期などの特徴が違います。ベル型の小花を俯くように咲かせるタイプ、小花の集合した花を放射状に咲かせるタイプ、小花を穂のように上に向かって連なるように咲かせるタイプなど、咲き方も種類によって違います。 多くの種は、秋に球根を植え付けると春から初夏に開花し、夏は休眠に入ります。耐寒性があり丈夫なものが多く、水はけが良い場所なら数年間は植えっぱなしで管理できる手入れが楽な植物です。分球し年々花数が増えるので、庭や花壇、落葉樹の株元などに植えると春から初夏の庭の彩りになります。 シラーといえばこの種をイメージする方も多い人気のシラー・カンパニュラータ(球根つりがね草)は、現在はヒアシンソイデス・ヒスパニカ(Hyacinthoides hispanica)として分類されています。ただし、流通上はシラーとして販売されていることが多いようです。
アネモネ
- 開花期:3月~4月
アネモネは、ミステリアスな花芯とガラス細工のような花びらが美しい球根植物。アネモネの球根は日本の夏の高温多湿で傷みやすいので、夏前に掘り上げて涼しいところで保管してから秋に植え付けます。
アネモネ
- アネモネは分枝性の塊茎をもち、草丈25~40cmになるキンポウゲ科の多年草で、直立して直径10cm前後の花を咲かせます。アネモネの花びらに見える部分は、がく片です。 和名はボタンイチゲ(牡丹一華)やハナイチゲ(花一華)といいます。 アネモネはまだ花の少ない2月下旬ごろから5月頃までと開花期が長く、赤、白、ピンク、紫や青など豊富な花色や一重だけでなく半八重や八重など花形の異なる多くの品種があり、切り花や花壇で広く栽培されています。性質は日当たりを好み、寒さに当てないとつぼみができない性質があるのでの冬も屋外で育てましょう。 アネモネの品種は、100品種以上あり、毎年のように新しい品種ができています。以前は、発色のよい色が中心でしたが、最近はパステル系の複色系の品種もあり、花のサイズも大輪のものから小輪のものまで豊富に揃います。園芸用以外に、切り花としても春を代表する球根花です。
ラナンキュラス
- 開花期:3月~5月
ラナンキュラスは、幾重にも重なる花びらの豪華さが魅力の球根植物。ラナンキュラスの球根は日本の夏の高温多湿で傷みやすいので、夏前に掘り上げて涼しいところで保管してから秋に植え付けます。
ラナンキュラス
- ラナンキュラスは早春から春にかけて開花の多年草の球根植物です。秋に球根を植えて開花時期は3月~4月、夏の高温期は休眠します。 ラナンキュラスの学名の由来は、葉っぱが「カエルの足」に似ていること、またラナンキュラス属の多くが湿地帯を好むことから、ラテン語の「rana (カエル)」 が語源となっていると言われています。ただし園芸用として流通しているラナンキュラス(Ranunculus asiaticus)は加湿を苦手とします。バターカップ(Buttercup)という英名は、原種のラナンキュラスが花びらが5枚の黄色い花を咲かせることに由来します。 最近のラナンキュラスは品種改良が進み、咲き方、色数がとても豊富。薄紙のように繊細な花びらが幾重にも重なった花が、光と温度に反応して開く姿がとても魅力的です。毎年新品種が作り出されるほど人気のある花です。
イフェイオン(ハナニラ)
開花期:3月~4月
イフェイオンは、星型の花がかわいらしい球根植物。葉を摘むとニラのような香りがするので和名をハナニラと言います。イフェイオンの葉は食用にはできません。
ハナニラ(イフェイオン)
- ハナニラは、3月~4月に星形の花が開花する球根植物です。葉がニラの香りがすることが名前の由来ですが、葉に触れない限りは匂いません。 秋に球根を植えると翌春開花し、開花後の球根は植えっぱなしにできます。庭や花壇などに地植えにした場合は、球根を植え付ければその後の管理は不要です。植え付けた球根は分球し、年を追うごとに花数が増えていき、群生させると目を引きます。植えっぱなし球根の中でも最もほったらかしで管理できるので花壇や落葉樹の足元、空いているスペースなどに植えておくと重宝します。 ハナニラは光に反応する性質で、夜や曇り、雨の日は花が開きません。太陽に向かって花を咲かせるため、朝は東、午後は真上、夜は西を向き、時間帯によって花の向きが動く特徴があります。 基本種の淡い紫色をはじめ、さまざまな園芸品種があり、白、紫系濃淡、ピンクなど花色が豊富です。主な開花時期は3月~4月ですが、少し早い2月~3月に咲く黄花ハナニラや12月頃から咲き始めるイフェイオン・パルビフローラなどもあります。
春に咲く花|花木22種
ロウバイ
- 開花期:1月~2月
ロウバイは、早春の梅が咲くころに開花します。花には芳香があります。花芯が茶色ならロウバイ、花芯まで黄色い種類をソシンロウバイといいます。
マンサク
- 開花期:2月~3月
マンサクは、リボンを裂いたような独特のフォルムの花を咲かせます。梅の花が咲く頃、マンサクも開花します。
- マンサク(満作)は、まだ寒さが残る2月頃から、はっとするような黄色い花を咲かせ、いち早く春の訪れを教えてくれる日本原産の落葉低木。日本各地の山林にも自生していて、紅葉も美しい樹木です。 花びらは長さ約2㎝ほどの線形で、遠くまで良い香りが漂います。葉より先に花が咲くため、満開時は木一面を花が覆いつくします。派手さはありませんが、あたりの木々がまだ落葉している中での花はとても目立ちます。 マンサク(満作)は生長が遅く、狭い場所への植え付けにも向きます。耐寒性に優れ、病害虫の害も少なく育てやすいため、庭木のほか街路樹としても植栽されています。 マンサク(満作)の名は、春一番に咲く「まず咲く」という言葉が変化してつけられたと言われています。また、マンサク(満作)はたくさんの花をつけるので、作物の豊年満作を占う植物として古くから親しまれてきました。そのことから豊年満作を祈願して名前が付けられたとも言われています。
アセビ
- 開花期:2月~4月
かんざしのようなフォルムの花がかわいらしいアセビ。梅が咲く頃に咲き始めます。花色は白やピンクがあります。
- アセビ(馬酔木)は日本各地に自生するツツジ科の常緑低木です。庭木としても人気があり、個人の庭から公園、街路樹として広く利用されています。初春、沈丁花が咲く頃に白く小さな壺状の花をカンザシのように、房状に咲かせます。白花の他に赤花種もあります。顔を近づけるとほのかに芳香があるのも特徴です。光沢のある明るいグリーンの葉を手のひらを広げたように放射状に付けます。 街中で見かけるアセビ(馬酔木)はきちんと刈り込まれ、樹形が整えられていますが、山野では大きく生長し枝が暴れたようになっている姿も見かけます。 漢字の「馬酔木」は文字通り、馬がこの木を食べると酔ったようになってしまったことから当てられた漢字です。アセビ(馬酔木)には毒性があると言われているので、口に入れることのないように気を付けてください。
ミツマタ
- 開花期:2月~3月
ミツマタは、砂糖菓子のようなかわいらしい花を咲かせる低木。名前の由来はどこまでいっても枝が3つに分岐することによります。
ミツマタの赤花種
花色は、明るいクリーム色の他に赤やオレンジ色があります。
沈丁花
- 開花期:3月~4月
沈丁花は、香りの良い花を咲かせる花木。沈丁花の香りで春を感じるという方も多いくらいです。沈丁花の花は、外側がピンク色のもの、外も内側も白いものがあります。
- 沈丁花(ジンチョウゲ)は香り高い花を咲かせる春の代表的な樹木で、春の沈丁花(ジンチョウゲ)、夏の梔子、そして秋の金木犀を合わせて三大香木と称されます。沈丁花(ジンチョウゲ)はジンチョウゲ科の常緑低木で、春先に小さな花が毬のような塊になって枝先に咲きます。花が白い品種を「シロバナジンチョウゲ」、花の外側が淡紅色になっているものを「ウスイロジンチョウゲ」と言います。ちなみに、葉の外側に斑が入っているものを「フクリンジンチョウゲ」と呼びます。 沈丁花(ジンチョウゲ)の特徴と言えば香り高い花。「沈丁花」という名前は、花の香りが沈香(ちんこう)に似ていることと、十字型の花が丁子(クローブ)に似ていることに由来しています。沈丁花(ジンチョウゲ)の原産は中国と言われており、室町時代にはすでに栽培されていたという記述があります。 沈丁花(ジンチョウゲ)の樹高は1m~1.5mほどで、枝が良く分岐するので特に剪定をしなくても丸くこんもりとした樹形を保ちます。沈丁花(ジンチョウゲ)は雌雄異株で、雄株と雌株があります。日本で流通している沈丁花(ジンチョウゲ)の多くは雄株なので、実を見る機会はめったにありませんが、赤い可愛らしい実を付けます。ただし、実は猛毒ですので口に入れないように注意しましょう。
レンギョウ
- 開花期:3月~4月
レンギョウは、黄色い花を咲かせる低木。花の後に葉が出てくるので、咲き始めは木全体が黄色の花で染め上げられたような姿を楽しめます。
コブシ
- 開花期:3月~4月
コブシは、モクレン科の花木。高木の上の方に白い花を咲かせます。同じ時期に咲くモクレンやハクモクレンとの見分け方は、コブシは花色は白、花びらが6枚、花びらを全開させるように咲きます。
コブシという名前の由来は、秋に実る果実が子供の拳(こぶし)に似ていることによります。
シデコブシ
- 開花期:3月~4月
シデコブシは、白やピンクなど花色、品種が豊富な花木です。桜よりも一足早く花を咲かせます。
ハクモクレン
- 開花期:3月~4月
ハクモクレンは、モクレン科の花木。同じ時期に咲くモクレンやコブシとの見分け方は、ハクモクレンは花色は白、花びらが9枚、花びらは全開しません。
ソトベニハクモクレン
ソトベニハクモクレンのようなハクモクレンの紅花種もあります。
モクレン
- 開花期:3月~4月
モクレンは、モクレン科の花木。同じ時期に咲くコブシやハクモクレンとの見分け方は、モクレンは花色は赤紫やピンク、花びらが6枚で、花びらは全開しません。
- モクレン(木蓮)は早春に鮮やかな紫やピンクの花を咲かせるモクレン科の落葉樹です。その花が蓮を連想させることから「木蓮」と書かれるようになりました。 一般的にモクレン(木蓮)というと、紫色の木蓮(モクレン)をさすことが多く、樹高が10~20mになる白いモクレン(木蓮)はハクモクレンと呼ばれています。花びらの枚数はモクレン(木蓮)は6枚、ハクモクレンは9枚の違いがあります。 開花中に出てくる葉は、花の終わりごろには花を隠してしまうくらいになります。樹丈は5m前後位で横に広がりやすい樹形です。 モクレン(木蓮)は生長が早いので、植え付けをしてから数年で4~5m位まで生長します。暑さ、寒さに強いので育てやすく、園芸種も多数あります。 木蓮(モクレン)は、マグノリアという名前で流通していることがあります。マグノリアとは、モクレン類の学名で、シモクレン、ハクモクレン、コブシ、シデコブシ、キモクレン、タイサンボクなどを含んだ総称です。
ミツバツツジ
- 開花期:3月~4月
ミツバツツジは、3月ごろから咲き始めるツツジの仲間。華奢な枝ぶりと花の後に葉が出てくることから、満開の時期は赤紫色の花だけが宙に浮いているような美しさを楽しめます。
カワヅザクラ
- 開花期:2月~3月
カワヅザクラは、濃いピンクの花が楽しめる早咲きの桜です。ソメイヨシノよりも早く、2月ごろから咲き始めます。
- 河津桜はサクラ属の落葉高木です。静岡県の河津町で発見されたのが名前の由来です。河津桜は早咲き種で、関東では2月頃から咲き始めます。桜の代表として一般的に有名なソメイヨシノよりも1~2ヶ月早く開花します。さらに、河津桜はソメイヨシノよりも花色が濃いピンクをしていること、ソメイヨシノに比べて花期が長いことも特徴として挙げられます。 河津桜は園芸品種ではなく自然交雑種だと言われています。つまり人によって改良され作り出された品種ではなく、自然の産物です。オオシマザクラとカンヒザクラの交雑種ではないかと推定されています。 河津桜は、関東ではまだ寒い早春の2月頃から開花し、春の訪れをいち早く報せてくれる桜です。色も濃く明るいピンクであることも併せて人気が高く、最近では個人の庭や公園、街路樹などにも多く利用されるようになってきました。
枝垂桜(シダレザクラ)
- 開花期:3月~4月
枝垂桜(シダレザクラ)は、エドヒガンの変異種だといわれている桜。柳のように下垂する枝に小ぶりな花を咲かせます。ソメイヨシノよりも一足早く3月初旬から咲き始めます。花は一重咲きと八重咲きがあります。
- 枝垂れ桜(シダレザクラ)は糸桜(イトザクラ)とも言い、エドヒガンの枝が細く枝垂れるように垂れ下がったものを指します。枝垂れ桜(シダレザクラ)の中でも花色が濃いものを紅枝垂れ(ベニシダレ)、花が八重咲きのものを八重紅枝垂れ(ヤエベニシダレ)と呼びます。 枝垂れ桜(シダレザクラ)はソメイヨシノより少し早い、3月後半から咲き始めます。花は薄紅色から濃いピンク、一重咲きから八重咲きまであります。枝を大きく枝垂れさせるのが特徴で、花が咲いている優美な姿は思わず見とれてしまうほどです。 枝垂れ桜(シダレザクラ)は種からも発芽しますが、面白いことに親と同じ枝垂れる株は少ししか出てこないので、エドヒガンの幹に枝垂れ桜(シダレザクラ)を接ぎ木をして作られています。
桜(ソメイヨシノ)
- 開花期:3月~4月
桜は、日本の春を象徴するような花木。桜と言えばソメイヨシノと言っても過言ではないでしょう。大きく横に広げた枝に淡いピンクの花を咲かせる姿が優美な桜です。風や雨で散ってしまう儚さも魅力と言えます。
- 桜(サクラ)はバラ科サクラ属の総称です。 日本の春の花代表である桜(サクラ)は種類が多く、日本に自生している種類だけでも10種類前後、園芸用に品種改良された桜(サクラ)は300品種以上もあります。民家の庭から公共施設の公園や街路にも植えられている樹木です。早咲きの桜(サクラ)は2月くらいから、それに続くように3月から4月にかけて多くの種類が次々と咲き続けます。さらに秋に咲く品種もあります。 桜(サクラ)は非常にバリエーションが豊富で、花色は白から薄桃色、濃い桃色、薄黄色やグリーンなどがあります。咲き方も一重のものから八重咲まで多様です。サクランボが実る西洋実桜(セイヨウミザクラ)も桜(サクラ)の一種です。 春のお花見シーズンに華やかに咲く桜(サクラ)は染井吉野(ソメイヨシノ)という品種です。この染井吉野(ソメイヨシノ)は若木でも花を咲かせる特徴があり、戦後日本中に植えられました。今では日本の桜(サクラ)の代名詞のようになっています。
ハナモモ
- 開花期:3月~4月
花を観賞することを目的とされた桃の花をハナモモと言います。ハナモモは、お雛様に飾ることでも有名な花木。花色は白やピンク、複色があります。
- ハナモモ(花桃)はバラ科サクラ属の落葉中高木で、観賞用に改良されたものです。中国ではモモ(桃)は禍を避け、福を招く縁起の良い木と考えられ、日本に渡来したのは弥生時代と言われています。現在では、桃の節句に飾られ、2月~3月上旬にかけて、たくさんの枝ものが生花として流通します。 日本で観賞用の花木として栽培されるようになったのは江戸時代で、現在栽培される園芸品種の多くも江戸時代に作出されました。樹高は最長で8mに達しますが、樹形には立性、枝垂れ、ほうき立ちなどがあり、場所に適した品種を選ぶことができます。 ハナモモ(花桃)の開花時期は、梅と桜の間の頃の3月~4月にかけてです。花の色はピンクや白の他、1本の桃から紅白の花が開花する源平咲きもあります。
ミモザ
- 開花期:3月~4月
ふわふわの黄色い花がかわいらしいミモザ。関東では2月下旬から3月に楽しめます。香りが良いのも魅力です。
- 「ミモザ」はギンヨウアカシアやフサアカシアなど、黄色い房状の花を咲かせるマメ科アカシア属の総称です。シルバーリーフと呼ばれる銀色がかったグリーンの葉が特徴的な半落葉~常緑高木です。本来の「ミモザ(mimosa)」はオジギソウの学名ですが、黄色の房状の花が咲くアカシアの仲間の呼び名として使われています。 ミモザ(アカシア)は庭木としても人気です。銀色がかったグリーンの葉と、春先に咲く明るい黄色の花のコントラストが美しい樹木です。ただしミモザ(アカシア)は庭植えにすると非常に大きくなるので、植える場所を考える他に毎年の剪定が必要になります。 3/8は国際女性デーといって、女性の政治的自由と平等を訴える日として国連が制定しています。この日はイタリアでは「女性の日」とされ、女性への日頃の感謝を込めて、男性から女性へミモザ(アカシア)の花を贈る習慣があります。日本でも「ミモザ(アカシア)の日」とされ、女性へミモザ(アカシア)の花を贈る習慣が定着しつつあります。
藤(フジ)
- 開花期:4月
藤は、紫や白のかんざしのような花を咲かせる、つる性の花木です。藤棚やフェンスに絡みついて生長します。春に長い花穂を風に揺らせて咲く姿はとても優美。ヨーロッパでも人気の花です。
- フジ(藤)はマメ科の落葉性のつる植物です。春になると薄紫や白の花を咲かせます。庭園や公園で目にする藤棚のイメージが強く、自宅での育て方は難しいように言われていますが、実は鉢植えでも楽しめます。根の生長が制限されることから、むしろ鉢植えの方が花付きがよくなるほどです。 フジ(藤)には大きく分けて2種類あり、ノダフジ(野田藤) Wisteria floribunda はつるが右巻き、ヤマフジ(山藤)Wisteria brachybotrysは左巻きという特徴があります。 「ノダフジ(野田藤)」の由来となった大阪市福島区の野田はフジ(藤)の名所として有名。毎年4月には「のだふじめぐり(ふじ祭り)」が開催されます。樹齢1200年を越え、天然記念物に指定されている埼玉県春日部市の「牛島の藤」もよく知られています。
ライラック
- 開花期:4月~6月
ライラックは、小さな花を房状に咲かせる姿が印象的な花木。ソメイヨシノが咲くころに開花します。
- ライラックは4月~6月に開花する落葉小高木で、葉はハート形、花は円錐形に小花が房咲きになります。ライラックの花は、紫色、薄紫色、ピンク色、白色などの一重や八重の花をつけます。香りがよいので、世界中で愛されている花木です。 ライラックはフランス語でリラ、和名は紫丁香花(ムラサキハシドイ)といい、ハシドイは日本に自生する近縁種の落葉小高木のことです。ライラックは冷涼な気候を好み、特に夏の夜温が下がるところを好みます。日本では東北北部や北海道、本州の高原地帯が適地といえます。ライラックは風通しがよく、湿気の少ない環境を好みます。暖地に植える場合は西日が当たらない日当たりのよい場所を選んで植えましょう。 ライラックの属名のSyringa(シリンガ)はギリシア語で笛やパイプを意味するsyrinxに由来し、枝の髄の部分をくりぬいて管にし笛をつくって古代ギリシャでは羊飼いたちがライラックの笛を吹いていたそうです。トルコではこれをパイプにしていたそうです。
モッコウバラ
- 開花期:4月~5月
モッコウバラは、カスタードクリームのような淡い黄色の花を咲かせる原種系のバラ。つるバラなので、誘引して好きな姿に仕立てられるのも魅力です。
モッコウバラ
- モッコウバラは中国原産の常緑低木、一季咲きのつるバラです。モッコウバラは非常に強健で、病害虫の被害の少ない育てやすいバラです。 モッコウバラの開花期は4~5月です。花色は白かカスタードクリームのような淡い黄色で、咲き方には一重と八重咲きがあります。直径2~3cm程度の小ぶりな花を、枝の先に5~10輪くらい房のようにたわわに咲かせます。春に枝先が花の重みで弓なりにたわんで開花している姿は美しく、道行く人の目を捉えます。 モッコウバラは強健であると同時に生育も旺盛で、10mくらいにまで生長します。花が終わったら早めに剪定を行い樹形を整えることと、適宜誘引を行い枝が暴れないように管理する必要があります。
カラタネオガタマ
- 開花期:4月~5月
カラタネオガタマは、モクレン科の花木。南国の果物のような甘い香りの花を咲かせます。春も深まって、ソメイヨシノが咲き終わった4月~5月に開花します。
ヤマブキ
- 開花期:4月~5月
ヤマブキは、オレンジ色の花が美しい花木。高さ1m程度の低木です。花には一重咲きと八重咲きがあります。4月~5月に開花します。
お気に入りの春の花はありましたか?よく見かけるけど名前がわからない花の名前はありましたか?これを読んで、春のお散歩をもっと楽しんでいただけたら幸いです。
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