おすすめの庭木40種|低木や常緑など種類ごとに、庭木選びのポイントも紹介
更新
公開

おすすめの庭木40種を、低木、常緑、落葉、実のなる木の種類に分けて紹介。また、庭木選びのポイントについてもお話します。
目次
育てやすい低木の庭木
低木とは大体3m程度までしか生長しない樹木のことです。50cmでも、3m程度でも低木とされているので、植え付け前にどのくらい大きくなるのか確認しましょう。また、低木の中でも常緑性や落葉性、花が咲くものなどがあります。お庭の雰囲気や目的に合わせて選びましょう。
低木は、鉢植えでも育てることができるので、バルコニーやスモールスペースにおすすめです。
ヒュウガミズキ

- 分類:落葉低木
- 樹高:2~3m
- 開花時期:3月~4月
ヒュウガミズキは、春に咲く淡いクリーム色の花がかわいらしい低木。花の後に出てくる葉も丸みを帯びていて、柔らかい印象。ブッシュ状に繁るので、お庭の空いたスペースを柔らかいグリーンで埋めてくれます。
マートル

- 分類:常緑低木
- 樹高:1~3m
- 開花期:5月~6月
マートルは、光沢のある常緑の葉と、梅を思わせる純白の花が美しい庭木。和名はギンバイカといいます。女神アフロディーテの神木で、ヨーロッパでは昔から結婚式で使用されてきました。秋から冬に黒いオリーブに似た実を付けます。葉が密度高く繁ることから、生垣や目隠しとしても人気があります。
カルミア

- 分類:常緑低木
- 樹高:1~3m
- 花期:5月~6月
カルミアは、初夏に咲く、白やピンクの金平糖のような花がかわいらしい常緑低木。光沢のある大きな葉が印象的で、目隠しとして利用されます。
アジサイ

- 分類:落葉低木
- 樹高:30cm~3m
- 開花時期:5月~6月
アジサイは、日本の梅雨を代表するような花。土壌の酸性度によって花の色を変えることで有名で、好みの色が咲くように土をいじるのも楽しみになります。花後は早めに剪定すると来年もたくさんの花を楽しめます。
アベリア

- 分類:常緑低木
- 樹高:2m以下
- 開花時期:5月~初冬
アベリアは常緑で、さらに花が四季咲きということもあって、人気の低木。刈り込みの時期を選ばず、自由にできるので手入れが楽なので生垣として人気があります。
デュランタ

- 分類:常緑低木
- 樹高:50cm~2m
- 花期:6月~10月
デュランタは、夏に涼しげな紫系の花を咲かせる熱帯花木。枝から下がるように咲く花姿が美しい花木です。耐寒性はあまり強くありませんが、関東以西では露地で越冬可能です。花が美しいので鉢植えのシンボルツリーにもおすすめです。
クチナシ

- 分類:常緑低木
- 樹高:1~3m
- 花期:6月~7月
クチナシは、初夏に咲く花の香りが印象的な常緑低木。英名のガーデニアという名前でも有名です。オオスカシバの被害にあいやすいという点を除けば、香りが良く、育てやすく、生垣にも使用できる魅力的な庭木です。
セイヨウニンジンボク

- 分類:落葉低木
- 樹高:2~3m
- 開花時期:7月~9月
セイヨウニンジンボクは、夏に薄紫色の香りの良い花を咲かせる花木。葉は手のひらを広げたようなフォルムで、横に枝を広げる樹形が美しく、花のない時期でも存在感のある庭木です。スモールガーデンのシンボルツリーにおすすめです。
萩

- 分類:落葉低木
- 樹高:1~3m
- 花期:7月~9月
ハギは、秋の七草に数えられているマメ科の落葉低木。晩夏から初秋にかけて咲く紫や白の花からは、秋らしい風情を感じられます。ゆったりと枝を広げて、ブッシュ状に生長し、たくさんの花を咲かせるので、お庭の中のあまり人が立ち入らないようなスペースに植えるとよいでしょう。
ローズマリー

- 分類:常緑低木
- 樹高:1~2m
- 開花時期:11月~5月
ローズマリーは、香りの良いハーブとして有名な常緑低木。料理にも、ポプリなどの香りの小物にも利用できます。立性、ほふく性、その中間の樹形があるので、植える場所やお庭の雰囲気に合わせて選ぶことができます。1株あると、煮込み料理からお菓子作りまで、役立ちます。
ウエストリンギア

- 分類:常緑低木
- 樹高:1~1.5m
- 開花時期:四季咲き
ウエストリンギアは、別名オーストラリアンローズマリーともいい、ローズマリーによく似た常緑低木。ローズマリーのように食用にはできません。日当たりさえ良ければ、一年中花が楽しめる四季咲きで、花の色は、薄紫、白、ピンクがあります。また、斑入りの品種もあります。
アニソドンテア・マルバストロイデス

- 分類:常緑低木
- 樹高:50cm~2m
- 花期:四季咲き
アニソドンテア・マルバストロイデスは、四季咲きで花の開花期間がとても長く、花付きが良いのが魅力の低木。環境が合えば、ほぼ毎日花を咲かせます。こまめに株元で切り戻しを続ければ、宿根草のように育てることも可能です。剪定の仕方次第で色々な仕立て方を楽しめます。
万両

- 分類:常緑低木
- 樹高:50cm
- 観賞期:11月~2月
万両は、冬に赤い実をつける常緑低木。その名前からも縁起のよい庭木とされ、お正月のお飾りにも使用されます。冬の色が少なくなったお庭の中で、赤い実が存在感を放ちます。
目隠しや生垣におすすめの常緑の庭木
常緑樹とは、四季を通じて緑の葉を絶やさない樹木を指します。庭木の中でも常緑樹は、目隠しや風除けとして役立ちます。
ミモザ

- 分類:常緑高木
- 樹高:5~10m
- 開花時期:3月~4月
ミモザは、春に明るい黄色のふわふわとしたかわいらしい花を咲かせる常緑高木。花にはパウダリーで甘い香りがあり、切り花やドライフラワーにして楽しめます。枝を横に広げて大きくなる木なので、植え付け時にしっかりとスペースを確保するようにしましょう。風通しが悪いとカイガラムシが付きやすくなるので、適宜剪定が必要です。
カラタネオガタマ

- 分類:常緑高木
- 樹高:3~5m
- 開花時期:4月~5月
カラタネオガタマは、夏に甘い香りの花を咲かせる常緑高木。開花するとバナナのような香りがするので、バナナブッシュあるいはバナナツリーとも呼ばれます。実際にはバナナよりももっと爽やかで甘い、梨のような香りです。
トキワマンサク

- 分類:常緑高木
- 樹高:3~5m
- 開花時期:4月~5月
トキワマンサクは、春に咲く糸のような変わったフォルムの花と、丸い小葉がかわいらしい常緑高木。ピンクの花を咲かせる品種と白い花を咲かせる品種があります。常緑で、密度高く小葉を繁らせ、強い刈り込みに耐え、かつ花を咲かせることから、生垣や目隠しとして人気のある庭木です。
シャリンバイ

- 分類:常緑低木
- 樹高:1~4m
- 開花時期:5月~6月
シャリンバイは、光沢のある葉と、梅を思わせるような白い花が印象的な常緑低木。潮風や排気ガスに強いことから、海辺の公園や街路樹として植えられています。厚みのある葉を密度高く繁らせるので、花が咲く生垣としても人気があります。
タイサンボク

- 分類:常緑高木
- 樹高:10m以上
- 開花時期:5月~6月
タイサンボクは、大きくて香りの良い真白な花を咲かせる常緑高木。あまりに高木で、上の方の枝に花を咲かせるので、咲いていても気付かないこともあります。あまり樹高が高くならない矮性種もあるので、お庭のサイズに合わせて選んでください。
常緑ヤマボウシ

- 分類:常緑高木
- 樹高:5~10m
- 開花時期:6月〜8月
常緑ヤマボウシは、名前の通り、冬でも緑の葉を絶やさないヤマボウシです。葉の密度が高く、枝があまり横に広がらないことから、狭い場所の目隠しとして人気があります。
フェイジョア

- 分類:常緑高木
- 樹高:5~6m
- 開花時期:7月~8月
フェイジョアは、5~6mになる常緑高木。短く刈り込むと枝葉の密度が高くなるため、小さく仕立てて生垣に利用されます。夏に赤いしべが印象的な花を咲かせますが、あまり強く刈り込むと花がさきません。葉や樹形が美しいので、鉢植えのシンボルツリーにも好まれます。
金木犀

- 分類:常緑高木
- 樹高:5~10m
- 開花時期:9月~10月
キンモクセイは、秋に咲く香りの良い花が魅力の常緑高木。葉の密度が高く、少々日当たりが悪くても花を咲かせることから、庭の北側の目隠しや生垣として好まれる庭木です。
ソヨゴ

- 分類:常緑高木
- 樹高:5~10m
ソヨゴは、冬に赤い小さな実を付ける常緑高木。生長もゆっくりで病害虫の被害も少ないため育てやすい庭木です。葉があまり大きくなく、風を通す樹形が美しいので、シンボルツリーとして人気があります。さくらんぼのような赤い実は、初春まで枝に残って、私たちの目を楽しませてくれます。
ユズリハ

- 分類:常緑高木
- 樹高:5~15m
ユズリハは、古い葉が下を向き、新しい葉が上を向くところから、世代交代、子孫繁栄の木とされています。光沢のある大きな葉が印象的な庭木です。
ツゲ

- 分類:常緑高木
- 樹高:1~5m
ツゲは、丸みを帯びた葉が印象的な常緑高木。生長がゆっくりで、強い刈込に耐えるため、低木のように仕立てて生垣として利用されます。イングリッシュガーデンのトピアリーなどに利用されるボックスウッドもツゲの仲間です。
四季を楽しめる落葉の庭木
落葉樹とは、主に冬に葉を落として休眠する樹木のこと。春の芽吹き、夏の青葉、秋の紅葉が楽しめ、季節によって庭の風景が変わり、四季を感じられる樹木です。冬から早春は落葉して日光を入れてくれるので、株元に球根や草花を植え付けるという楽しみ方もできます。
マンサク

- 分類:落葉高木
- 樹高:3~6m
- 開花時期:2月~3月
マンサクは、梅が咲く頃にリボンを裂いたような独特なフォルムの花を咲かせ、紅葉も美しい落葉高木。丸みのある葉がかわいらしく、和にも洋にも合う雰囲気の庭木です。
モクレン

- 分類:落葉高木
- 樹高:3~5m
- 花期:3月~4月
モクレンは、春に香りの良い紫がかったピンク色の花を咲かせる落葉高木。マグノリアという名前でも有名です。早春の真青な空に浮かび上がる大きな花は気持ちを明るくしてくれます。あまり大きくならずに花を咲かせてくれる、育てやすい庭木です。
ベニバスモモ

- 分類:落葉高木
- 樹高:3~5m
- 花期:3月~4月
ベニバスモモは、桜を小さくしたような可愛らしい花を咲かせる落葉樹。花の後に出てくる葉は赤味を帯びます。大きくなりますが、優しい印象の庭木です。
ドウダンツツジ

- 分類:落葉低木
- 樹高:1~3m
- 開花時期:4月~5月
ドウダンツツジは、春には白い花、夏には新緑、秋には紅葉と、四季を通じて美しい庭木。強い刈込にも耐えるので、生垣として好まれます。
モミジ

- 分類:落葉高木
- 樹高:5m以上
- 開花時期:4月~5月
モミジは、春には若葉と小さな花、夏には青々とした葉、秋には紅葉と、四季を通じて楽しめる庭木。樹形が美しいので、和洋問わず庭木として人気があります。
エゴノキ

- 分類:落葉高木
- 樹高:5~15m
- 開花時期:5月~6月
エゴノキは、初夏に咲く星型の白い花がかわいらしい落葉高木。自然樹形で整うので、あまり手間がかかりません。華奢な印象の株立ち樹形がシンボルツリーとして人気があります。
スモークツリー

- 分類:落葉高木
- 樹高:5~10m
- 開花時期:6月〜7月
スモークツリーは、春から初夏に、綿あめのようなふわふわとした花を咲かせる落葉高木。和名をケムリノキともいいます。矮性種や花や葉の色がボルドーカラーのものなど品種が豊富なので、好みのものを見つけてください。
サルスベリ

- 分類:落葉高木
- 樹高:3~10m
- 花期:7月~10月
サルスベリは、夏に鮮やかな色とりどりの花を咲かせる落葉高木。名前の由来は、サルも滑り落ちてしまうくらい、木肌が滑らかだということからきています。開花期間が長く、暑い夏にたくさんの花を咲かせてくれます。
ムラサキシキブ

- 分類:落葉高木
- 樹高:3~5m
- 観賞期:9月~11月
ムラサキシキブは、秋に紫色の美しい実を付ける落葉高木。春に咲くピンク色の小花と、華奢な樹形も美しく、野の趣きのある庭木です。あまり大きくならないので、小さなお庭のシンボルツリーに向いています。
収獲を楽しめる実がなる庭木
ビワ

- 分類:常緑高木
- 樹高:5~10m
- 収穫期:6月~7月
ビワは、冬に花を咲かせ、初夏に果実を実らせる果樹。放っておくと大きくなるので、適宜剪定が必要です。あまり手間をかけなくても、たくさんの実を付けてくれるのが魅力です。
ザクロ

- 分類:落葉高木
- 樹高:50cm~5m
- 収穫期:10月
ザクロは、秋に熟す実が美しい落葉高木。初夏に咲く花もかわいらしく、観賞価値があります。硬い果皮が割れて、中から宝石のような実が見えるようになったら食べ頃です。
ジューンベリー

- 分類:落葉高木
- 樹高:5~10m
- 収穫期:5月~6月
ジューンベリーは、6月頃に赤く小さなさくらんぼのような実を付ける落葉高木。春に桜を小ぶりにしたようなかわいらしい花をさかせます。樹形の美しさからシンボルツリーとして人気のある庭木です。
ヤマボウシ

- 分類:落葉高木
- 樹高:10~15m
- 収穫期:9月~10月
ヤマボウシは、春には花、夏には瑞々しいグリーン、秋には果実と紅葉と一年を通して楽しめる落葉高木。常緑の品種もありますが、落葉性のヤマボウシは、枝を横に広げる樹形が美しいのが特徴で、シンボルツリーとして人気があります。
ヤマモモ

- 分類:常緑高木
- 樹高:5~10m
- 収穫期:6月~7月
ヤマモモは、高木の枝の先にみっしりと赤い実を実らせる常緑高木。葉の密度が高く、良く繁るので目隠しとして使用できます。雌雄異株なので、実は雌株にしか実りません。
ブラックベリー

- 分類:落葉低木
- 樹高:1.5~5m
- 収穫期:6月~7月
ブラックベリーは、春に咲く花と初夏の黒い果実が魅力のつる性落葉木本。つる性ですが自ら絡みついてはいかないので、適宜誘引が必要です。トレリス、フェンス、アーチなどに絡ませると美しい光景になります。ブラックベリーをフェンスに絡ませて、生垣のように仕立ててみてはいかがでしょうか。
ガマズミ

- 分類:落葉高木
- 樹高:3~5m
- 収穫期:10月
ガマズミは、秋に宝石のような真赤な実を実らせる落葉高木。自然樹形が美しいので、あまり手を入れずとも育てられます。実は酸味が強く、生食には不向きですが、果実酒にして楽しむことができます。
庭木選びのポイント

庭木の選び方のポイントは、植える場所と目的を明確にしておくこと。家屋や建物の雰囲気と合わせることや、他の植栽との統一感など、周囲との調和を大切にしましょう。また、樹形によって、あまり枝を広げずに上に生長するもの、枝を横に広げて生長するものなどの違いがあります。自分が植えたいスペースに合わせた庭木を選ぶと、植え付けてから時間が経過した後に、大きくなりすぎて手を焼くなどの悩みの種になりません。
目隠しや風除けを目的とするならば、常緑樹の中でも枝葉の密度の高い種類を選ぶようにしましょう。夏は緑陰と木漏れ日、冬は落葉して日差しを庭に取り入れてくれる落葉樹も、庭の雰囲気作りに欠かせない存在です。スモールガーデンやバルコニーであれば、低木の中から選んでみてはいかがでしょうか。
庭木は人と家と一緒に生長していく存在。何年か先の生長した樹形を見据えて、長く一緒に過ごしていける木を見つけてください。
好みの庭木は見つかりましたか。紹介しきれなかった魅力的な庭木は、他にもたくさんあります。庭木選びは、まずお庭のイメージを決めて、それから目隠しや観賞用などの目的を決めると選びやすくなります。ずっと育てたくなるような庭木が見つかりますように。
▼編集部のおすすめ









































