7月が旬の野菜、果物、魚、花51種。季節のものを取り入れて夏を楽しむ!
山田智美
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7月に旬を迎える野菜や果物、魚、花をずらり51種。あわせて行事や節句、季語、行事食も紹介します。本格的な暑さがやってくる7月、味覚や視覚を使って夏を満喫してください。
目次
7月とは?季語や行事、事柄
- 和名:文月(ふみつき)
- 英名:July
7月は梅雨が明け、暑さを増す時期。本格的な夏の到来です。空は青く、陽は長くなり、蝶がせっせと花の間を飛び回り、水遊びや花火が楽しくなる頃です。
7月に使われる季語
青田
田んぼに植え付けた稲が生長し、青々と茂っている様子。夏になると田んぼはより青さを増します。
浴衣
浴衣とは夏のお風呂上りに着る単衣の着物のこと。夏の季語です。
打ち水(うちみず)
打ち水とは、埃を落ち着かせるためや、目から涼をとるために、玄関先に撒く水のこと。最近ではあまり見かけなくなりました。
空蝉(うつぜみ)
空蝉(うつぜみ)とは蝉(セミ)の抜け殻のこと。夏になると木の幹や枝など、あちこちで見かけます。
7月に迎える二十四節気
小暑
小暑は二十四節気の第11節目、毎年7月7日頃です。年によって1日程度前後します。また、7月7日から次の二十四節気の次の第12節、大暑の7月23日までの15日間ぐらいを指します。
小暑はこれから暑さの本番がやってくる頃だと言われています。
大暑
大暑は二十四節気の第12節目、毎年7月23日頃です。年によって1日程度前後します。また、次の二十四節気の第13節、立秋までの15日間ぐらいを指します。
暑さもピークに達し、夏本番の頃だと言われています。
7月の行事や事柄
半夏生
半夏生は毎年7月2日頃。6月21日頃のの夏至から数えて11日目から5日間を半夏生と言います。梅雨明けの頃だとも言われています。
七夕
七夕は五節句の一つで、毎年7月7日です。現在では、願い事を書いた短冊を笹に飾り、天の川に思いを馳せる星祭りとなっています。中国から伝わってきた、織姫と彦星の伝説が有名です。
海の日
海の日は国民の祝日の一つで、毎年7月の第3月曜です。「海の恩恵に感謝するとともに、海洋国日本の繁栄を願う」日とされています。
土用の丑の日
土用とは、季節の変わり目の18日間のことです。立春、立夏、立秋、立冬、それぞれの前に土用の期間があります。
立夏が過ぎ、立秋を迎える前の土用の丑(うし)の日はウナギを食べてスタミナをつけるという習慣があります。
お盆
お盆は地域によって、7月に行うところと8月に行うところがあります。7月にお盆を迎える地域では7月13~15日がお盆となります。お盆は先祖の霊を迎え入れ、供養する期間です。
7月が旬の野菜やハーブ20種
キュウリ
キュウリはウリ科の一年草。瑞々しく、シャリシャリとした歯ごたえが魅力の野菜です。
ピーマン
ピーマンはナス科の野菜。鮮やかなグリーンは生でも加熱しても楽しめます。
シシトウ
シシトウはピーマンの仲間の野菜です。青唐辛子に見た目が似ていますが辛くないのが特徴です。
パプリカ
パプリカはナス科の夏野菜。ピーマンの仲間になります。肉厚で味が濃く、生でも加熱しても食べられます。
ナス
ナスはナス科の野菜です。一年中出回っていますが旬は夏の野菜です。油と相性が良く、揚げたり炒めたりする調理方法が人気です。
トマト(ミニトマト)
トマトもミニトマトも夏が旬。甘みが濃く、生でも加熱してもおいしく食べられます。
オクラ
オクラはアオイ科の夏野菜です。独特の粘りがあります。オクラの花は昼には閉じてしまう一日花です。オクラの花のかわいらしさまで楽しんでください。
ズッキーニ
ズッキーニはウリ科の夏野菜です。焼いたり、揚げたり、煮込んだりして食べますが、実は生でサラダにしてもおいしい野菜です。
ゴーヤ
グリーンカーテンでも有名なゴーヤは、ウリ科の夏野菜です。クセになる苦みがあるのが特徴です。
枝豆
エダマメは大豆を未成熟の時期に収穫したものをさします。子供のおやつやお酒のおつまみなど、夏の日本の食卓に欠かせない野菜です。
インゲン
独特の香りと歯ごたえが特徴のインゲンはマメ科の野菜。サラダや煮物、炒め物と、あらゆる料理で活躍します。
白瓜
シロウリ(白瓜)はウリ科のつる植物。水分が多く、淡白な味の野菜です。中のタネを取り除き、浅漬けやサラダにします。
トウモロコシ
トウモロコシはイネ科の夏野菜です。旬のトウモロコシには甘く瑞々しいおいしさがあります。
モロヘイヤ
モロヘイヤは暑さや乾燥に強い夏野菜。独特の粘り気が特徴です。モロヘイヤの食用になる部分は葉です。
ツルムラサキ
ツルムラサキはほうれん草に見た目が似ている、ツルムラサキ科の野菜です。独特の粘り気があります。お浸しの他、油で炒めてもおいしく食べられます。
シソ
シソ(大葉)は日本で昔から生育している、草丈約70~80cm位の植物です。爽やかな香りと色が特徴で、薬味として多用されます。
ショウガ
ショウガはショウガ科の多年草。ピリッとした風味が特徴で、薬味には欠かせない野菜です。私たちが普段食べているのは根の部分です。
ミョウガ
ミョウガは日本に自生する多年草。私たちが食べているのは、遮光して軟白化した幼茎やつぼみの部分です。
バジル
バジルはシソ科のハーブ。耐寒性がないので日本では一年草として扱われています。香りの良い葉は生や加熱して、さまざまな料理に使用されます。
パクチー
パクチーはセリ科の野菜です。コリアンダーや香菜とも呼ばれます。アジアの食べ物のようなイメージですが、ヨーロッパでも昔から愛されてきたハーブです。
7月が旬の果物(フルーツ)8種
ブルーベリー
ブルーベリーは夏に果実が青黒く熟すツツジ科の落葉低木です。熟したブルーベリーは甘く、生食でもジャムやジュースにしても楽しめます。
ラズベリー
ラズベリーはバラ科の落葉低木。赤く宝石のように美しく、香りの良い果実を実らせます。
ブラックベリー
ブラックベリーは真黒な果実をつける、バラ科のつる性落葉低木。ブラックベリーの果実は甘く、生食でもジャムなどにしても楽しめます。
フサスグリ(レッドカラント)
透明感のある赤い果実が魅力のフサスグリ(レッドカラント)は、スグリ科の落葉低木。果実は酸味が強いので、生食よりはジャムやシロップにして楽しみます。
さくらんぼ
宝石を思わせるような真赤な果実が美しいさくらんぼは桜の仲間の落葉高木。瑞々しく甘味があるのが特徴です。
桃(モモ)
桃(モモ)はバラ科の落葉高木。春に花を咲かせ、夏に香りの良い果実を実らせます。桃(モモ)の果実は甘く瑞々しいのが特徴です。力を入れて触れたところから変色していたんでいくので、そっと触るようにしましょう。
メロン
メロンはウリ科のつる性植物。果物とされていますが、木にならないので、分類上は正しくは野菜です。香り良く、甘く瑞々しい果肉が魅力です。
スイカ
スイカはウリ科のつる性植物。メロンと同じく、分類上は正しくは野菜です。甘く、水分が多いので、暑い夏に食べたくなる果物です。
7月が旬の魚(魚介)5種
アジ
アジは初夏から夏にかけてが身がしまっていて味が良くなる時期です。アジは刺身やタタキ、焼いたり揚げたりします。
イワシ
イワシは梅雨のころから夏にかけてがいちばん脂がのっていておいしい時期です。
イサキ
イサキは産卵期の初夏から夏がおいしいと言われています。お刺身の他、カルパッチョや塩焼きにしても楽しめます。イサキは自宅で三枚におろせますが、アジやイワシよりウロコが多い上に硬く手ごわいので、覚悟して取り掛かりましょう。
ハモ
ハモはウナギやアナゴの仲間で、ウナギのような細長い見た目をしています。夏の京都といえばハモの湯引きと言われるくらい、京都ではハモ料理が有名です。
ウニ
ウニは秋の産卵期を迎える前の夏が旬です。独特の食感の生ウニは夏の間に一度は食べたい味覚です。
7月が旬の花18種
アナベル
アメリカアジサイやセイヨウアジサイの別名を持つアナベル。アジサイの仲間の落葉性低木です。咲き始めはグリーン咲き進むにしたがって真白に変化していきます。
アガパンサス
アガパンサスは、ユリ科の多年草です。光沢と厚みのある葉が特徴。初夏にすっと伸びた花茎の先に涼やかな青い花を咲かせます。
アーティチョーク
アーティチョークは地中海地方原産の多年草です。草丈1.5~2m、直径10~15㎝のアザミに似た大きな花を咲かせます。アーティチョークのつぼみは食用にもされます。
カンナ
草丈高く生長するカンナはカンナ科の球根植物。ビビットな花色は南国を思わせるような雰囲気です。植えっぱなしで毎年花を咲かせます。
ジニア
ジニアは暑い季節に花を咲かせ続ける一年草。オレンジや黄色といったビビットな色以外に、何とも例えようのないアンティークカラーの花を咲かせる品種もあります。
ヒマワリ
夏を代表するような花、ヒマワリ。暑い盛りに大輪の花を咲かせるヒマワリは、お庭に植えても切り花でも楽しめます。
クルクマ
クルクマはウコンの仲間の球根植物です。瑞々しい葉茎とガラス細工のような花が印象的です。
ユリ
ユリは夏に可憐な花を咲かせる球根植物。1本だけでも絵になる美しい花です。
蓮(ハス)
蓮(ハス)は水面からすーっと伸びた茎の先に青々とした大きな丸い葉を開かせ、その葉の間からさらに茎を伸ばし明るいピンク色の花を咲かせます。
家庭で育てやすいサイズの小型の「チャワンバス」という種類もあります。
睡蓮(スイレン)
睡蓮(スイレン)は水の上に浮かぶように咲く花が印象的な水生植物です。睡蓮(スイレン)には耐寒性のある温帯スイレンと耐寒性のない熱帯スイレンがあります。
キキョウ
キキョウは紫がかった青い花を咲かせる多年草です。実際に咲くのは夏ですが、秋の七草に数えられる花です。
ダリア
ダリアの開花期は初夏から秋です。真夏は開花を少し休みますが、長い期間花を楽しむことができます。
ハイビスカス
ハイビスカスは、南国をイメージするような鮮やかな花を咲かせる落葉低木です。寒さに弱いため、本州では鉢植えで管理しますが、沖縄など暖地では庭木として育てられます。
サルスベリ
サルスベリ(百日紅)は、色鮮やかで少し変わった花を咲かせる落葉高木です。非常に開花期が長く、6月から咲き始め、9月の終わりから10月初旬まで咲いています。
セイヨウニンジンボク
セイヨウニンジンボクは夏に薄紫色の花を咲かせる落葉低木です。真夏の暑い盛りに涼し気な色の花を咲かせます。
ムクゲ
ムクゲは色鮮やかで夏に大きな花を咲かせる落葉低木です。ハイビスカスを小ぶりにしたような花を咲かせます。
7月が旬の食材レシピ3種
ズッキーニ、オクラ、枝豆のチーズ和え
ワインが止まらなくなるクセになる味。もちろん前菜にもおすすめです。チーズの塩分で十分なので塩は使いません。物足りないと感じたら足してください。
材料
- ズッキーニ1本
- オクラ10本くらい
- 枝豆好きなだけ
- オリーブオイル適宜
- チーズ(ペコリーノ・ロマーノあるいはパルミジャーノ・レッジャーノ)50gくらい
作り方
- チーズはすり下ろしておくズッキーニは5mm程度のスライス
- オクラはヘタを取って、縦半分にカット
- 枝豆は塩を一つまみいれた熱湯で色よく茹でザルに上げ、サヤから豆を出しておく
- ズッキーニとオクラを油を引かずに焼き目をつけるように焼く
- ズッキーニ、オクラ、枝豆をお皿に盛り付け、オリーブオイルを回しかける
- 上からチーズをたっぷりとかけて出来上がり
あると便利!しその塩漬け
しその塩漬けは常備菜として作り置きしておきたい一品。あると便利なしその塩漬けを、この機会に作ってみませんか。
夏に食べたいトマトとニンニク、バジルのサラダ
トマトとニンニクとバジルの葉をほんの少しだけ。とっても簡単でおいしい、フォークが止まらなくなる一品です。
本格的な夏が始まる7月。旬のものを食べて、季節の花を愛で、風を浴びて、五感全部を使って夏を楽しんで過ごしましょう。
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